りんごの箱(Apple Box)とは?まずは基本を押さえよう
映画やドラマの撮影現場で、ちょっとした高さ調整や物を置く台として活躍する「りんごの箱」。英語では「Apple Box」と呼ばれています。
名前の由来は、かつてアメリカの映画撮影現場でりんごを輸送する木箱が流用されたことからきていると言われています。今では撮影現場に欠かせないアイテムとして、さまざまなサイズや種類が使われています。
この記事では、りんごの箱をDIYで自作する方法と、実際の撮影現場での使い方を解説します。自作を検討している方はもちろん、「りんごの箱って何?」という方にも役立つ内容です。
りんごの箱の基本的なサイズと種類
撮影現場で使われるりんごの箱には、いくつかの決まったサイズがあります。DIYで作る際の参考になるので、まずは基本のサイズを押さえておきましょう。
フルアップル(Full Apple)
一番大きなサイズのりんごの箱です。一般的なサイズは約20インチ×12インチ×8インチ(約50.8cm×30.5cm×20.3cm)。重い機材を載せたり、大人が座るのにも十分な強度があります。
ハーフアップル(Half Apple)
フルアップルの高さを半分にしたサイズです。約20インチ×12インチ×4インチ(約50.8cm×30.5cm×10.2cm)。高さ調整に便利で、現場でよく使われています。
クォーターアップル(Quarter Apple)
さらに半分の高さのサイズです。約20インチ×12インチ×2インチ(約50.8cm×30.5cm×5.1cm)。微調整用として重宝します。
パンケーキ(Pancake)
一番薄いタイプで、約20インチ×12インチ×1インチ(約50.8cm×30.5cm×2.5cm)。細かい高さ調整に使われます。
DIYで作る場合は、この標準サイズを参考にすると現場で使いやすい箱になります。ただし、自作する際は強度や安全性を優先して設計しましょう。
りんごの箱をDIYする前に知っておきたいこと
強度が命
撮影現場では、カメラマンが立ったり、重い照明機材を載せたりします。そのため、りんごの箱にはかなりの荷重がかかります。DIYで作る場合は、耐荷重をしっかり考えた設計が必要です。
素材選びが重要
撮影現場で使われるりんごの箱は、主に合板やMDF(中密度繊維板)で作られています。強度と軽さのバランスが取れた素材を選びましょう。ただし、安価なベニヤ板だけでは強度が不足する場合があります。
持ち手(ハンドルホール)の有無
りんごの箱には、両サイドに手を入れるための穴(ハンドルホール)が空いているものが多いです。持ち運びやすくなるので、DIYでも取り入れると便利です。
りんごの箱のDIY手順
ここでは、フルアップルサイズのりんごの箱をDIYで作る基本的な手順を紹介します。サイズは用途に合わせて変更してください。
必要な材料と工具
材料
- 合板またはMDF(厚さ12mm〜15mm程度)
- 木工用ボンド
- 釘または木ネジ
- サンドペーパー
工具
- のこぎり(丸ノコやジグソーがあれば便利)
- ハンマーまたは電動ドライバー
- クランプ(固定用)
- メジャー
- 鉛筆
作り方の流れ
1. サイズを決めてカットする
まずは箱のサイズを決めて、板材をカットします。フルアップルサイズの場合、以下のパーツが必要です。
- 天板:約50.8cm×30.5cm
- 底板:約50.8cm×30.5cm
- 側面板(長辺側):約50.8cm×20.3cm(2枚)
- 側面板(短辺側):約30.5cm×20.3cm(2枚)
- 内部補強材:必要に応じて
2. 持ち手用の穴を開ける
持ち運びやすくするために、長辺側の面板に持ち手用の穴を開けます。幅3cm程度、長さ10cm程度の楕円形にカットすると手が入りやすいです。
3. 組み立てる
底板に側面板を木工用ボンドと釘または木ネジで固定します。このとき、しっかりと直角が出ていることを確認しましょう。クランプを使うと位置がズレにくくなります。
4. 天板を取り付ける
側面板を固定したら、天板を取り付けます。ボンドと釘または木ネジでしっかりと固定してください。
5. 補強材を入れる
強度を高めたい場合は、内部に補強材を入れるのがおすすめです。箱の内側の角に補強用の角材を入れたり、中央に仕切り状の補強板を入れたりすると強度が増します。
6. 表面を整える
サンドペーパーで角や表面を丁寧に研磨します。ささくれがあると手を傷める原因になるので、特に持ち手穴の周囲はしっかりと整えましょう。
撮影現場でのりんごの箱の使い方
りんごの箱は「ただの木箱」ではなく、撮影現場ではさまざまな用途で使われています。自作した箱を実際に活用する際の参考にしてください。
高さ調整用の台として
役者の立ち位置を微調整したり、カメラアングルを少し変えたいときに使います。複数の箱を組み合わせることで、さまざまな高さに対応できます。
座る場所として
撮影の合間や、ロケ現場で椅子代わりとしても使われます。強度があるので、大人が座っても問題ないものが一般的です。
機材置き場として
照明機材や小道具を一時的に置く台としても便利です。撮影現場では常に何かしらの箱が使われていると言っても過言ではありません。
DIYしたりんごの箱を使う際の注意点
耐荷重を超えないようにする
自作したりんごの箱は、市販品と同等の強度があるとは限りません。乗ったり重いものを載せるときは、事前に耐荷重を確認してから使うようにしてください。
定期的に点検する
使用頻度が高いと、木箱は緩んだり割れたりすることがあります。定期的にネジの緩みやひび割れをチェックして、安全を確保しましょう。
床を傷つけないようにする
撮影現場ではフローリングなど傷つきやすい床で使うこともあります。必要に応じて、底面にフェルトやゴムを貼ると床保護になります。
りんごの箱を購入する場合の選択肢
DIYに自信がない方や、現場仕様の頑丈な箱が必要な方は、市販のりんごの箱を購入するという選択肢もあります。
撮影機材を扱う専門店やオンラインストアで購入可能です。素材や仕上げ、耐荷重などが異なるので、用途に合ったものを選ぶとよいでしょう。
価格や在庫状況は時期によって変わるため、購入を検討する際は各販売サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
よくある疑問
りんごの箱はなぜ「りんご」なの?
かつてアメリカの映画撮影現場で、りんごを輸送するために使われていた木箱が流用されたことが名前の由来とされています。現在では形や素材は進化していますが、伝統的に「Apple Box」と呼ばれ続けています。
DIYで作るのに向いている人は?
ある程度の木工経験がある方や、工具を使うことに慣れている方に向いています。初めてのDIYで作る場合は、まずは小さいサイズから挑戦するのがおすすめです。
どんな塗装や仕上げがいい?
撮影現場で使う場合は、すべり止めのための塗装や、傷防止のためのニス仕上げが選ばれることが多いです。ただし、塗装の種類によっては靴が滑りやすくなることもあるので、用途に合わせて選びましょう。
何年くらい使える?
使用頻度や保管状態によりますが、しっかり作られたりんごの箱は何年も使えます。定期的にメンテナンスを行えば、さらに長く使うことができるでしょう。
まとめ
りんごの箱(Apple Box)は、撮影現場で欠かせない便利なアイテムです。DIYで作れば、自分の用途に合わせたサイズや仕上げを選べるのが魅力です。
DIYで作る際は、強度を最優先に考え、素材選びや組み立てを丁寧に行いましょう。また、撮影現場での使用方法を参考に、実際の使い勝手をイメージしながら作ると、より満足度の高い箱になります。
購入も含めて、自分に合ったりんごの箱を見つけて、撮影や作業をもっと快適にしてみてください。

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