「棚を作りたいけれど、壁に穴を開けるのが不安」「どんな材料を選べばいいかわからない」――そんな悩みをお持ちの方に向けて、今回は壁面収納の棚作りについて、DIYの具体的な手順から費用相場、おすすめの商品までをまとめてご紹介します。
自分で作る場合と業者に依頼する場合の違いや、賃貸でも取り入れやすいアイデアも解説するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
壁面収納の棚作りを始める前に知っておきたい基礎知識
壁面収納の棚作りには、大きく分けて「固定棚」と「可動棚」の2種類があります。
固定棚は、壁に直接ブラケット(棚受け金具)を固定して棚板を設置する方法です。がっちりと固定できるので、重い本や食器を収納するのに向いています。
可動棚は、縦に設置した棚柱に棚板をはめ込むタイプで、棚の高さを後から自由に変えられるのが魅力。収納するものに合わせてレイアウトを調整しやすいため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
どちらの方法を選ぶにしても、安全な棚作りで最も重要なのは「壁の下地にしっかりと固定すること」です。石膏ボードだけでは重さを支えきれず、落下の危険があります。必ず壁の中にある間柱(木や金属の柱)の位置を確認してから作業を始めましょう。
棚作りDIYに必要なものと費用相場
では、実際にDIYで壁面収納の棚を作る場合、何が必要でどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
主な工具
- ドリルドライバー(ビスを締めるのに必須)
- メジャー(採寸用)
- 水平器(棚の傾きを防ぐ)
- マスキングテープ(下地探しや印付けに便利)
- 下穴用のドリルビット(壁材や下地の種類によって使い分けが必要です)
材料費の目安
DIYで棚を作る場合の費用は、材料費と工具代を合わせて5,000円〜40,000円程度が相場です。使う木材の種類やサイズ、金具のグレードによって大きく変わります。
一方、プロの業者に依頼する場合は、既製の棚を取り付けてもらうだけでも2万円〜5万円、オーダーメイドで壁面収納を造作するとなると10万円以上かかることもあります。
費用を抑えられるのがDIYの大きなメリットですが、その分、自分で採寸や下地探し、水平出しを正確に行う必要があります。
壁面収納の棚作りに役立つおすすめ商品・アイデア
ここからは、壁面収納の棚作りに使えるおすすめの商品やアイデアを紹介します。
1. ディアウォール
特徴
ディアウォールは、天井と床の間に柱を立てて壁面収納を作るシステムです。なんと釘やビスを一本も使わずに、しっかりとした収納棚をDIYできます。
メリット
- 壁に穴を開けないので賃貸でも安心
- 2×4材を使うので、強度が高く重いものも収納可能
- 柱の位置を自由に決められるので、スペースを有効活用できる
- 本体価格が約1,000円前後とコストパフォーマンスが良い
デメリット
- 天井の高さに合わせて木材をカットする必要がある
- 水平出しをしっかりしないと、棚が傾く
- 畳やクッションフロアなど柔らかい床では設置が不安定になる場合がある
向いている人
賃貸に住んでいて、壁に穴を開けずに本格的な壁面収納を作りたいDIY初心者〜中級者の方。
向いていない人
電動工具を使うのが面倒な方。完璧なプロの仕上がりを求める方(DIYにはどうしても誤差が生じることがあります)。
注意点
設置する前に、天井と床の状態をよく確認しましょう。特にフローリング以外の床材では、安定性に影響が出ることがあります。また、ディアウォール自体は柱を作るための部材なので、別途、棚板や棚受けを用意する必要があります。
2. 仕上げてる棚板
特徴
ウッドワンから販売されている「仕上げてる棚板」は、サイズが豊富で、カット済みの状態で購入できる棚板材です。表面だけでなく、側面や裏面にもしっかりとエッジが貼られているのが特徴です。
メリット
- 自分でカットする手間が省けるので、作業時間を短縮できる
- エッジが全面に貼られているので、見た目が美しく高級感がある
- カラーバリエーションが豊富で、インテリアに合わせやすい
- お手入れが簡単で、ホコリも拭き取りやすい
デメリット
- オーダーメイドの無垢材と比べると、木の風合いで劣ると感じる場合がある
- 汎用の棚板よりは価格がやや高めに設定されている
向いている人
DIYの仕上がりにこだわりたい方。特に、棚の側面が見えるオープンシェルフを計画している方には、この美しい仕上がりは大きな魅力になるでしょう。
向いていない人
とにかくコストを最優先にしたい方。無垢材の自然な風合いを重視する方。
注意点
耐荷重は製品によって異なるため、購入前に公式サイトや商品パッケージで仕様を必ず確認しましょう。
3. プロへの施工依頼
特徴
大工さんやリフォーム業者に壁面収納の設置を依頼する方法です。
メリット
- プロがしっかりと下地を確認して施工するので、安全性が高い
- 美しい仕上がりが期待できる
- 短時間で完了する(DIYのように数日かける必要がない)
デメリット
- DIYと比べて費用が高額になる
- 業者によって技術や仕上がりに差がある
- 工期の調整が必要
向いている人
DIYに不安や時間を割けない方。特に、重い本棚や大型の収納を計画していて、安全性を最優先したい方。
向いていない人
予算を抑えたい方。自分で作る楽しみを味わいたい方。
注意点
複数の業者から見積もりを取り、実績や口コミを確認してから依頼することをおすすめします。
4. 有孔ボード(パンチングボード)を活用した壁面収納
特徴
ディアウォールの柱や既存の壁に有孔ボードを取り付け、フックやシェルフを差し込んで収納するアイデアです。
メリット
- スリムで場所を取らない
- レイアウトの変更が自由自在
- キッチンツールや文房具など、小さなアイテムを「見せる収納」できる
- おしゃれなインテリアとしても映える
向いている人
キッチン周りやワークスペースで、よく使う小物をすっきりと収納・展示したい方。
注意点
ディアウォールと組み合わせる場合は、柱に直接ビスで固定することになるので、賃貸の場合は退去時の原状回復ができるかどうか事前に確認しておきましょう。
棚作りDIYでよくある失敗とその対策
壁面収納の棚作りで特に多い失敗が「壁の下地を確認せずにビスを打ってしまい、棚が落下した」「水平が出ておらず、物が置きづらかった」というケースです。
下地探しのコツ
壁を指の関節で軽く叩いてみると、音が高い場所(中が空洞)と低い場所(下地がある)で違いがわかります。より確実に知りたい場合は、下地センサーを使うと便利です。
水平出しのコツ
墨壺やレーザー水平器を使うと正確ですが、なくてもメジャーとマスキングテープである程度の水平は出せます。最初に壁に印をつけるときに、水平器をしっかり当てて慎重に作業しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q:賃貸でも壁面収納の棚作りはできますか?
A:はい、できます。ディアウォールのような突っ張り式のシステムを使えば、壁に穴を開けずにしっかりとした棚を作れます。ただし、管理会社によっては「壁に穴を開けること」だけでなく「突っ張り棒の使用」自体を禁止している場合もあるので、契約書を確認するか、事前に問い合わせるのが安心です。
Q:重い本棚を作りたいのですが、何に気をつければいいですか?
A:最も重要なのは、壁の下地(間柱)にしっかりと金具を固定することです。石膏ボードだけでは耐えられません。また、棚板の素材や厚みも耐荷重に影響します。集成材や無垢材など、強度の高い素材を選び、棚受けの間隔も狭めに設定すると良いでしょう。
壁面収納の棚作りを成功させるためのまとめ
壁面収納の棚作りは、正しい知識と準備があれば、DIY初心者でも十分に挑戦できます。
大切なのは、「自分のスキル」と「予算」 に合った方法を選ぶこと。そして、安全性を最優先に考えることです。
迷ったときは、無理にDIYにこだわらず、プロへの依頼も選択肢に入れてみてください。どちらの場合でも、棚を設置する前に「何を」「どこに」「どのように」収納したいのかを具体的にイメージしておくと、失敗がぐっと減ります。
このガイドが、あなたにぴったりの壁面収納を見つけるための参考になれば嬉しいです。

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