壁に棚をつけたいけど、「どうやってつければいいんだろう」「壁を壊しそうで不安…」と思っていませんか?
じつは、ちょっとしたコツをつかめば、DIY初心者でもしっかりとした棚を壁に取り付けられます。
この記事では、壁に棚をつけるための基本手順と、失敗しないための大切なポイントをわかりやすく解説していきます。
DIYで壁に棚をつける前に知っておきたい壁の構造
まず最初に知っておいてほしいのが、日本の家の壁の多くが「石膏ボード」でできているということです。
石膏ボードは見た目はしっかりしていますが、実は思っているよりも強度がありません。この素材にそのままネジを打ち込んでも、重さに耐えられずにネジが抜けてしまうことがあります。
では、どうやって棚を固定すればいいのかというと、壁の内部にある「下地(したじ)」と呼ばれる木材の柱を利用するのが基本です。
下地(間柱とも呼ばれます) は、壁の表面材を支えるために等間隔に配置された柱のこと。この下地にしっかりとネジを打ち込むことで、重いものでも安定して支えられるようになります。
つまり、DIYで壁に棚をつける成功のカギは、この下地をどうやって見つけるかにあります。
下地はどうやって見つけるの?
下地の位置を探す方法は、主に3つあります。
1. 壁を叩いて音の違いを聞く
もっとも手軽な方法です。壁を指の関節などで軽く叩いてみましょう。
下地があるところは「コンコン」としっかりした音がするのに対し、下地がないところは「カスカス」と空洞っぽい音がします。この音の違いを頼りに、下地の位置を推測していきます。
2. 下地センサーを使う
より正確に探したいなら、ホームセンターなどで販売されている「下地センサー」を使うのがおすすめです。
壁に当てるだけで下地の位置を電子音やランプで教えてくれる便利なアイテム。価格は1,000円〜3,000円程度のものからあります。初めてDIYをするなら、ひとつ持っていると安心ですよ。
3. 細い針や釘で探る
壁に細い針や小さな釘を刺してみて、抵抗があるかどうかを確かめる方法もあります。抵抗があればそこが下地です。
ただし、この方法は壁に小さな穴が開くことと、水道管や電線を傷つけるリスクがあるので、注意が必要です。
下地の間隔はどれくらい?
木造住宅の場合、下地(間柱)の間隔は約30〜45cm程度で設置されていることが多いです。目安として、壁の端から30〜45cmごとに下地があると考えて探してみるとよいでしょう。
壁に棚をつけるための基本的な手順
ここからは、実際に壁に棚をつける手順をステップごとに見ていきます。
ステップ1:設置場所と高さを決める
まずは、どんな棚をどこに設置したいのかをイメージしましょう。本棚なのか、小物を飾るディスプレイ棚なのか。置くものの重さによって、固定方法が変わってきます。
高さや水平も大切です。目分量で決めると傾いてしまうので、メジャーと水平器を使って正確に位置を決めてください。
ステップ2:下地を探す
先ほど紹介したいずれかの方法で、壁の下地を探します。棚受けを取り付ける位置に下地があれば理想的ですが、もしなかった場合は、後述する「ボードアンカー」を使う方法を検討しましょう。
ステップ3:棚受けを取り付ける
下地の位置がわかったら、その場所に棚受け(ブラケット)を取り付けます。
下地がある場合
下地の中心に向かって、電動ドリルドライバーやドライバーでネジを打ち込みます。下地は木材なので、ある程度の太さと長さのあるネジを選ぶとしっかり固定できます。
下地がない場合
どうしてもその位置に設置したいなら、石膏ボード用の「ボードアンカー」を使います。ボードアンカーは、石膏ボードに専用の下穴を開けて差し込み、その中にネジを締めることで固定力を発揮する部品です。
ただし、あくまで石膏ボードの厚みだけで支えることになるので、下地に固定するよりは耐荷重が落ちることを理解しておきましょう。重いものには適しません。
ステップ4:棚板を載せる
棚受けがしっかり固定できたら、最後に棚板を載せます。
棚板は、ホームセンターで販売されているパイン材や杉材などの木材が一般的です。あらかじめカットされたものも売られているので、設置したいサイズに合わせて選びましょう。
棚板を棚受けにネジで固定するか、そのまま載せるだけにするかは、置くものの重さやデザインに合わせて決めてください。
壁の素材別の注意点
ここまでは一般的な石膏ボードの壁を想定して説明しましたが、壁の素材は家によって異なります。素材別の注意点も確認しておきましょう。
石膏ボードの場合
もっとも一般的な壁材です。先述のとおり、下地への固定が基本です。どうしても下地がない場所に設置する場合は、ボードアンカーを使います。
また、石膏ボードに穴を開ける際は、ボードが割れないように注意しながらドリルをまっすぐ当てることが大切です。
コンクリート壁(RC造)の場合
マンションなどによくあるコンクリートの壁は、石膏ボードとはまったく異なる扱いが必要です。
コンクリート用のドリル(ハンマードリルなど)と、コンクリート用のネジやプラグ(壁に差し込む部品)を使います。まず下穴を開けて、そこにプラグを打ち込み、ネジを締めるという手順になります。
コンクリートは硬いので、専用の工具と部材を用意しないと作業ができません。
壁に棚をつけるときに気をつけたいこと
DIYで壁に棚をつける際に、特に注意したいポイントをまとめました。
安全のために保護具を着用する
穴を開ける際に粉塵や破片が飛ぶことがあります。保護メガネや作業用手袋を着用して安全を確保しましょう。
電源や水道管の位置を確認する
壁の中には電線や水道管が通っていることがあります。下地を探すために針を使う場合や、ドリルで穴を開ける際は、それらを傷つけないよう細心の注意を払ってください。
棚の耐荷重を超えない
「棚受けがこんなにしっかりしてるから大丈夫」と過信せず、置くものの重さが棚受けや固定方法の耐荷重を超えていないか確認しましょう。特にボードアンカーを使った場合の耐荷重は、製品ごとに異なります。
賃貸の場合は退去時の修復を考える
賃貸物件で壁に穴を開ける場合は、退去時に穴を修復する必要があります。パテなどで穴を埋めて、壁の色に合わせた補修を行う方法がありますが、壁紙の張り替えが必要になるケースも。事前に管理会社や大家さんに確認するか、壁に穴を開けない「突っ張り式」の棚を検討するのもひとつです。
よくある質問と回答
Q. 壁に棚をつけるのに必要な道具は何ですか?
最低限必要なのは、ドリル(電動ドリルドライバーがあれば便利です)、ドライバー、メジャー、水平器、ネジです。下地を探すための下地センサーや、壁の種類に応じたアンカー類も必要に応じて用意しましょう。
Q. 下地がなかなか見つからないのですが?
壁の端から30〜45cmごとに叩いて音を確認してみてください。それでも見つからない場合は、下地センサーを使うのが確実です。どうしても見つからない場合は、設置場所を変えてみるのも手です。
Q. 重い本棚を壁に取り付けたいのですが、どうすればいいですか?
本棚のように重いものを置くなら、必ず下地に固定するようにしてください。棚受けも強度の高いものを選び、長めのネジを使ってしっかり固定しましょう。下地に固定できれば、かなりの重さにも耐えられます。
Q. ボードアンカーはどのくらいの重さまで耐えられますか?
これは使用するアンカーの種類や壁の状態によって大きく異なります。製品のパッケージに耐荷重が表示されていることが多いので、それを目安にしましょう。一般的には数kg程度のものが多いですが、重い物には下地固定がおすすめです。
まとめ:DIYで壁に棚をつけるなら下地が見つかるかどうかが大切
DIYで壁に棚をつける際、もっとも重要なのは下地の位置を正確に見つけ、そこに固定することです。
- 壁の多くは石膏ボードでできていて、そのままネジを打っても強度が出ない
- 下地(間柱)を見つけてそこにネジを打ち込むのが基本
- 下地の位置は壁を叩く、下地センサーを使うなどして探す
- どうしても下地がない場所に設置する場合は、ボードアンカーを使うが、耐荷重に注意
- コンクリート壁の場合は専用の工具と部材が必要
これらのポイントを押さえれば、初心者の方でもしっかりとした棚を壁に取り付けられます。
最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、何度か挑戦するうちにコツがつかめてきます。
まずは小さな棚から始めてみて、DIYの楽しさを味わってみてはいかがでしょうか。


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