「いつの間にか基礎にヒビが入ってる…」
「これって放っておいたらヤバいやつ?」
「でも業者を呼ぶと高そうだし、自分で何とかできないかな」
そんな不安とモヤモヤを抱えて、このページにたどり着いたんじゃないでしょうか。
大丈夫です。
基礎のひび割れは、種類さえ見極めればDIYでしっかり補修できます。
しかも、市販の補修材を使えば「素人っぽい仕上がり」にならず、プロ顔負けの仕上がりを目指せるんです。
この記事では、コンクリート基礎のひび割れをDIYで直すための正しい手順と、失敗しない補修材の選び方を、実際の作業経験をもとにガッツリお伝えします。
まず確認!そのひび割れ、DIYしていいやつ?
いきなり補修材を買いに走るのはちょっと待ってください。
基礎のひび割れには、DIYで直していいものとすぐに専門業者を呼ぶべきものがあります。
ここを間違えると、家の寿命を縮めかねません。
見逃せない「構造クラック」のサイン
以下の特徴があるひび割れは、建物の構造そのものに問題がある「構造クラック」の可能性大。DIYの手に負える範囲を超えています。
- ひび割れの幅が0.3mm以上(名刺1枚がスッと入る)
- 上下または左右にズレが生じている
- ひび割れが基礎を貫通し、反対側まで見える
- 壁の対角線上に斜めに入っている
- 複数箇所で同時に進行している
- ひび割れから水が染み出している
これらに一つでも当てはまったら、迷わず専門業者に点検を依頼してください。構造躯体の補修には建築士や専門工事店の診断が不可欠です。
DIYできる「ヘアクラック」の特徴
一方、以下のようなひび割れは乾燥収縮や経年劣化が原因の「ヘアクラック」。これはDIY補修の出番です。
- 幅が0.2mm以下で髪の毛のように細い
- 深さが浅く、表面だけのひび割れ
- 網目状・クモの巣状に広がっている
- ずれや段差が全くない
- 季節や天候で見え方が変わらない
「たぶんヘアクラックだな」と思ったら、ここから先の手順でバッチリ直していきましょう。
DIY補修に必要な道具と材料を揃えよう
まずは準備から。ホームセンターやAmazonで手に入るものばかりです。
必須の補修材
- コニシ ボンド E55スーパークリーク
コンクリートのひび割れ専用の無溶剤エポキシ樹脂。接着力が段違いで、硬化後はコンクリートより強くなる。超細いひび割れにも浸透する低粘度タイプが使いやすいです。 - セメダイン セメダインコンクリート補修材
小さな穴や欠けの補修に便利なポリマーセメント系補修材。水を加えて練るタイプと、チューブから出してそのまま使うタイプがあります。 - アサヒペン 防水コンクリートパテ
屋外基礎のひび割れや欠けを埋めるのに最適。硬化後も弾力性があり、防水効果も期待できます。
あると作業がグッと楽になる道具
- ワイヤーブラシ(錆び落とし・汚れ落とし)
- ハンディ掃除機またはエアダスター(ひび割れ内の清掃用)
- マスキングテープ(周囲を汚さないため)
- ヘラ・コテ(補修材を充填・整形するため)
- 軍手・ゴム手袋
- クラックゲージ(ひび割れ幅の測定用、100均にもあります)
- アセトンまたはアルコール(脱脂・清掃用)
「とりあえず全部揃えないと始められない」ってわけじゃありません。ひび割れの状態に合わせて、必要なものだけ選んでくださいね。
基礎ひび割れ補修のDIY手順|これで失敗しない
ここからが本番。工程はシンプルですが、一つひとつ丁寧にやるのが「プロ並み」に仕上げるコツです。
1. ひび割れ周辺の清掃と下処理
補修の成否を分ける最大のポイントが、この下処理です。
まずワイヤーブラシでひび割れ周辺をゴシゴシこすり、浮いているコンクリート片や塗膜、コケやカビを徹底的に落とします。
次に、ひび割れ内部のホコリや砂をエアダスターかハンディ掃除機で完全に取り除きます。ここで汚れが残っていると、補修材の接着力がガクンと落ちるので手を抜かないでください。
最後に、アセトンやアルコールを染み込ませた布でひび割れ内部を脱脂します。油分や湿気が残っていると、これまた接着不良の原因に。
2. ひび割れの状態に合わせた補修材の注入
ここで選ぶ補修材によって、耐久性が大きく変わります。
幅0.1〜0.2mmの超微細なひび割れの場合
低粘度エポキシ樹脂の出番です。コニシ ボンド E55スーパークリークのような浸透性の高い樹脂を、ひび割れに沿ってゆっくり流し込みます。無理に押し込まず、毛細管現象で自然に染み込んでいくのを待つイメージです。
幅0.2〜0.3mm程度のひび割れの場合
専用ノズルを使って、ひび割れの奥まで注入します。表面が少し盛り上がるくらい注入し、硬化後に余分な部分を削って平らに仕上げます。
幅が広めのひび割れや欠けを伴う場合
まずひび割れに下地用プライマーを塗布し、その上からアサヒペン 防水コンクリートパテをヘラで充填します。一度に厚く盛らず、何層かに分けて埋めていくのが割れ防止のコツです。
3. 養生と仕上げで耐久性をグッと上げる
補修材を充填したら、マスキングテープで保護し、説明書に記載された時間じっくり養生します。
エポキシ樹脂は気温が低いと硬化が遅くなるので、気温15℃以上の日の作業がベター。冬場のDIYは避けたほうが無難です。
完全硬化したら、盛り上がった部分をサンドペーパーやカッターで削って平らに整えます。その後、基礎全体にアサヒペン コンクリート用浸透性防水材を塗布すれば、ひび割れの再発防止と防水性の向上が期待できます。
補修後にやっておきたい!再発を防ぐ3つの習慣
せっかく直したひび割れ。また出てきたらガッカリですよね。再発を防ぐために、次の3つを習慣にしてください。
1. 年2回の定期点検
春と秋、気候が穏やかな時期に基礎をぐるっと一周。新たなひび割れや補修箇所の剥がれがないかチェックします。スマホで写真を撮っておくと変化がわかりやすいですよ。
2. 基礎周りの水はけを良くする
基礎に雨水が溜まりやすい状態だと、ひび割れの原因になります。地面が基礎に向かって傾斜していないか、雨樋に詰まりがないか、確認しておきましょう。
3. 換気と湿気対策
床下換気口が塞がれていると湿気がこもり、コンクリートの劣化を早めます。落ち葉や土で埋まっていないか、定期的に見てあげてください。
まとめ|基礎ひび割れ補修のDIYは「見極め」と「下処理」で決まる
基礎ひび割れ補修をDIYで成功させるには、結局のところ「自分で直せるひび割れかどうかの見極め」と「丁寧な下処理」、この2つに尽きます。
構造クラックを見逃してしまうと家の安全性に関わりますし、逆にヘアクラックを放置すると、そこから水が浸入して鉄筋の錆びやコンクリートの爆裂に発展することも。
「これくらい大丈夫かな」と思わずに、気づいたときにサッと直す。
その積み重ねが、大事な家を長持ちさせる一番の近道です。
今回ご紹介した補修材は、どれもホームセンターや通販で手軽に手に入るものばかり。週末の半日もあれば十分作業できます。
まずは今日、スマホのライトを持って、基礎をぐるっと一周してみませんか?

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