ウッドデッキDIY、始める前に絶対知っておきたいこと

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「休日はウッドデッキでコーヒーを飲みながら、のんびり本を読むのが夢なんです」

そう話す友人に、材料はもう決めたの?と聞くと、たいてい「これからホームセンターで見てみます」という答えが返ってきます。ちょっと待ってください。その流れ、実はすごく危ないんです。というのも、ウッドデッキDIYで後悔する人の多くが「材料選び」でつまずいているから。

ここでは、机や棚のような小さな木工とはまったく違う、ウッドデッキDIY特有の注意点と、失敗しない進め方を話していきます。

なぜ「とりあえず杉の板」が10年後に大後悔につながるのか

ホームセンターに行くと、手頃な価格で売っている杉やヒノキの板。確かに安いし、いい香りもします。でも、これらソフトウッドと呼ばれる木材は、防腐・防虫処理をしないと5年も経たずに腐り始めるんです。

極端な例だと、雨の多い地域では3年で床板が抜けたというケースも。安さに惹かれて買ったものの、毎年の塗り替え作業と、塗料代が意外とかさみます。10年単位で見ると、実は後述する人工木のほうがトータルコストで逆転することもあるんですよ。

ハードウッドは一生もの、でもあなたは加工できますか

一方、ウリンやイペといったハードウッドは、耐久性が15年から30年と非常に高く、メンテナンスもほぼ不要です。ただし、ここに大きな落とし穴があります。ハードウッドはとにかく硬い。普通の木工用のこぎりでは刃が立たず、インパクトドライバーでもビスが入っていかないことがあります。

「昨日、ドリルで下穴あけようとしたら、ウリンの板に4本もドリル刃を折られました…」

これはDIY経験者の実際の嘆きです。ハードウッドを加工するには、それなりの工具と、それを扱う腕前が必要。初心者が手を出すには、少しハードルが高い素材なんです。

人工木は本当に「熱い」のか、実際に試した人の証言

となると、残る有力候補は人工木です。腐らない、シロアリに食われない、塗装も不要。この「メンテナンスフリー」という最大の魅力の一方で、ネット上では「夏に裸足で歩けない」という口コミをよく見かけますよね。

実際に人工木のウッドデッキを設置した複数の人の話を総合すると、真夏の直射日光下では確かに熱くなります。ただ、「全く歩けない」というほどではなく、「ちょっと足の裏が熱いな」と感じるレベル。特に色の薄い製品や、後述する昇温抑制タイプを選ぶと、かなり緩和されるようです。

打ち水をしたり、デッキの上にパラソルやサンシェードを設置すれば、真夏でも快適に過ごせるという声がほとんどでした。熱さだけを理由に人工木を避けるのは、ちょっともったいないかもしれません。

設置後に「違法です」と言われないための3つの確認事項

材料選びと同じくらい大事なのに、どのDIYサイトもあまり触れていないことがあります。それは、ウッドデッキが法律や近所付き合いに影響を与える可能性があるという点です。

一点目は固定資産税。土の上に束石を置いただけなら問題になりにくいですが、コンクリートでしっかり基礎を固めてしまうと「固定された建造物」と見なされ、課税対象になることがあります。

二点目は建築確認申請。高さや面積によっては、確認申請が必要なケースが出てきます。特に、家の2階から直接出入りできるような高さのあるデッキは要注意です。

三点目は隣地との境界。窓の位置や目線の高さによっては、近隣トラブルに発展することも。着工前に、さりげなく挨拶しておくだけでも印象が変わります。

工具が少なくて済む「キット」と、こだわり派の「一から製作」、どちらを選ぶか

さて、材料の次は作り方です。最近はDIY初心者向けに、材料があらかじめカットされたウッドデッキキットが充実しています。

なかでも「はめ込み式」は、フレームに天板をはめ込んでいくだけの簡単なもの。工具がほとんどいらず、女性一人でも1日で完成したという事例もあります。デザインの自由度は下がりますが、「まずは手軽にウッドデッキのある生活を始めたい」という人にはぴったりです。

一方、「既製品にはない形にしたい」「材質にこだわりたい」という人は、一から図面を引いて作るしかありません。ただし、その場合は水平をきちんと取る技術や、構造を理解する知識が必要になってきます。

暑さ対策まで進化した、最新の人工木デッキ材

技術の進歩は、ウッドデッキの素材にも及んでいます。特に注目したいのは、人工木の弱点だった「夏の熱さ」を克服しようという製品の登場です。

従来の人工木は、表面温度が60度を超えることもありましたが、LIXILの樹ら楽ステージ 昇温抑制カラーは、太陽光を反射する特殊な顔料を配合することで、表面温度の上昇を抑えています。YKK APのリウッドデッキ200は、表面にビスが見えないフラットな設計なので、見た目もすっきり。裸足で歩いてもビスに引っかかる心配がありません。MINOの彩木ウッドデッキは、天然木から直接型取りしたリアルな木目と、熱をためにくいウレタン樹脂が特徴です。

いずれもメンテナンスフリーで20年以上持つと言われているので、先ほどの「10年単位のトータルコスト」で見ると、決して高すぎる買い物ではないでしょう。

どんな素材を選んでも、やっぱり必要な掃除の話

最後に、天然木でも人工木でも共通して必要なことをお伝えします。それは、定期的な掃除です。

人工木はメンテナンスフリーとはいえ、落ち葉やほこりを放置すると、そこから苔やカビが生えることがあります。週に一度程度、デッキブラシでさっと掃くだけでも、見た目の美しさは全然違ってきます。

天然木の場合は、掃除に加えて防腐・防虫塗料の塗り替えが年1〜2回は必要です。表面がざらついてきたり、水をはじかなくなってきたら、塗り替えのサイン。DIYで作ったデッキは愛着がありますから、このメンテナンス作業すら楽しめるという人も多いですよ。

自分で作ったウッドデッキは、既製品にはない満足感をもたらしてくれます。材料選びから設置後のことまでしっかり考えて、長く快適に使えるウッドデッキDIYを目指してくださいね。

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