お風呂DIY入門!費用相場と失敗しない床・壁リフォーム術

DIY

「もう嫌だ、この古い浴室」

タイルの黒ずんだ目地。剥がれかけた床。換気扇を回しても消えない、なんとなくこもったカビ臭さ。

毎日使う場所だからこそ、ため息が出てしまいますよね。

でも、リフォーム会社に頼むのは予算的にハードルが高い。ユニットバス交換ともなれば、軽く80万円は見ておかなければなりません。

そこで現実的な選択肢として浮上するのが、「お風呂DIY」です。

「でも、素人の自分にできるの?」「水漏れが心配」「賃貸だけど大丈夫?」

そんな不安、よくわかります。

この記事では、現実的にDIY可能な範囲に絞って、費用相場と具体的な方法を、会話するようにお伝えしていきますね。読めばきっと「これなら自分にもできそう」と思えるはずです。


あなたのお風呂DIY、最初の一歩は「在来かユニットバスか」の見極め

まず最初に、決定的に重要なことがあります。

あなたの浴室は「在来工法」ですか? それとも「ユニットバス」ですか?

これによって、できるDIYの内容が全く変わってくるからです。

在来工法のお風呂
床も壁もタイル貼りで、バスタブだけが独立して設置されているタイプです。築20年以上の物件に多く見られます。このタイプはDIYの余地が比較的大きく、壁の塗装や目地の補修など、手を入れられる部分がたくさんあります。

ユニットバス
壁・床・浴槽が一体成型された、いわゆる「お風呂パック」です。壁パネルのDIY交換は極めて難易度が高く、素人が手を出すのは正直おすすめできません。

もしあなたがユニットバスにお住まいなら、DIYの主戦場は「床の傷隠し」と「コーキングの打ち替え」に絞るのが賢い選択です。壁は諦めて、その分、床と目地に注力しましょう。

床のDIY:剥がれ・傷・冷たさをなんとかしたい

お風呂の床、気になりませんか?
クッションフロアが剥がれてきたり、タイルが割れたり。見た目が悪いだけでなく、その隙間から水が入ると、階下への漏水や建物の腐食原因になりかねません。

だからこそ、床DIYで最も重要なのは「水をいかに下地に浸入させないか」、この一点です。

賃貸でも安心な「置くだけフロアタイル」

賃貸ユーザーにとって最大の味方となるのが、ジョイント式の「置くだけフロアタイル」です。

接着剤が不要なので原状回復も簡単。裏面がメッシュ構造になっていて水を通しやすいため、タイルの下に水が溜まりにくい工夫がされています。

具体的な商品で言うと、東リから出ているような浴室用の置き床シートですね。ホームセンターで1枚数百円から購入できます。

サイズを測ってカッターで切って、パチパチとはめていくだけ。3平米程度の浴室なら、材料費1万円以下、作業時間は1時間もあれば十分です。

部分補修なら「防水性リメイクシート」

「全部張り替えるほどじゃないけど、一部分だけ剥がれてきた」

そんな場合は、浴室用のリメイクシートが便利です。

ただ、ここで絶対に守ってほしい注意点があります。それは「浴室用」「防水」と明記された商品を選ぶこと。普通のフローリングシートを流用すると、あっという間に糊が溶けて剥がれてきます。

貼る前には、下地の水分を完全に拭き取り、ドライヤーで温めながら貼ると密着度が格段に上がりますよ。

壁のDIY:カビと黒ずみをリセットする方法

タイル壁の黒ずんだ目地。ブラシで擦っても、カビ取り剤を使っても、なかなか根本的に解決しない厄介者ですよね。

塗って隠す「浴室用防カビ塗料」

最近の浴室用塗料は、本当によくできています。

たとえばアサヒペンやカンペハピオから出ている「浴室用 防カビ塗料」は、タイルの上から直接塗れるタイプ。しかも水性なので臭いが少なく、賃貸の室内作業でも周囲に気兼ねしません。

「塗るだけ」と言っても、手順を省くと悲惨な結果になります。

  1. カビ取り剤で下地を徹底洗浄
  2. 完全乾燥(ここを急いで失敗する人が本当に多い)
  3. マスキングテープで養生
  4. ローラーか刷毛で2度塗り

これで、見違えるように白く清潔な壁に生まれ変わります。費用は1室分で5,000円から8,000円程度。業者に頼む10分の1以下で済みます。

壁紙を貼るなら「下地の平滑化」が命

「タイル壁にリメイクシートを貼りたい」

その気持ちは分かります。柄も色も自由度が高いですからね。

ただ、タイルの目地には段差があります。そのままシートを貼ると、目地の溝の部分から空気が入り、数ヶ月で剥がれてきます。必ず、パテで目地を埋めて平滑な面を作ってから貼ってください。

この下地処理が面倒に感じるなら、先ほど紹介した塗料をおすすめします。

コーキング打ち替え:費用対効果が最も高いリフレッシュ

バスタブと壁の境目。ここに使われているコーキング材、白かったはずなのにピンクや黒に変色していませんか?

実はここ、お風呂DIYの中でも最も費用対効果の高いポイントです。材料費は1本数百円。それで浴室全体の清潔感が劇的に変わります。

市販の「防カビタイプ水性コーキング剤」を使えば、初心者でも十分きれいに仕上がります。

手順はこうです。

まず、古いコーキングをカッターで丁寧に剥がします。このとき、壁や浴槽に傷をつけないよう注意してくださいね。

剥がし終わったら、アルコールで清掃し、完全に乾燥させます。そして新しいコーキング剤を充填し、ヘラで均して完了です。マスキングテープで養生しておけば、プロのような直線が引けます。

絶対に失敗したくない人のための3つの鉄則

ここまで読んで、「やってみようかな」と思った方に、最後に3つだけお伝えさせてください。

鉄則1:養生を舐めない
マスカーと養生テープで、浴槽や水栓金具、鏡を徹底的に保護する。これが面倒で省略した結果、塗料や接着剤がついて後悔する人が後を絶ちません。養生の丁寧さが仕上がりの美しさを決めると言っても過言ではありません。

鉄則2:乾燥時間は必ず守る
塗料も接着剤もコーキングも、パッケージに書かれた乾燥時間は「最低限」です。気温が低い日や湿度が高い日は、それ以上に時間を見てください。「そろそろ大丈夫だろう」が一番の失敗のもとです。

鉄則3:賃貸の契約書を確認する
特に賃貸の場合、「タイルに穴を開ける」「接着剤で固定する」といった行為が原状回復義務の対象になるかどうか、契約書で確認しましょう。不安なら、先ほど紹介した「置くだけ」の商品を選ぶのが無難です。

まとめ:お風呂DIYは「できること」からで十分きれいになる

いかがでしたか?

お風呂DIYは、すべてを完璧にリフォームしようと思うと確かに難しいかもしれません。

でも、床にフロアタイルを敷くだけでも、コーキングを打ち替えるだけでも、壁を塗るだけでも、浴室全体の印象は驚くほど変わります。

大事なのは「自分の浴室のタイプを知り、適した方法を選ぶこと」。そして「養生と乾燥時間をおろそかにしないこと」。

この2つを守れば、DIY初心者でも、週末の1日でお風呂を生まれ変わらせることができますよ。

今日紹介した中で「これならできそう」と思えるものが一つでもあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

あなたのお風呂が、ため息の出る場所から、ほっと一息つける場所に変わりますように。

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