DIYで木の家具や雑貨を仕上げるとき、「どうせならアンティーク風の味わいある質感にしたい」と思ったことはありませんか?
そんな願いを叶えてくれるのが、オールドウッドワックスです。
この記事では、オールドウッドワックスがどんな製品なのか、全11色のカラーバリエーション、基本的な塗り方、そして購入前に知っておきたい注意点まで、くわしく解説していきます。
「これから使ってみたいけど、どんなものかよくわからない」
「色選びで迷っている」
「塗り方のコツを知りたい」
そんな方の不安をひとつずつ解消していきますね。
オールドウッドワックスとは
オールドウッドワックスは、ターナー色彩株式会社が販売している木部用の油性ソフトワックスです。
無垢の木材に塗るだけで、まるで長年使い込んだようなヴィンテージ感のある仕上がりを楽しめるのが大きな特徴。新品の木材を「古材風」に変身させたいDIY愛好家から、プロの木工作家まで、幅広く支持されています。
5つの特長
まずは、オールドウッドワックスがどんな製品なのか、5つのポイントで見ていきましょう。
① 天然素材のミツロウが主原料
オールドウッドワックスのベースには、天然由来のミツロウが使われています。化学的なツヤ感ではなく、自然な落ち着いた風合いが出るのが魅力です。
② 着色と保護を一度にできる
色を付けるだけでなく、木材の表面をコーティングして保護する役割も果たします。ワックスが木の表面を覆うことで、ほこりや汚れが付きにくくなり、日常使いの家具にも向いています。
③ 低臭設計で室内でも使いやすい
油性ワックスと聞くと「強烈なシンナー臭」をイメージする方もいるかもしれません。しかしオールドウッドワックスは、低臭タイプに設計されています。換気をしっかり行えば、室内での作業も比較的取り組みやすい製品です。
④ ペースト状で初心者にも塗りやすい
固形ワックスと液状ワックスの中間のような、やわらかいペースト状です。布や刷毛にとりやすく、木材に伸ばしやすいテクスチャーなので、ワックス塗りがはじめての方でも挑戦しやすいでしょう。
⑤ 全11色の豊富なカラーバリエーション
色のバリエーションが豊富なのも、この製品の大きな魅力です。ブラウン系はもちろん、グレー系やホワイト、クリアまで用意されています。プロジェクトのイメージに合わせて自由に選べます。
全11色のカラーバリエーションと特徴
オールドウッドワックス最大の特徴のひとつが、11色という豊富なカラーバリエーションです。
ここでは各色の特徴を、系統別に整理して紹介します。
ブラウン系(5色)
ジャコビーン
深みのある赤みがかったブラウンです。アンティーク調の家具に合わせやすく、温かみのある空間を演出したい方に人気の色です。クラシックな雰囲気を出したいときに選ばれます。
チューダーオーク
オーク材のような、ほどよい明るさのブラウンです。主張しすぎず、どんなインテリアにも馴染みやすいバランスのいい色味です。初心者の方にも選びやすい色といえるでしょう。
ラスティックパイン
くすんだパイン材のような、やや黄みがかったブラウンです。カントリー調やナチュラルテイストの家具に合いやすく、軽やかな印象を与えます。
ウォルナット
深いこげ茶色に近い、重厚感のあるブラウンです。高級感のある仕上がりを目指す方に向いており、テーブルや本棚などの存在感のある家具に使いやすい色です。
チーク
チーク材のような、オレンジがかった温かいブラウンです。南国風やリゾート感のあるインテリアに合わせやすく、明るく開放的な雰囲気を出せます。
グレー系(4色)
アンティークグレー
青みがかった落ち着いたグレーです。経年変化で色あせたような、ヴィンテージ感のある仕上がりになります。モダンなインテリアにもシックな雰囲気にも合わせやすい色です。
チャコールグレー
濃いめのグレーで、ほぼ黒に近い印象です。シャープで引き締まった印象を与え、スタイリッシュな空間づくりをしたい方に選ばれます。
スモークグレー
やや紫がかったニュアンスのあるグレーです。他のグレーより少し独特な雰囲気を持ち、個性的な仕上がりを楽しみたい方に向いています。
ベージュグレー
グレーとベージュの中間のような、暖かみのあるくすんだ色味です。柔らかい印象を与え、ナチュラルテイストの空間によく馴染みます。
その他(2色)
ホワイト
白いペンキのような均一な白ではなく、木目が透けて見えるナチュラルな白です。白く仕上げたいけど、木の質感は残したいという方におすすめです。
クリア
顔料が入っていない無色透明のワックスです。木本来の色味を活かしながら、保護コーティングとして使いたい方に向いています。
競合製品との比較ポイント
木部用ワックスとしては、イギリス製の「ブライワックス」もよく知られています。ここでは、オールドウッドワックスとブライワックスの主な違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | オールドウッドワックス | ブライワックス |
|---|---|---|
| 価格(350ml) | 3,960円(税込) | やや高価な傾向 |
| 塗装面積 | 10〜15㎡/1回塗り | 同程度 |
| 色数 | 全11色 | 豊富だが系統が異なる |
| 乾燥時間 | 1〜2時間 | やや早いとも言われる |
| ニオイ | 低臭設計 | 強めの臭気があるとされる |
| 仕上がりの質感 | ややマット寄り | ツヤがあるとされる |
※ブライワックスの詳細な価格やスペックは販売ページでご確認ください。
オールドウッドワックスは、低臭で扱いやすく、日本国内で手に入りやすい点がメリットです。一方、ブライワックスはよりクラシックなツヤ感を求める方に向いているとも言われます。自分の目指す仕上がりや作業環境に合わせて選ぶとよいでしょう。
オールドウッドワックスの基本的な塗り方
ここからは、実際にオールドウッドワックスを使って木材を仕上げる手順を解説します。
必要な道具
まずは用意するものを確認しましょう。
- オールドウッドワックス(お好みの色)
- ウエス(布)またはハケ
- 使い捨て手袋
- マスキングテープ(必要な場合)
- 目の細かいサンドペーパー(#320〜#400程度)
- 新聞紙や養生シート
手順①:下地研磨
最初に、木材の表面をサンドペーパーで軽く研磨します。
この工程が仕上がりのクオリティを大きく左右します。古い塗膜がある場合は完全に除去し、新品の木材でも表面のざらつきを取るように研磨しましょう。
研磨後は、木材の表面に付いた粉塵をしっかりと拭き取ってください。粉塵が残っていると、ワックスの密着が悪くなりムラの原因になります。
手順②:ワックスを塗る
ウエスやハケにワックスを少量とり、木材の木目に沿って薄く均一に塗り伸ばします。
このときのポイントは「少量を薄く」です。一度にたくさん塗ろうとすると、ムラになったり、あとで拭き取りきれなくなったりする原因になります。足りなければ重ね塗りをするつもりで、まずは様子を見ながら進めてください。
手順③:乾燥させる
塗り終えたら、1〜2時間ほど乾燥させます。
ただし「完全に乾燥した」と感じられる状態になるまでは、表面がまだやわらかいことがあります。完全硬化には約1週間かかるとされているので、その間は重いものを載せたり、強くこすったりしないように注意しましょう。
手順④:拭き取り・磨き
乾燥後、清潔なウエスで表面をしっかりと拭き取ります。
ここがもうひとつの重要なポイントです。拭き取りが不十分だと、仕上がりがベタついたり、触れたものに色が移ったりする原因になります。ウエスに色が付かなくなるまで、根気よく拭き取ってください。
拭き取りが終わったら、乾いた布で軽く磨くことで、ツヤと滑らかさが増します。
塗る前に知っておきたい注意点
オールドウッドワックスを使ううえで、いくつか知っておくべき注意点があります。
色移りやベタつきを防ぐには
仕上がりにムラが出たり、色移りが発生する原因の多くは「拭き取り不足」です。乾燥後にしっかり拭き取るだけでなく、塗る段階から「薄く伸ばす」ことを意識してください。
また、木材の種類によってワックスの染み込み方が異なります。針葉樹(杉やヒノキなど)は染み込みやすい一方、広葉樹(オークなど)は比較的染み込みにくい傾向があります。初めて使う木材では、目立たない部分で試し塗りをするのが安心です。
作業環境と安全面
オールドウッドワックスは油性製品のため、引火性があります。作業中は火気を絶対に近づけないでください。また、換気をしっかり行い、可能であればマスクを着用して作業することをおすすめします。
使用後のウエスや布は自然発火のリスクがあるため、水に浸してから廃棄するか、密閉できる容器に入れて処分してください。安全のため、必ず各自治体の廃棄ルールに従ってください。
下地処理は手を抜かない
「研磨は面倒だから省こう」と思われるかもしれませんが、下地処理を怠ると仕上がりに大きな差が出ます。特にムラになりやすいと感じる方は、研磨工程を丁寧に行うことで改善する場合があります。
よくある質問
Q. 匂いは強いですか?
オールドウッドワックスは低臭タイプに設計されています。ただし油性ワックスなので、無臭ではありません。換気をしながら使えば、室内でも比較的使いやすい製品です。匂いに敏感な方は、作業後に十分な換気を心がけてください。
Q. どのくらいの頻度で塗り直しが必要ですか?
使用環境にもよりますが、一般的な家具や雑貨であれば、半年から1年程度が目安になることが多いです。頻繁に触れるテーブルなどは、メンテナンスとして定期的にワックスを塗り直すと、美しい状態を保ちやすくなります。
Q. ほかの塗料の上から使えますか?
既存の塗装の上から使う場合は、その塗料との相性を確認する必要があります。特にウレタン塗料やラッカー系塗料の上ではワックスが密着しにくいことがあります。必ず目立たない部分で試してから本塗装に入ってください。
Q. 水性ステインと併用できますか?
ターナー色彩からは「ウォーターベースコート」という水性ステインも販売されています。下地に水性ステインで着色し、その上からオールドウッドワックスで保護する使い方も可能です。ただし、ステインが完全に乾燥してからワックスを塗るようにしてください。
オールドウッドワックスが向いている人・向いていない人
こんな方に向いています
- アンティーク調やヴィンテージ風の仕上がりを好む方
- 自宅の室内でDIYをすることが多い方
- 塗料の匂いをなるべく抑えたい方
- ワックスを使うのがはじめてで、扱いやすい製品を探している方
こんな方にはあまり向いていません
- 木目をほとんど見せず、均一な塗膜で仕上げたい方(ペンキやラッカー系塗料が適しています)
- 短時間で何度も塗り重ねて作業を進めたい方(乾燥に1〜2時間かかります)
- ツヤツヤした鏡面のような仕上がりを求める方(マット寄りの質感です)
まとめ
オールドウッドワックスは、天然素材のミツロウをベースにした、木部用の油性ソフトワックスです。
- 全11色の豊富なカラーバリエーション
- 低臭で室内作業に配慮した設計
- ペースト状で初心者にも塗りやすい
- 着色と保護を一度に叶える
これらの特長から、DIY初心者からプロまで、幅広い層に選ばれています。
仕上がりを左右するポイントは、「下地研磨を丁寧に」「薄く塗る」「しっかり拭き取る」の3つです。特に拭き取りは「ウエスに色が付かなくなるまで」を目安にしてください。
塗る前に、自分のプロジェクトに合った色かどうか、作業環境は安全かどうかを確認してから始めると、満足度の高い仕上がりになるでしょう。
オールドウッドワックスこの記事が、あなたのDIYの参考になれば嬉しいです。

コメント