「部屋にぴったり合うテレビボードがほしい。でも既製品だとサイズが合わないし、値段もそこそこするんだよなあ…」
そんなことで悩んでいませんか?
実はテレビボードって、DIYの中ではかなり取り組みやすい部類なんです。木材をカットして組み立てるだけのシンプルな構造なので、初心者でも週末の2日間もあれば十分完成できます。
何より、自分の部屋の寸法に合わせて作れるから、設置したときの一体感がまったく違います。市販品では絶対に出せないサイズ感、収納量、そして愛着。そして何より、費用は材料費だけで済むから、同じクオリティの既製品を買うよりずっとお得です。
これから紹介する手順やアイデアを参考に、あなただけの理想のテレビボードを作ってみませんか。
なぜテレビボードをDIYする人が増えているのか
ここ数年、テレビボードをDIYする人が急増しています。理由は大きく3つ。
ひとつは、壁面収納の一部としての役割です。テレビを壁掛けにせず、ボードごと壁にぴったり収めたい。でも規格サイズの製品ではどうしても隙間ができてしまう。その点DIYなら、壁の長さに合わせてジャストサイズで作れます。
ふたつめは、配線隠しと収納の両立。市販のテレビボードは配線の取り回しが意外と不便で、見た目がごちゃつきがち。DIYなら裏面にコードを通す穴を開けたり、ルーターやレコーダーをしまう棚の高さを自由に設計できます。
そしてみっけつめは、圧倒的なコストパフォーマンス。幅180cmクラスの無垢材風テレビボードが、材料費2万円前後で作れてしまいます。既製品なら5万円以上は当たり前なので、この差は大きいですよね。
どんなデザインがある?タイプ別テレビボードDIY
自分に合ったデザインを最初に決めておくと、その後の作業がスムーズになります。
アイアン脚を取り付けるだけの超簡単タイプ
DIY初心者にいちばんおすすめなのが、天板にアイアン脚を4本取り付けるだけのスタイル。天板はホームセンターで好きなサイズにカットしてもらった集成材を使い、脚はネットで購入できる鉄脚をビス留めするだけ。
これだけであっという間に、無印良品のようなシンプルモダンなテレビボードの完成です。道具も電動ドライバーさえあればOK。費用も1万円前後に収まります。
カラーボックスリメイクで収納力アップ
「DIYって言っても、のこぎり使うのはちょっと…」という人にぴったりなのが、市販のカラーボックスを組み合わせる方法。
カラーボックスを2~3台横並びにして、上に一枚板の天板を乗せるだけ。リメイクシートで木目調に仕上げれば、それっぽさは格段にアップします。収納力も抜群で、ゲーム機やDVD、雑誌類をたっぷり収められます。
気をつけたいのは耐荷重。大型テレビを載せる場合は、カラーボックスの上に厚めの天板を渡して重さを分散させてください。転倒防止のL字金具で壁に固定することもお忘れなく。
本格派向け、壁一面の造作テレビボード
工具に慣れてきたら、壁一面を使った造作テレビボードに挑戦してみましょう。床から天井近くまでの大容量収納に、テレビ周辺機器もすべて隠せるパネル式の扉をつければ、見た目はまるで設計士が手がけた注文家具。
こういう本格的なものになると設計図は必須です。でも今は無料で設計図を公開しているDIYブログも多いので、自分で一から考える必要はありません。信頼できる製作者の図面を参考にすれば、構造的な失敗も防げます。
失敗しないための材料選びと必要工具
テレビボードDIYを成功させるかどうかは、材料選びで8割決まります。
木材選びの鉄則
テレビボードの主役はなんといっても木材。おすすめは次の3つです。
- パイン集成材:安価で加工しやすく、初めてのDIYに最適。節のあるナチュラルな風合いが好きな人に。
- タモ集成材:硬くて丈夫、木目が美しい。DIY中級者以上に人気で、オイル仕上げすると高級感が際立ちます。
- ラワン合板:さらにコストを抑えたい場合に。塗装やシート貼りを前提に使うのが賢い選択です。
ホームセンターでは「サブロク板(910mm×1820mm)」という規格サイズで売られています。購入時にカットサービスを頼めば、自宅での大がかりな切断作業が不要になります。これが地味に最大の時短テクです。
最低限そろえたい工具
- 電動ドライバー(必須)
- ビス各種(コーススレッドが木工の基本)
- 紙やすり(仕上がりの手触りが段違いになります)
- メジャー、鉛筆
- 塗装用の刷毛やウエス
ジグソーや丸ノコがあると作業の幅は広がりますが、最初はカット済みの板を組み立てるだけなら電動ドライバーひとつで十分です。
あると便利な金具類
- 連結金具:複数枚の板をL字やT字に連結するときに使います。
- ダボ:木と木をビスなしでつなぐ伝統的な方法。穴あけ位置を正確に合わせる必要があるので、慣れてきたら挑戦してみてください。
- 転倒防止金具:テレビの安全を守るために絶対に省略しないでください。
初心者でも簡単!基本の作り方ステップ
ここでは、幅150cm×奥行40cm×高さ35cmのシンプルなテレビボードを例に、製作手順を解説します。
1. 設計と材料リスト作り
まずは設置場所の寸法をしっかり採寸。テレビの横幅と奥行き、周辺機器のサイズも確認します。作るボードの図面をノートに描き、必要な板材のリストとカット寸法を書き出しましょう。この段階で手を抜くと、あとで必ず泣きを見ます。
2. 木材の購入とカット
リストを持ってホームセンターへ。カットサービスがあれば、指定した寸法にすべて切ってもらいましょう。自宅に帰ったら、カット面を紙やすりで滑らかに整えます。面取りをしておくと、仕上がりがぐっとソフトになります。
3. 仮組みで寸法確認
いきなりビスを打たずに、まず仮組み。床に並べて、天板・側板・棚板の位置関係に狂いがないかチェックします。ここで直角が出ていないと、完成したときにガタつきの原因になります。
4. 組み立て
電動ドライバーでビスを打っていきます。まず側板と棚板を固定し、最後に天板を取り付ける順番が作業しやすいです。ビスを打つ前に、細いドリルで下穴を開けておくと木材が割れません。
5. 塗装と仕上げ
組み立て後にオイルステインや水性塗料で着色し、乾いたらウレタンニスで表面を保護します。塗装は面倒に感じるかもしれませんが、このひと手間で耐久性も見た目もまったく変わってくるので、ぜひ丁寧に。
6. 脚の取り付けと転倒防止
最後に脚を取り付け、壁との接地面には転倒防止金具をしっかり固定します。テレビを載せる前に、ボード自体がぐらつかないか体重をかけて確認してください。
DIYテレビボードをもっと快適にする工夫
せっかく作るなら、ちょっとしたアイデアで使い勝手を格段に上げましょう。
配線穴は天板の裏側、テレビ背面にあたる位置に。 ここを適当にすると、コードがだらんと垂れてせっかくの美しいテレビボードが台無しです。穴の直径は35mm程度あれば、HDMIケーブルの太いプラグも問題なく通せます。
ルーターやHDDレコーダーは通気性を確保した引き出しやオープンラックに。 密閉された扉の中にしまうと熱がこもり、機器の寿命を縮めます。背面に換気用の穴を開けておくのも忘れずに。
キャスターをつけると掃除が格段にラク。 重いテレビボードは動かすのがひと苦労です。耐荷重のあるキャスターを脚に取り付ければ、掃除機をかけたいときもスイスイ動かせます。ただしテレビを載せたまま動かすのは危険なので、あくまで掃除のときだけの補助として考えてください。
安全に使い続けるために必ず守ること
DIYした家具で一番怖いのが転倒事故です。特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、テレビが倒れてきたら大ケガにつながりかねません。
テレビボードそのものの強度確認。 大型テレビを載せるなら、天板の厚みは最低でも20mm以上、できれば30mmはほしいところ。中央部分に荷重が集中するとたわむので、補強の桟を裏側に入れておくと安心です。
壁への固定は絶対条件です。 L字金具を使い、ボードの上部と壁をしっかり連結してください。石膏ボードの壁なら、必ず下地の柱がある位置にビスを打ちます。柱を探すには「壁裏センサー」という便利な道具があるので、ひとつ持っておくと今後のDIYでも重宝しますよ。
テレビ本体の転倒防止もセットで。 テレビ背面と壁、あるいはテレビ背面とボード本体をベルトでつなぐ耐震グッズが各社から出ています。この二重の対策で、はじめて安心して暮らせます。
まとめ:テレビボードDIYで理想のリビングを手に入れよう
テレビボードDIYは、ただの節約術じゃありません。自分の暮らしにぴったり寄り添う、世界にひとつだけの家具を生み出す体験です。
材料を選び、図面を引き、手を動かして少しずつ形になっていく工程には、既製品を買うだけでは味わえない楽しさと満足感があります。最初は緊張するかもしれませんが、完成してテレビを置き、配線をすっきりまとめて一歩下がって眺めたときの達成感は、きっと忘れられないものになります。
まずは小さなサイドテーブルで練習してから、テレビボードという大物に挑戦してみてください。きっと、DIYの面白さにハマるはずです。

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