「部屋にちょうどいいサイズの棚がほしい」
「既製品だとサイズが合わないし、値段もそこそこする…」
そんな風に思ったことはありませんか。
実は、棚って意外と簡単に手作りできちゃうんです。
しかもDIYなら、置きたい場所にぴったりのサイズで、好きな雰囲気に仕上げられる。既製品を買うより安く済むことも多いんですよ。
とはいえ「DIYなんてやったことないし、私にできるのかな」と不安になりますよね。
大丈夫です。この記事では、はじめての人でも失敗しない木材の選び方から、具体的な作り方までしっかりお伝えしていきます。
棚DIYに必要なものリスト:まずは準備から始めよう
最初に「何を揃えればいいの?」という話からいきましょう。
いきなりホームセンターに行くと、あれこれ目移りして必要のないものまで買ってしまいがち。まずは最低限必要なものをチェックです。
■ 材料
・棚板用の木材(メインになる板)
・側板や脚用の木材(棚を支える部分)
・木工用ボンド
・コーススレッド(木ネジ)
・紙やすり(120番と240番があると便利)
・塗料やオイルステイン(好みで)
■ 工具
・電動ドライバーまたはプラスドライバー
・のこぎり(ホームセンターのカットサービスを使えば不要)
・メジャー(スケール)
・直角定規(さしがね)
・鉛筆
「え、電動ドライバー持ってないよ」という方。実はドライバーだけで作れなくはないんです。でも、ネジ締めの数が多いと手が疲れるし、下穴あけも大変。最近は3,000円くらいで買える電動ドライバーもあるので、この機会に一つ持っておくと他のDIYでも活躍しますよ。
木材のカットはホームセンターでお願いするのが断然おすすめ。1カット数十円で正確に切ってもらえるので、のこぎり買うより安上がりです。
棚DIYに最適な木材の種類と選び方
さて、ここが一番迷うポイントかもしれません。
ホームセンターの木材売り場に行くと、いろんな種類の板が並んでいて「結局どれにすればいいの?」となりますよね。
初心者の方におすすめなのは、この3つです。
■ 1×4(ワンバイフォー)材
横幅89mm、厚み19mmのSPF材。とにかく安いのが魅力で、1本2メートルで300円前後。軽くて加工しやすいので、小さめの壁掛け棚やディスプレイラックに向いています。ただ、数枚を並べて幅広の棚板にするときは、隙間ができるので見た目を気にする方は要注意です。
■ パイン集成材
これが一番おすすめ。無垢のパイン材を貼り合わせて作られていて、幅が広いので一枚で大きな棚板になります。厚み18mmのもので幅300mm×長さ900mmが2,000円くらい。木目がきれいで、塗装するとぐっと雰囲気が出ます。反りが少なく初心者でも扱いやすいのがうれしいポイントです。
■ ラワン合板・シナ合板
表面がツルッとしていてペンキが塗りやすい。反りに強くて、重いものを載せる実用的な棚に向いています。サイズも大きいので、本棚や収納棚を作りたいときに便利です。
無垢材は呼吸しているので、環境によって反ったり縮んだりすることがあります。それを「味」と楽しめるか、それとも「欠陥」と感じるか。こだわりたい方は集成材、実用重視なら合板、という選び方でいいと思います。
棚DIYで必要な木材のサイズを決めるコツ
「サイズってどうやって決めればいいの?」という質問、めちゃくちゃ多いです。
答えはシンプル。
「置く場所」と「載せるもの」から逆算するんです。
たとえば本棚を作りたいなら、文庫本の高さは約150mm、A4ファイルは約300mm。これを基準に棚の内寸を決めます。載せるものが決まっていれば、自然とサイズは決まってくるんですよ。
棚板の厚みは、載せる重さで選びます。
・雑貨や写真立てなど軽いもの → 厚み15〜18mmでOK
・本やDVDなど重めのもの → 厚み20〜25mmが安心
・工具や大量の本 → 30mm以上あるとベター
横幅が長くなればなるほど、真ん中がたわみやすくなります。幅600mmを超えるなら、厚みを増やすか、真ん中にも支えを入れる設計にしたほうがいいですよ。
棚DIYの作り方:基本の手順をまるごと解説
ではいよいよ作り方です。ここでは一番シンプルな「2段の壁掛け棚」を例に説明していきますね。
手順1:設計図を描く
いきなり木材を切り始めるのはNGです。まずは紙にラフな図を描いて、寸法を書き込みましょう。横幅、奥行き、高さ、棚板の間隔。これを決めておかないと、あとで「あれ、サイズが合わない」と泣くことになります。
手順2:木材をカットする
設計図の寸法に合わせて、棚板と側板を切り出します。ホームセンターのカットサービスを使えばこの工程は完了。家でやるより断然正確です。
手順3:やすりがけ
カットした木材の断面や表面を紙やすりで整えます。最初は粗めの120番でざっと形を整えて、仕上げに240番でツルツルに。これをやるかやらないかで、完成度が全然変わってきます。手間を惜しまないでくださいね。
手順4:塗装する
組み立てる前に塗装しちゃうのがコツです。組み立ててからだと細かいところが塗りづらいんです。おすすめはワトコオイル。塗って拭くだけなので超簡単。木目がきれいに浮き出て、プロっぽい仕上がりになります。
手順5:組み立てる
側板に棚板を取り付けていきます。まず木工用ボンドを塗って仮固定。そのあとコーススレッドで本締めします。このとき、必ず下穴をあけてからネジを打ってください。下穴なしで打つと、木材が割れる原因になります。電動ドライバーに下穴用のドリルビットをつけて、ネジよりも一回り細い穴をあけてから締める。これ鉄則です。
直角定規で直角が出ているか確認しながら進めましょう。
手順6:壁に取り付ける
壁掛け棚の場合、ここが一番大事。壁の下地(柱や間柱)を探して、そこに固定するのが基本です。石膏ボードだけの部分に重い棚をつけると、ある日突然ガシャーンと落ちてきます。怖いですよね。
下地がない場所につけるなら、必ず石膏ボード用のアンカーを使いましょう。アンカーの耐荷重は必ず確認。10kgのものを載せるなら、10kg対応のアンカーを2つ使うくらいの余裕を持たせるのが安全です。
棚DIYでよくある失敗とその対策
やってしまいがちな失敗をあらかじめ知っておくと、回避できます。私も散々やらかしてきたので、その経験からお伝えしますね。
失敗1:ネジを打ったら木材が割れた
これ、めちゃくちゃ多いです。原因は先ほど言った下穴不足。特に木材の端っこに近い場所にネジを打つときは注意。端から15mm以上は離して、必ず下穴をあけましょう。
失敗2:棚板がたわんで曲がってきた
「思ったより重かった…」というやつです。対策は、棚板の厚みを増やすか、前面に補強の桟(さん)をつけるか、支えを追加するか。最初の設計段階で、載せるものの重さをちゃんと考えておくのが結局いちばんの近道です。
失敗3:塗装がムラになった
オイルステインを「塗りすぎ」てムラになるケースが多いです。オイルはたっぷり塗ったあと、乾く前に余分なオイルをウエス(ぼろ布)で拭き取るのが正解。塗りっぱなしにするとベタベタして、いつまでも乾きません。
失敗4:壁に取り付けたら傾いた
水平器を使いましょう。100均でも売ってます。スマホのアプリでも代用できますが、ちゃんとした水平器を一つ持っておくと、この先のDIYでも絶対役立ちます。
棚DIYのバリエーション:作りたい棚別おすすめ設計例
基本がわかったところで、よく作られる棚のパターンをいくつか紹介します。
■ 壁掛けディスプレイ棚
横幅600mm×奥行き150mmくらいの小さめサイズ。1×4材で簡単に作れます。お気に入りの写真や小さな観葉植物を飾るのにぴったり。側板をちょっとおしゃれな形にカットするだけで、ぐっと雰囲気が出ますよ。
■ 本棚(床置き)
横幅600mm×奥行き250mm×高さ1200mmくらい。パイン集成材で作ると見栄えがいいです。重さに耐えるよう、棚板の厚みは20mm以上ほしいところ。背板(背面に貼る薄い板)をつけると、歪みを防いで強度が格段にアップします。
■ キッチンラック
耐水性がほしいので、塗装は水性ウレタンニスがおすすめ。カレー粉や缶詰など意外と重いものを載せるので、棚受け金具はしっかりしたものを選んでください。スガツネ工業のような信頼できるメーカーの金具なら安心です。
棚DIYをもっと楽しむためのワンランク上のテクニック
慣れてきたら、ちょっとした工夫で仕上がりが激変します。
■ ダボ継ぎでネジを見えなくする
ダボという小さな木の棒を使って接合する方法です。ネジ頭が見えないのですごくきれいに仕上がります。専用の治具がなくても、マスキングテープとポンチ(千枚通し)で代用できるんですよ。ちょっとハードルは上がりますが、完成したときの達成感は格別です。
■ 無垢材の反りを防ぐ「逃げ溝」
無垢の一枚板を棚板に使うとき、裏面に数本の溝を掘ることで反りを軽減できます。本格的な家具づくりのテクニックですが、丸ノコがあればチャレンジできます。反りを完全にゼロにはできませんが、軽減効果はかなりのもの。
■ 塗装前に「目止め」をする
塗装の仕上がりをもっと良くしたいなら、やすりがけのあとに「目止め」をすると、表面の凹凸が埋まってツルツルになります。塗料のノリも良くなるので、見違えるような仕上がりに。
棚DIYで失敗しない木材選びと作り方のまとめ
ここまで読んでいただいて、いかがでしたか。
最初は「難しそう」と思っていたかもしれませんが、手順を一つひとつ見ていくと、意外とやれるかも、という気持ちになってきませんか。
棚DIYで一番大事なのは、木材選びです。パイン集成材を選んでおけば、初心者でもまず失敗しません。そしてサイズは置き場所と載せるものから決める。この2つさえ押さえておけば、あとは手順通りに進めるだけ。
この週末、ホームセンターに足を運んでみませんか。木材を手に取るところから、もうDIYは始まっています。自分の手で作り上げた棚に、お気に入りのものを並べる時間は、きっと何にも代えがたい満足感がありますよ。
ぜひ、あなただけの棚をDIYで手作りしてみてくださいね。

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