「障子が破れてしまった」「黄ばんできたけど、張り替え方を知りたい」そんなふうに思ったことはありませんか?障子張りは、自分でできるDIYのメンテナンスでもあり、プロに依頼する方法もあります。
この記事では、障子張りの基本的な手順から、DIYに必要な道具、業者に頼む場合の費用相場、そして自分に合った障子紙の選び方までをわかりやすく解説します。これを読めば、あなたにぴったりの障子張り方法が見えてくるはずです。
障子張りとは?張り替えのタイミングを見極めよう
障子張りとは、古くなった障子紙を新しいものに張り替える作業のことです。障子紙は時間とともに黄ばんだり、傷んだりするため、定期的なメンテナンスが必要です。
一般的な張り替えの目安は約5年と言われています。もちろん、使用環境や障子紙の種類によって前後しますが、以下のようなサインが見られたら、張り替えを検討するタイミングです。
- 紙が黄ばんで全体的に古びて見える
- 小さな破れや穴が目立つようになった
- 指で触ると紙がボロボロと崩れる
- 湿気でたるみやシワが出ている
特に和室の印象は障子の状態で大きく変わるもの。張り替えを検討するかどうか、まずはご自身の障子の状態をチェックしてみてください。
障子張りはDIYと業者依頼、どちらを選ぶべき?
障子張りを検討するとき、多くの人が迷うのが「自分でやるか」「プロに頼むか」という点です。それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
DIYで障子張りをする場合
メリット
- 費用を大幅に抑えられる(1枚あたり数百円〜)
- 自分の好きなタイミングで作業できる
- やりがいを感じられる
デメリット
- 初めてだと仕上がりにムラが出ることがある
- 道具を揃える必要がある
- 時間と手間がかかる
- アルミ障子など特殊なものは難しい場合も
業者に障子張りを依頼する場合
メリット
- プロの技術で美しく仕上がる
- 自分の手間がかからない
- 特殊な障子や大きなサイズも安心して任せられる
デメリット
- DIYより費用がかかる(1枚あたり数千円〜)
- 日程調整が必要
- 業者選びに迷うことも
コストを最優先するならDIY、仕上がりや手間を重視するなら業者依頼が向いています。また、アルミ障子や雪見障子など特殊な形状の場合は、初めての方には業者依頼がおすすめです。
【DIY編】障子張りの基本的な手順を徹底解説
ここからは、自分で障子張りに挑戦する方向けに、基本的な手順を解説します。はじめての方でも取り組みやすいように、のり貼りを中心に説明しますね。
障子張りに必要な道具を揃えよう
DIYで障子張りをするなら、以下の道具を事前に準備しておきましょう。
- 新しい障子紙
- 障子用のり(チューブタイプが初心者には扱いやすい)
- のりを薄める水(のりと水の割合は10:1が目安です)
- 刷毛やはけ(のりを塗る用)
- カッターナイフ
- アサヒペン 障子紙用 障子用カット定規
- 障子紙を押さえるための布巾
- 霧吹き(シワ伸ばしに便利)
特にアサヒペン 障子紙用 障子用カット定規があると、仕上がりがぐっと美しくなりますよ。
古い障子紙をきれいに剥がそう
まずは古い障子紙を取り外すところから始めます。
- 障子を枠から外し、水平な場所に置く
- カッターナイフで障子紙の角や縁に切れ目を入れる
- 紙をゆっくりと剥がしていく(一気に引っ張ると枠を傷めることがあるので注意)
- 枠に残った糊や紙くずを、水拭きやアサヒペン 障子紙用 ワンタッチ障子紙はがしなどを使ってきれいに取り除く
ここでしっかりと糊を落としておかないと、新しい紙がきれいに貼れません。特に桟(さん)や組子(くみこ)の溝に残った糊は丁寧に取り除きましょう。
のりを塗って障子紙を貼る
枠がきれいになったら、いよいよ貼り付けです。ここが一番の見せ場ですね。
- 新しい障子紙を枠より少し大きめにカットする
- 枠の桟にのりを均一に塗る(隅々まで行き渡るように)
- 障子紙を枠の上にそっと置き、位置を調整する
- 中央から外側に向かって、手のひらで優しく押さえていく
- 霧吹きで軽く水を吹きかけ、シワを伸ばしながら密着させる
- 乾燥するまでそのまま置く(完全に乾くまで触らないこと)
このとき、のりを塗りすぎると紙がふやけて破れやすくなるので注意が必要です。また、貼るときに強く引っ張りすぎると、乾燥後にシワやたるみの原因になります。
余分な障子紙をカットして仕上げる
障子紙が完全に乾いたら、最後の仕上げです。
- アサヒペン 障子紙用 障子用カット定規を当てる
- カッターナイフで枠の縁に沿って余分な紙を切り落とす
- 隅や細かい部分は丁寧に処理する
カットするときは、一度に深く切りすぎず、軽くなぞるように切るときれいに仕上がりますよ。
障子紙の種類と選び方
障子紙にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのがポイントです。
パルプ障子紙(普通紙)
特徴とメリット
- 最も一般的な障子紙で、価格がリーズナブル
- 通気性が良く、柔らかな光を取り入れる
- ホームセンターなどで簡単に入手できる
デメリット
- 破れやすい
- 汚れやすく、黄ばみも早い
向いている人:コストを最重視する方、こまめに張り替える予定の方
向いていない人:ペットや小さな子どもがいる家庭、長期間美観を保ちたい方
プラスチック障子紙(強化紙)
特徴とメリット
- プラスチックでコーティングされていて非常に丈夫
- 汚れを拭き取ることができる
- 耐久性が高い
デメリット
- パルプ紙より価格が高い
- 通気性がないため結露の原因になることも
向いている人:ペットや子どもがいる家庭、強度を重視する方
向いていない人:通気性や和紙の風合いを求める方
和紙(手すき和紙・楮紙)
特徴とメリット
- 伝統的な製法で作られた高級感のある風合い
- 調湿効果が高い
- 丈夫で長持ちする
デメリット
- 価格がかなり高い
- 取り扱いが限られている場合がある
向いている人:和室の美観や伝統を大切にする方、高品質を求める方
向いていない人:費用を抑えたい方、実用性のみを重視する方
その他の特殊な障子紙
ワーロン:厚手のプラスチック系素材で、犬や猫の爪による引っかきに強いのが特徴です。ペットがいるご家庭に向いていますが、価格は高めです。
どの障子紙を選ぶかは、コストと強度、そして風合いのバランスで決めるとよいでしょう。
貼り方の種類もチェック!のり貼り・両面テープ貼り・アイロン貼り
障子紙の貼り方にもいくつかの方法があります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
のり貼り
最も伝統的な方法で、この記事で解説した手順です。仕上がりが美しく、しっかりと密着するのが特長です。ただし、糊の調整や乾燥時間が必要で、ある程度の熟練度が求められます。
両面テープ貼り
近年増えている手軽な方法です。アサヒペン 両面テープ貼りタイプの障子紙などが販売されています。
メリット:のりを使わないので手が汚れない、乾燥時間が不要で短時間で終わる
デメリット:やり直しが効きにくい、のり貼りよりややコストが高くなる
公式な手順としては、古い紙を剥がした後、枠に両面テープを貼り、その上から障子紙を貼り付けます。テープを一度貼ると位置の修正が難しいので、慎重に作業しましょう。
アイロン貼り
専用の糊が付いた障子紙をアイロンで貼る方法です。
メリット:のり貼りより手軽で、両面テープよりしっかり貼れる
デメリット:アイロンが必要、温度調整を誤ると紙を傷めることがある
どの方法を選ぶにしても、ご自身のスキルや求める仕上がりに合わせて選ぶのがおすすめです。
【業者依頼編】障子張りの費用相場と業者の選び方
「自分でやるのはちょっと不安…」という方は、プロに依頼するのも良い選択です。ここでは業者依頼の費用相場と、どんな業者があるのかを解説します。
障子張りの費用相場
業者に障子張りを依頼する場合の費用は、障子のサイズや選ぶ障子紙の種類によって大きく変わります。目安としては以下の通りです。
障子紙の種類別の費用目安(1枚あたり)
- パルプ紙(普通紙):約2,000〜4,000円
- 雲流紙(機械すき和紙):約3,500〜6,000円
- 強化紙(プラスチック系):約7,000〜9,000円
- 手すき和紙(楮紙など):約5,000〜8,000円
- ワーロン:約11,000円〜
また、障子の種類によっても費用は変わります。一般的な木製障子よりも、アルミ障子や雪見障子は構造が複雑な分、追加料金が発生することがあります。
業者にはどこに頼めばいい?
障子張りを依頼できる業者にはいくつかの種類があります。
表具店・建具店
障子やふすまを専門に扱うプロフェッショナルです。仕上がりが最も美しく、和紙の種類も豊富に扱っています。少し高めの費用設定ですが、品質を求めるならここ一択と言えるでしょう。
ホームセンター
多くのホームセンターでは障子張りのサービスを行っています。料金は比較的リーズナブルで、気軽に相談できるのがメリットです。
リフォーム会社
建具の交換やリフォームと合わせて依頼する場合に便利です。
シルバー人材センター
地域の高齢者人材を活用したサービスで、地域密着型の対応が特徴です。料金も比較的リーズナブルなことが多いです。
業者選びのポイント
業者に依頼するときは、以下のポイントをチェックしておきましょう。
- 複数の業者から見積もりを取って比較する
- 使用する障子紙の種類やグレードを明確に確認する
- 作業日や工期を事前に確認する
- アフターサービスや保証の有無も確認しておく
特に費用については、同じ障子紙でも業者によって価格差があるので、相見積もりを取ることをおすすめします。
【ケース別】アルミ障子の張り替えに注意すること
最近の住宅では、木製ではなくアルミ障子を採用しているケースが増えています。アルミ障子の張り替えは、木製と比べていくつか注意点があります。
アルミ障子の特徴
- 枠や組子がアルミ製で変形しにくい
- 建付け調整が簡単
- 見た目の劣化に強い
張り替え時の注意点
- 木製と異なり、枠の分解が必要な場合が多い
- メーカー(YKK APやLIXILなど)によって分解方法が異なる(YKK APは上部、LIXILは下部を外すのが一般的)
- 組子の素材(木製、樹脂巻き、塗装)によって適切な糊が変わる
具体的には、組子が樹脂巻きや塗装されている場合は、専用の糊やヤヨイ化学 プラゾールSSなどのシーラー処理が必要になることがあります。何も処理せずに普通の糊を使うと、うまく密着しないことも。
アルミ障子の張り替えはDIYでも不可能ではありませんが、初めての方は少しハードルが高いかもしれません。「難しいな」と感じたら、無理せず業者に相談するのが確実です。
障子張りに関するよくある質問
Q1. 障子の張り替えは何年くらいでやるべき?
一般的な目安は約5年です。ただし、ペットがいる家庭や日当たりの良い部屋では、もう少し早く傷むこともあります。黄ばみや破れが気になり始めたら、そのタイミングで検討しましょう。
Q2. 障子紙はホームセンターで買えますか?
はい、ほとんどのホームセンターで販売されています。パルプ紙やプラスチック紙は特に手に入りやすいです。和紙など特殊なものは専門店やネット通販を利用するとよいでしょう。
Q3. 障子張りを業者に頼むときの相場は?
1枚あたり2,000円〜15,000円程度が相場です。使用する障子紙の種類や障子のサイズ・形状によって大きく変わります。必ず見積もりを取り、内容を確認してから依頼しましょう。
Q4. アイロン貼りは初心者でもできますか?
はい、のり貼りよりも手軽にできるため、初心者にもおすすめです。ただし、アイロンの温度設定を間違えると紙を傷めることがあるので、説明書をよく読んでから作業しましょう。
Q5. 障子紙の糊は何を使えばいい?
一般的な障子用のりで十分です。初心者の方はチューブタイプのものが使いやすいです。アルミ障子など特殊な場合は、組子の素材に合った糊を選ぶ必要があります。
まとめ:あなたに合った障子張り方法を見つけよう
障子張りは、DIYでチャレンジするのも、プロに任せるのも、それぞれに良さがあります。自分のスキルや予算、求める仕上がりに合わせて選ぶことが大切です。
DIYを選ぶなら:この記事で紹介した手順を参考に、必要な道具を揃えて、最初は小さな障子から挑戦してみてください。失敗を恐れず、コツをつかめば次第に上達します。
業者を選ぶなら:複数の業者から見積もりを取り、障子紙の種類や費用を比較したうえで決めましょう。仕上がりやアフターサービスも含めて総合的に判断するのがおすすめです。
どちらの方法を選んでも、張り替えた直後の障子の明るさや美しさには、きっと満足していただけるはずです。新しい障子で、お部屋の空気を一新してみませんか?

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