「冬場、窓際に行くとひんやりする」
「朝起きたら窓ガラスが結露でびしょびしょ」
「暖房をつけても部屋がなかなか暖まらない」
そんな窓周りの悩み、ありませんか?
実はこれ、窓から冷気が入り込み、室内の暖かい空気が冷やされることで起こる現象なんです。この窓の断熱性の低さが、冬の光熱費を押し上げる大きな要因になっています。
業者に頼んで内窓を設置すると、数万円から十数万円はかかるもの。
でも実は、ポリカーボネート板を使えば、DIYで二重窓を手作りできるんです。材料費は数千円から1万円台。工具も最低限で済みます。
今回は、賃貸でも安心な方法を含めて、失敗しないポリカーボネート二重窓の作り方をくわしく解説していきます。
なぜポリカーボネートが二重窓DIYに最適なのか
最初に、材料選びで失敗しないためのポイントをおさえておきましょう。
二重窓の自作でよく使われるのが、アクリル板とポリカーボネート板の2種類。見た目は似ていますが、特性が大きく違います。
ポリカーボネートの強み
何と言っても衝撃に強いこと。アクリルの約200倍の耐衝撃性があるので、加工中に割れる心配がほとんどありません。初心者がカッターで切断する際、アクリルだと「パキッ」と割れてしまうことが多いんですが、ポリカーボネートならそのリスクが格段に低いんです。
断熱性の面では、中空構造になった「プラダンタイプ」のポリカーボネートが特におすすめ。内部に空気の層があることで、熱の伝わりを抑えてくれます。透明タイプなら採光もばっちりです。
耐候性も優秀で、紫外線カット機能付きなら黄変しにくく長持ちします。
逆にアクリルはというと、透明度は高いものの、硬くてもろい。DIYでの切断には少しコツがいります。価格はアクリルの方がやや安いケースが多いですが、加工のしやすさと失敗の少なさを考えれば、ポリカーボネートに軍配が上がります。
厚さは最低でも4mm以上を選びましょう。薄すぎると断熱効果が弱く、反りやたわみの原因にもなります。
必要な材料と道具をそろえよう
いざ作り始めてから「あれがない!」とならないよう、事前にしっかり準備しておきましょう。
メインの材料
まずポリカーボネート板です。代表的な商品としては、タキロンシーアイの「ポリカエース」やアクリルサンデー社の窓用断熱ポリカなどがあります。ホームセンターやネット通販で購入できますよ。
板の種類は大きく3つ。
- 透明タイプ:採光重視ならこれ。外の景色もそのまま楽しめます。
- 型板タイプ:すりガラス調で、外からの視線を遮りたい場合に。
- 中空プラダンタイプ:断熱性が最も高く、結露対策に本気で取り組みたい方に。
サイズは窓枠に合わせてカットするので、少し大きめを買っておくのが安心です。最近はネット通販でオーダーカットしてくれるサービスもあるので、切断に自信がない方はそれも手。
枠と固定の材料
窓枠への取り付け方法によって必要なものが変わります。
木製枠を作るなら、SPF材などの安価な角材、蝶番、取っ手が必要です。開閉できる本格的な内窓を作れますよ。
簡易的に取り付けるなら、突っ張り棒やマグネットテープ、面ファスナーが便利。特に賃貸の方は、原状回復できる方法を選びたいですよね。
気密アップのための隙間テープ
実はこれが結露対策の要です。
二重窓にしたのに結露が悪化した、という失敗例の多くは、室内の湿気を含んだ暖かい空気が窓との隙間に入り込むのが原因。隙間テープでしっかり気密性を高めることが大切なんです。
ニトムズ 隙間テープや3M 断熱テープ、低反発フォームタイプのものなど、窓枠の形状に合ったものを選んでください。
必要な工具
ポリカーボネートの切断にはPカッター(プラスチックカッター)を使います。アクリルカッターよりポリカ向きで、ホームセンターで数百円で手に入ります。
そのほか、メジャー、定規、マスキングテープ、カッターマット、切断面をきれいにするサンドペーパーがあると作業がスムーズです。
採寸から取り付けまでの手順を解説
ここからは具体的な作り方の流れです。順を追って説明しますね。
1. 窓枠の採寸
まずは窓枠の内側のサイズを正確に測ります。縦と横、それぞれ上下左右で微妙に寸法が違うことがあるので、3か所ずつ測って最小値を採用するのがコツ。
取り付け方法によっては、窓枠の外側まで測る必要があります。例えば突っ張り棒を使う場合は、窓枠全体の幅が基準になります。
2. ポリカーボネート板の切断
採寸したサイズより、左右は1〜2mm小さめ、上下は取り付け方法に応じて調整します。ピッタリすぎると開閉がスムーズにいかないことも。
カットするラインにマスキングテープを貼っておくと、カッターが滑りにくくなり、切り口もきれいです。Pカッターで定規を当てながら、少しずつ深く傷をつけていくイメージで。一気に力を入れるより、何度かなぞってから「パキン」と折る方がきれいに切れます。
切断面はサンドペーパーで軽くなでて、バリを取っておきましょう。ケガ防止にもなりますし、隙間テープの密着も良くなります。
3. 窓枠への取り付け
ここは大きく3つの方法から選べます。
木枠を作る方法
角材を窓枠サイズにカットして枠を組み立て、そこにポリカーボネート板をはめ込みます。蝶番で窓枠に固定すれば、開閉できる本格的な内窓に。見た目もきれいで、効果も高いですが、工具と手間はかかります。
突っ張り棒で固定する方法
窓枠の上下に突っ張り棒を設置し、その間にポリカーボネート板を挟み込む方法です。賃貸でも穴を開けずに済むのがメリット。つっぱり棒 強力タイプを使えば、ある程度の重さにも耐えられます。
マグネットテープを使う方法
窓枠にマグネットテープを貼り、ポリカーボネート板側にもマグネットか金属プレートを付けて吸着させる方法。着脱が簡単なので、冬だけ使いたい場合に便利です。
賃貸でさらに原状回復にこだわるなら、窓枠に直接テープを貼らず、クッションフロアを敷いてからマグネットテープを貼るという上級テクニックもあります。
4. 隙間テープで気密処理
最後に、ポリカーボネート板と窓枠の間に隙間テープを貼って気密性を高めます。ここをしっかりやるかどうかで、結露の発生が大きく変わります。
室内側の空気が窓ガラスに触れないように密閉するのがポイント。テープは窓枠の形状に合わせて、発泡タイプやブラシタイプなどを使い分けてください。
結露を防ぐための重要なポイント
せっかく二重窓を作っても、結露が悪化したら元も子もありません。このメカニズムを理解しておくと対策がはっきりします。
結露は、暖かく湿った空気が冷たいものに触れたときに水滴になる現象です。
つまり、室内の湿気を含んだ空気が冷えた窓ガラスに触れるから結露する。ということは、内窓を設置して窓ガラスと室内空気の間に空気の層を作り、なおかつ隙間をしっかり塞いで湿気が入り込まないようにすれば、結露は大幅に減らせるんです。
プロの内窓リフォーム、例えばYKK APの「インプラス」なども基本的にはこの考え方。DIYでも気密処理を丁寧に行えば、かなり近い効果を狙えます。
どうしても結露が気になる場合は、市販の結露防止シートを窓ガラスに貼ってから内窓を付けるのも手です。ダブルで対策すればさらに安心ですよ。
夏の暑さ対策にも効果あり
二重窓というと冬の寒さ対策のイメージが強いですが、実は夏の冷房効率アップにも貢献します。
窓と内窓の間にできる空気の層が、外の熱気を室内に伝えにくくしてくれるんです。エアコンの冷気が逃げるのも防ぐので、結果的に電気代の節約に。
ただし夏の直射日光が当たる窓の場合、ポリカーボネート板がかなり熱くなることがあります。心配な方は、遮熱フィルムを貼ったタイプのポリカを選ぶか、後付けで窓用遮熱フィルムを貼っておくと安心です。
DIY二重窓でありがちな失敗と対策
実際に挑戦した方の声を見ると、いくつかの共通した失敗例があるので紹介しますね。
採寸ミスでぴったり収まらない
よくあるのが、窓枠のサイズを1か所だけ測って、それでカットしてしまうパターン。窓枠は微妙に歪んでいることも多いので、上下左右を必ず複数か所測りましょう。
結露がかえって増えた
気密処理が不十分なのが原因です。隙間テープをケチらず、窓枠の四隅までしっかり貼ること。面倒でもここは手を抜かないでください。
夏場にポリカが反った
薄すぎる板を使った場合や、窓枠への固定が弱いと起こりやすいです。4mm以上の厚さを選び、固定もしっかりと。
カットの断面がガタガタ
Pカッターで一気に切ろうとして失敗するケース。何度か軽く傷を入れてから、一気に折るのがコツです。心配なら、ホームセンターのカットサービスやネットのオーダーカットを活用するのも賢い選択です。
ポリカーボネート二重窓のDIYは初心者でもできる
ここまで読んで、「ちょっとハードル高そう」と感じた方もいるかもしれませんね。
でも安心してください。道具は最低限で済みますし、ポリカーボネートは加工しやすい材料です。木枠を作るのは確かに少し手間ですが、突っ張り棒やマグネットを使う簡易的な方法なら、工具があまり得意でない方でも十分トライできます。
何より、完成したときの満足感と、窓際の冷えが解消されたときの快適さは格別です。光熱費の節約効果を考えれば、材料費の元もすぐに取れるでしょう。
まずは小さな窓から試してみるのがおすすめ。慣れてきたらリビングの大きな窓にも挑戦してみてください。冬の寒さも結露のストレスも、ぐっと減らせるはずです。
今回紹介したポリカーボネートを使った二重窓DIY、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

コメント