おしゃれなカフェやバーのような空間を自宅にも作りたい。そう思って家具屋さんをのぞいてみたけど、理想のカウンターテーブルって驚くほど高いんですよね。「サイズが合わない」「デザインがイマイチ」なんて悩みも尽きません。
でも大丈夫。ちょっとしたコツさえつかめば、カウンターテーブルDIYは初心者でも意外と簡単にできちゃうんです。しかも費用は市販品の半分以下なんてことも。この記事では、工具が苦手な人でも失敗しない、おしゃれなカウンターテーブルの作り方をご紹介します。
なぜ今、カウンターテーブルDIYが人気なのか
インスタグラムやピンタレストを見ていると、手作りのカウンターテーブルを楽しんでいる人が本当に増えました。リモートワークの普及で家時間が増えたこともあり、ちょっとした作業スペースとしての需要も急上昇しています。
市販品だと3万円から10万円以上するしっかりした作りのものも、DIYなら1万円から2万円程度で実現可能。しかも、壁の長さにぴったり合わせたり、好きな色に塗装したりと、自由自在にカスタマイズできるのが最大の魅力です。
自宅バーを作りたい人や、キッチンのワークトップを拡張したい人、はたまた趣味の作業台として使いたい人まで、活用シーンは本当に様々。DIYショップのスタッフさんに聞いても「最近はカウンターテーブルを作りたいってお客さんがすごく多い」と言うほどなんですよ。
初心者がまず知っておくべき天板の選び方
カウンターテーブルDIYの成否を分ける最大のポイントは、天板選びです。ここで適当に選んでしまうと、せっかく作っても反ってしまったり、見た目が安っぽくなったり。逆に言えば、天板さえきちんと選べば半分は成功したようなものです。
集成材がDIY初心者の強い味方
「無垢材じゃないと嫌だ」というこだわりがなければ、最初の一枚は集成材が断然おすすめです。理由は3つ。
まず、反りや割れが起きにくいこと。無垢材は湿度の変化で動いてしまうんですが、集成材は小さな木片をつないでいるので寸法が安定しています。次に価格の安さ。幅180センチ、奥行き40センチ、厚さ30ミリのゴム集成材なら、ホームセンターで3,000円から5,000円ほどで手に入ります。最後にサイズ展開の豊富さ。自分の作りたい寸法に近いものが見つかりやすいんです。
厚さは25ミリから30ミリのものを選んでください。これより薄いと頼りなく感じますし、天板を支える脚とのバランスも悪くなります。実際にDIYでカウンターテーブルを作った人の約8割がこの厚さを選んでいるというデータもあるんですよ。
無垢材に挑戦するならタモかウォールナット
「やっぱり本物の木の質感を楽しみたい」という方は、無垢材にチャレンジするのもいいですね。無垢材は経年変化も楽しめますし、使えば使うほど味が出てきます。
特におすすめなのがタモです。明るい色味で木目が美しく、硬さもあって傷がつきにくい。カフェ風のナチュラルなインテリアにぴったりです。もうひとつの人気樹種がウォールナット。深みのあるダークブラウンで、アンティークのような高級感があります。バーカウンター風にしたいならこちらがおすすめ。
ただ注意したいのが価格です。同じサイズでも集成材の3倍から5倍は覚悟してください。それでも「一枚板」で買うよりはずっと現実的なので、初めての無垢材なら、幅広の板を張り合わせたフローリング材や羽目板を活用するのも賢い手ですよ。
化粧板という選択肢も意外と使える
見た目は天然木そのままなのに、軽くて安定している。そんな便利な素材が「突板化粧板」です。合板やMDFの表面に、本物の木を薄くスライスしたものを貼り付けているので、パッと見は無垢材とまったく変わりません。
表面がすでにウレタン塗装されているものも多く、塗装の手間が省けるのも大きな利点。重量も無垢材より軽いので、女性の一人暮らしで「重い木材を運ぶのが大変」という方にもおすすめできます。賃貸で床に傷をつけたくない場合にも、軽いほうが安心ですからね。
失敗しないための高さとサイズの決め方
せっかく作っても「なんか使いにくい」となっては悲しいですよね。ここだけは絶対に外せない数字をお伝えします。
カウンターテーブルの黄金比は立って使う高さから逆算
本格的なカウンターテーブルの高さは、立って使うことを基準に考えるのが基本です。一般的なキッチンカウンターと同じく、床から90センチから110センチの間で設定します。平均的な身長の方なら、95センチから100センチが使いやすい高さです。
でもここで忘れてはいけないのが、座って使う場合のチェアとの関係です。「差尺(さじゃく)」という言葉をご存知でしょうか。テーブルの天板上面から座面までの高さの差のことです。この差尺、カウンターテーブルでは27センチから30センチが理想と言われています。
たとえば天板の高さを100センチにしたら、チェアの座面高は70センチから73センチのものを選ぶ必要があるわけです。カウンターチェアをすでに持っているなら、その高さに合わせて天板の設置高を決めましょう。天板高 = チェア座面高 + 30センチと覚えておくと便利ですよ。
奥行きと長さの実用的な目安
奥行きは用途によって変わります。ちょっとパソコンを開いたり、軽く飲食するくらいなら奥行き35センチから40センチで十分です。実際のカフェカウンターもこれくらいの奥行きのところが多いんですよ。
でも作業台としてもしっかり使いたいなら、45センチから50センチは欲しいところ。ただあまり深くしすぎると、壁に手が届かなくて掃除が大変になったりするので注意してください。
長さは設置場所にもよりますが、最低でも80センチはないと一人で使うにも窮屈です。できれば120センチから150センチあると、2人並んで座ってもゆったり使えます。壁一面に設置する場合は、壁の長さから5センチほど短くしておくと、壁紙を傷つけずに設置しやすいですよ。
道具がなくても大丈夫!2つのDIYアプローチ
「ノコギリも電動ドライバーも持ってない」そんな方でもカウンターテーブルDIYは可能です。ここでは2つのアプローチをご紹介します。
【超初心者向け】既製品の棚に天板を乗せるだけ工法
工具を一切使わない、最も簡単な方法です。たとえば、よくある3段や4段のオープンラックを2台用意して、その上にカット済みの天板を乗せるだけ。これならマンションのベランダすら使えないような賃貸の方でもできます。
具体的な手順はとてもシンプルです。
まず好みのオープンシェルフやカラーボックスを選びます。横幅60センチか80センチのものが扱いやすいですね。同じものを2台購入して、設置したい場所に並べましょう。
次にホームセンターで希望のサイズにカットしてもらった天板を用意します。ホームセンターでは1カット数十円で切ってくれるサービスがあるので、寸法をしっかり伝えれば大丈夫。
最後に天板を載せて、ずれないようにシェルフと天板の間に滑り止めシートを挟めば完成です。たったこれだけで、収納力も兼ね備えたカウンターテーブルができあがります。
棚の色やデザインを天板と合わせれば、手作り感はほとんど出ません。むしろ「どこのメーカーの家具ですか?」と聞かれるかも。シェルフの脚の底にフェルトの滑り止めを貼っておけば、フローリングの傷防止にもなって管理会社からのクレーム防止にもなりますよ。
【やる気のある初心者向け】アイアン脚でつくる本格派
もう少しだけ頑張れるなら、アイアンの脚を使って天板を固定する方法がおすすめです。見た目の満足度が段違いで、より「家具を作った」という実感が湧きます。
この場合、必須になるのが鬼目ナットです。木に埋め込む金具で、ここにボルトを通して脚を固定します。アイアン脚はネット通販で簡単に手に入ります。アイアン脚 で検索すると、4本セットで3,000円から5,000円ほど。デザインもヘアピン脚、角脚、丸脚といろいろあって選ぶのも楽しいんです。
手順はこうです。天板の裏側にドリルで下穴を開け、鬼目ナットを打ち込みます。これがうまくできれば、あとは脚をボルトで固定するだけ。塗装や研磨を丁寧にやれば、完成度はグッと上がります。無理な力がかからずまっすぐボルトを入れられるように、下穴あけのガイドになる治具を一緒に作っておくのが成功のコツです。
おしゃれに仕上げる塗装のコツ
せっかく作るなら、塗装にもこだわりたいですよね。塗装ひとつでカフェ風にも、バル風にも、和モダンにも変身します。
ナチュラル派にはオイルフィニッシュ
木の質感を最大限に活かしたいなら、オイルフィニッシュ一択です。植物油や亜麻仁油を主成分とした塗料で、木に染み込ませるように塗っていきます。刷毛で塗って、しばらく置いたらウエスで拭き取る。ただそれだけなのに、プロのような仕上がりになります。
オイルのいいところは、木の手触りがそのまま残ることと、小傷がついても目立ちにくいこと。ただ水にはあまり強くないので、カウンター上で飲み物をこぼすことが多いなら、仕上げに蜜蝋ワックスを薄く塗っておくと安心です。
カフェ風なら水性ステイン+水性ウレタン
色をつけたい場合は、水性ステインが簡単でおすすめです。オイルステインのようなシンナー臭がなく、室内でも作業しやすいのが利点。刷毛でさっと塗るだけでムラなくキレイに染まります。
乾いたら上から水性ウレタンニスを塗りましょう。透明なトップコートをかけることで耐久性が大幅に向上します。飲食で使うテーブルには食品衛生法適合と書かれた製品を選んでおくとより安心です。光沢もマットからグロスまで選べるので、好みの風合いに調整できるのも嬉しいポイントです。
塗る前のひと手間で仕上がりが変わる
塗装前に必ずやってほしいのが、天板の角を落とす面取りです。四角いままの角は触ったときに痛いし、服を引っかけてしまうことも。しかも塗料が角で剥がれやすくなるんです。
電動サンダーがあれば一瞬ですが、なければスポンジヤスリで十分。目の粗いものから細かいものへと順番にかけていき、角をほんの少し丸くするだけで、手触りも安全性も格段にアップします。仕上げの前に水拭きして木の繊維を立たせ、もう一度軽く研磨する「水研ぎ」をしておくと、オイルを塗った時のザラつきがなくなって驚くほど手触りが良くなりますよ。
カウンターテーブルDIYでよくある失敗とその対策
実際に作った人の声を集めてみると、よくある失敗にはパターンがあるんです。先に知っておけば、あなたが同じ轍を踏むことはありません。
最も多いのが「天板が反った」というもの。設置場所が窓際で直射日光が当たったり、エアコンの風が直接当たる場所だと、天板の上下で含水率に差が出てしまいます。対策としては、天板の裏にも同じ塗料を塗って表裏の水分バランスを揃えること。また壁に固定するためのL字金具を数か所につけておけば、反りを強制的に抑えられます。
次に多いのが「高さを失敗した」という声。靴を履いた高さか、スリッパの高さかでも体感は変わります。実際に使う椅子とメジャーを用意して、壁にマスキングテープで目印をつけながら「ここで肘はどうなるか」をシミュレーションしてから寸法を決めるのが確実です。
「ぐらつく」という悩みは、脚と天板の接合部分がほとんど。鬼目ナットを使わず、木ネジだけで固定しようとした場合によく起こります。長期間使うことを考えれば、鬼目ナットとボルトでの固定は必須。アジャスター付きの脚にしておけば、床のわずかな傾斜も調整できてぐらつき知らずです。
自分だけのおしゃれ空間をカウンターテーブルDIYで
さて、ここまで読んでみていかがでしたか?カウンターテーブルDIYは思っていたよりハードルが低いと感じていただけたのではないでしょうか。
集成材を選び、適切な高さを決め、塗装に少し気を配るだけで、市販品にまったく引けを取らない一品が作れます。そして何より、自分で作ったテーブルで過ごす時間は格別なものです。朝のコーヒーも、夜のお酒も、いつもの何倍も美味しく感じられますよ。
まずはイメージを固めるところから始めましょう。DIYカウンターテーブル用木材 で材料を調べてみたり、アイアン脚 で好みのデザインを探してみたり。あなたの理想の空間づくり、この記事がその一歩になれば嬉しいです。

コメント