そう思ってホームセンターに行っても、木材を切るのが面倒だったり、電動ドリルの音が気になったり。そもそも工具を持っていなかったり。そんな「やる気はあるけど、一歩目が重い」というあなたのための、【簡単棚DIY】の教科書です。
特別な技術はいりません。この記事で紹介するのは、100均アイテムや既製品を組み合わせて「工具レス」で完成するものばかり。週末の30分で、あなたの部屋の「あとちょっと収納が足りない」を解決しに行きましょう。
なぜ「工具なし」が今のトレンドなのか
DIYというと「日曜大工」のイメージが強く、のこぎりや金づちが必須だと思われがちです。でも今、SNSでバズっている【簡単棚DIY】のほとんどは、女性の一人暮らしや初心者でも手を出しやすい「貼る」「組み合わせる」「乗せる」の3つの動作で完結します。
理由は単純。誰でも失敗なく、賃貸でも原状回復が可能で、そして何より短時間で終わるからです。難易度の高い木工に挑戦して途中で挫折するよりも、まずは「自分にもできた」という成功体験を積むこと。それが、部屋をおしゃれに変えていく一番の近道です。
100均材料で作る「置くだけ簡単棚」3選
まずは「床や机の上にポンと置くだけ」のプロジェクトから始めましょう。接着剤すら不要なのに、見た目はナチュラルビンテージ。来客時に「それ、どこのブランド?」と聞かれること間違いなしです。
すのこを重ねたガーデンラック風
ダイソーの「すのこ」は【簡単棚DIY】の王道素材です。すでに木が組まれているので、棚板としても側板としても使えます。
用意するのは、すのこと結束バンドだけ。
- すのこを2枚、縦向きに置きます(これが側面の壁になります)。
- その上に、もう1枚のすのこを横向きに渡して棚板にします。
- 接点を結束バンドでぎゅっと縛れば完成です。
結束バンドの色を黒にすると、アイアンのジョイントのように見えて一気に高見えします。バンドの飛び出た部分はニッパーで切っておきましょう。耐荷重はあまり高くないので、観葉植物や小物のディスプレイに最適です。
カッティングボードで作るキッチンラック
セリアで売っている木製のカッティングボードは、すでにカットされた小さな木板として使えます。これを2枚と、同じくセリアの「木製キューブブロック」を用意します。
ブロックを脚代わりにして、ボードを乗せるだけ。接着剤も使いません。
これでちょっとした調味料ラックの完成です。隙間にセリア 取っ手をつければ、引き出しやすくなります。
ワイヤーネットで作るタワー型収納
ワイヤーネットは結束バンドと相性抜群です。ネットをL字やコの字に折り曲げるように連結し、中にカゴを引っ掛ければ、縦方向に収納力が伸びる簡易タワーが作れます。洗面所のコスメ収納や、デスク横の文房具置き場にどうぞ。
壁面を有効活用する「突っ張り式」簡単棚DIY
収納が足りないのは、たいてい「床面積」ではなく「壁面積」を使い切っていないからです。壁に穴を開けられない賃貸でも、突っ張り棒を応用すれば立派な壁面収納が誕生します。
突っ張り棒と木板で本棚を作る
最もクラシックな方法です。用意するのは、突っ張り棒2本と、カット済みの木材(ホームセンターの端材や、100均の桐の板材)。
- 壁に向かって、縦方向に突っ張り棒を2本設置します。この間隔が棚の幅になります。
- 棒と棒の間に木板を渡し、これまた結束バンドで棒と板を固定します。
コツは、板を支える下側に必ず結束バンドを十字に回すこと。これで板がずり落ちなくなります。文庫本を数冊並べるくらいの重さには十分耐えられます。
ディアウォールで作る本格派
「結束バンドはさすがに見た目が気になる…」という方には、ディアウォールが強い味方です。これは突っ張るだけで2×4材を固定できる専用金具で、床と天井で木材をサンドイッチします。
2×4材を柱にして、そこに専用の棚受けを引っ掛ければ、可動式の壁面収納が誕生します。工具は一切不要なのに、市販の壁面ユニットのような仕上がりに。費用はやや上がりますが、「絶対に失敗したくない」「重いものを置きたい」という場合はこの方法がおすすめです。
キッチン・洗面所・玄関…場所別「ピンポイント収納」のコツ
棚を作る目的は「収納」です。どんなに素敵な棚でも、そこに生活感があふれたら台無し。場所ごとに「何を隠し、何を見せるか」を意識するだけで、簡単棚DIYの完成度は格段に上がります。
キッチン:見せる収納で動線をスムーズに
キッチンで一番ストレスなのは、調理中に「あのスパイスどこだっけ?」と探す時間です。
おすすめは、突っ張り棒で作った棚に、スパイスラックを入れてしまうこと。100均のガラス瓶に詰め替えて並べれば、それだけでカフェのような雰囲気になります。見せる収納にすることで、賞味期限切れの防止にもつながります。
洗面所:浮かせる収納で水垢とおさらば
洗面台の周りは、とにかく水垢やヘアスプレーの飛沫でベタつきがち。だからこそ、「床に直置きしない」が鉄則です。
マグネットタイプのマグネットラックを洗濯機の側面に貼り付けたり、歯ブラシやコップを掛けられるワイヤーネットの棚を作ったり。床に物がなくなれば、掃除が一瞬で終わるようになります。
玄関:たたきに物を置かない工夫
帰宅して、つい床にバッグを置いてしまうことはありませんか?
玄関のたたきに靴以外の物があると、一気に散らかった印象になります。そこで役立つのが、余ったすのこにフックを付けただけの「帰宅時ポケット」。鍵や印鑑、エコバッグをひとまとめにできます。フックはセリア アイアンフックをネジや接着剤で付ければOK。塗装せずにクリアなニスだけ塗れば、靴箱の上に置いても圧迫感が出ません。
さらにワンランク上を目指す「仕上げテクニック」
作った棚を「手作り感」で終わらせないためには、最後の仕上げが肝心です。ほんの一手間で、驚くほど完成度が変わります。
- 色を統一する:木材の色味がバラバラだとチグハグな印象に。ダークブラウンかナチュラルホワイトか。理想の部屋のテイストに合わせて、水性ニスやリメイクシートで統一しましょう。
- 足元を隠す:すのこを重ねるとき、下段のすのこがそのまま見えると「素材そのまま感」が出ます。結束バンドの上から、100均の麻ひもをぐるぐると巻きつけるだけで、途端に西海岸風のラッピングデザインに変わります。
- アシンメトリーを意識する:棚板の位置を左右対称にしない。あえて少しずらして設置すると、リズムが生まれて今っぽい雰囲気になります。
【簡単棚DIY】で「ちょうどいい」を手に入れよう
市販の棚はサイズが決まっていて、どうしてもデッドスペースが生まれがちです。でも、自分で作れば、柱の出っ張りも、コンセントの位置も、全部味方につけられます。
最初は、すのこと結束バンドだけでいい。そこから「ここに板があったらもっと便利だな」とアレンジを加えていく。そうやって自分の生活にフィットしていくプロセスこそが、【簡単棚DIY】の最大の魅力です。
週末の午後、ちょっと時間ができたら。まずはスマホと財布だけ持って、100円ショップをのぞいてみてください。今あなたの部屋に足りない「あと10cmの収納」は、きっと自分で生み出せます。

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