「畳の部屋、そろそろ変えたいなあ」
「でもリフォーム会社に頼むと結構なお金かかるし……」
じつはそれ、DIYで解決できるかもしれません。
和室から洋室へのリフォームって、意外と手が届く範囲が広いんです。床だけでも雰囲気はガラッと変わりますし、壁とふすまをセットでいじれば「ここ、もとは和室でした」と言っても誰も信じないレベルに。
この記事では、和室から洋室にするDIYの具体的な方法と費用の目安、やってよかったポイントだけでなく「これはやらなきゃよかった」な失敗談まで、包み隠さずお伝えしていきます。これから休日を使ってちょっとずつ部屋を変えていきたい方の参考になれば嬉しいです。
和室から洋室にするDIY、最初に知っておきたい全体像
まず大前提として「どこまで自分でやるか」の線引きがすごく大事です。
DIYでできることと、できないこと(あるいは、やらないほうがいいこと)を整理しておきます。
DIYに向いている工事
- 畳の上にフローリングカーペットやクッションフロアを敷く
- 壁にのり付き壁紙を貼る
- ふすま紙を貼り替える
- ふすまを取り外してアコーディオンカーテンに交換する
- 照明をペンダントライトに変える(シーリングの取り付けが既存なら)
プロに任せたほうが無難な工事
- 電気配線を伴うコンセント増設やスイッチ移動
- 真壁(柱が見える和室の壁)から大壁(フラットな洋室の壁)への変更
- 構造体に関わる壁の撤去
- 遮音性能が求められるマンションの床下地工事
「賃貸だから原状回復必須」という方は、床も壁も“重ねる”“貼る”だけで済む方法を選びましょう。剥がせるシール式や置き敷きタイプの商品が強い味方です。
床のDIY|畳からフローリング風にする3つの方法
和室を洋室に見せるうえで、もっともインパクトが大きいのが床です。畳があるだけでどうしても和の空気が残るので、ここを変えるだけで部屋全体の印象は激変します。
方法① クッションフロアを畳の上に重ねる
コストを最優先したい方におすすめなのがクッションフロアです。塩化ビニール製で水に強く、掃除もラク。裏面シールタイプなら、畳を剥がさずそのまま貼れます。
費用目安:6畳間で5,000円〜15,000円程度
作業時間:3〜4時間(慣れれば2時間)
やるときのポイントはふたつ。
まず、畳の目地やヘリの段差を専用パテや厚手のフェルトシートでならしておくこと。これを省くと、仕上がりがデコボコして歩くたびに気になります。
もうひとつは、窓際や押入れ前など、細かいサイズの採寸を丁寧にやること。クッションフロアはカッターで切れますが、曲線や斜めカットが必要な部分は新聞紙で型紙を作っておくと失敗しません。
製品例としては、東リやサンゲツのクッションフロアがDIYユーザーに人気です。木目調やタイル調など洋室に合うデザインが豊富にあります。
方法② フローリングカーペットを敷く
「クッションフロアは貼るのがちょっと難しそう」という方には、フローリングカーペットが断然ラクです。
費用目安:6畳間で15,000円〜30,000円程度
作業時間:30分〜1時間
これはもう、ロール状のカーペットを広げてカットするだけ。厚みがあるので畳の目地も拾いにくく、防音性や断熱性もそこそこ期待できます。
デメリットは、部屋のサイズにぴったり合わないと隙間ができることと、重い家具を置くと凹みが戻りにくいこと。気になる場合は、家具の脚の下に専用の保護プレートをかませてください。
方法③ フロアタイルを敷き詰める
より本格的なフローリングの質感を求めるなら、フロアタイルです。
費用目安:6畳間で20,000円〜50,000円程度
作業時間:4〜6時間
粘着シール式なら接着剤不要で、畳の上から直接施工可能です。石目調やヘリンボーン柄など、クッションフロアよりワンランク上のデザインが選べるのも魅力。一部分が傷んだらそのタイルだけ交換できるので、長期スパンで考えるとコスパは悪くありません。
注意点としては、畳のヘリが盛り上がっている部分をしっかり均しておかないと、タイルが浮いて歩くたびにペコペコ鳴ります。あと、直射日光が当たる部屋だと塩ビタイルは伸縮するので、壁際は5mmほど隙間をあけて貼るのがコツです。
壁と天井のDIY|和室の壁を洋室っぽく変える方法
和室の壁は砂壁や繊維壁であることが多く、ここをどうにかしないと洋室感はなかなか出ません。
壁紙の貼り方、基本の手順
一番手軽なのが、のり付き壁紙(生のり付き壁紙)を貼る方法です。
- 壁のホコリや剥がれかけた古い壁紙を落とす
- でこぼこが大きい場合は、下地用のパテでならす
- 壁紙を必要な長さにカットし、水を張った容器にくぐらせる
- 5分ほど置いてのりを活性化させたら、壁に貼っていく
- 空気が入らないよう、中央から外側へ向けてヘラで押さえる
費用目安:6畳間の壁一面で3,000円〜8,000円程度
砂壁や土壁は下地がもろいので、そのまま貼っても剥がれてきます。そういう場合は、まずシーラー(下地補強材)を塗ってから作業しましょう。これを省くと、1週間後に壁紙がめくれて泣くことになります。
アクセントクロスで洋室感を加速させる
すべての壁を貼り替えなくても、一面だけアクセントクロスにするだけでも驚くほど洋室に見えます。レンガ調やタイル調、無地のグレージュ系が特におすすめ。テレビの背面やベッドヘッド側の壁だけ変えると、失敗リスクも低く、費用も2,000円〜5,000円で済みます。
ふすま・障子のDIY|建具を変えるだけでここまで変わる
和室の象徴ともいえるふすまと障子。これらをどうにかするだけで、ぐっと洋室に近づきます。
ふすま紙の貼り替え
シールタイプのふすま紙なら、枠から外さず今ある紙の上から貼れます。
費用目安:1枚あたり1,000円〜3,000円
白無地やリネン調のデザインを選ぶと、一気に洋室の建具っぽくなります。注意点は、シワを入れずに貼るのが意外と難しいこと。二人作業で、片方が紙を持ち上げ、もう片方が中央から空気を抜きながら貼るとキレイに仕上がります。
ふすまを取り払ってアコーディオンカーテンに
押入れのふすまを外し、つっぱり棒とアコーディオンカーテンに交換するDIYも人気です。
費用目安:1カ所あたり3,000円〜8,000円
ふすまの存在がなくなるだけで、圧迫感が減り、空間が洋室っぽく軽くなります。布製のカーテンを選べば、色や柄で印象を自由に変えられます。遮光カーテンにすれば、昼寝したいときにも便利です。
DIYを成功させるためのコツと失敗パターン
実際に和室から洋室にするDIYをやってみて「こうすればよかった」と後悔するポイントをいくつか挙げておきます。
よくある失敗①:下地処理を飛ばす
これが圧倒的に多いです。壁も床も、下地がボロボロだとせっかく貼ったものが数カ月で剥がれてきます。面倒でもシーラー塗布と段差修正は必須です。
よくある失敗②:畳を勝手に処分する
自治体によって畳の処分方法は異なります。粗大ゴミで出せるところもあれば、有料の専門業者しか受け付けない地域も。DIY着手前に処分方法と費用を確認しておかないと、畳が部屋の隅で邪魔者になります。畳の処分費用は1枚あたり500円〜2,000円が目安です。
よくある失敗③:湿気対策を忘れる
畳の上に塩ビ系の床材を直接敷くと、畳に湿気がこもってカビの原因になります。防湿シートを畳と床材の間に挟むのを忘れずに。特に一階和室や北向きの部屋は入念に。
よくある失敗④:材料選びでケチる
安さにつられて極薄のクッションフロアを買った結果、畳の目地を拾いすぎて見た目が悪くなった、という声をよく聞きます。床材はある程度の厚み(2mm以上)があるものを選ぶのが結局は満足度につながります。
「和モダン」という選択肢もあり
これは少し視点を変えた提案ですが、完全な洋室化だけが正解とは限りません。
畳を縁なしの琉球畳に替え、ふすま紙をダークグレーやネイビーなどの落ち着いた色に貼り替え、照明をシンプルなペンダントライトにする。これだけで「和モダン」と呼ばれる、ホテルライクな空間が出来上がります。
和の良さを残しつつ、古臭さを消す。この方向性も、DIYの手間と費用を抑えられるので、ぜひ候補に入れてみてください。
和室から洋室にするDIYで、理想の部屋は自分の手でつくれる
もう一度おさらいです。
床は、クッションフロアやフローリングカーペット、フロアタイルから選べます。壁はのり付き壁紙で十分。ふすまはシール紙か、いっそ外してカーテンに。これだけで、休日数回分の作業で和室は見違えるほど洋室になります。
最初からすべてを完璧にやろうとしなくて大丈夫。まずは床だけ、次にふすまだけと一歩ずつ進めば、失敗も少なく、何より楽しく続けられます。
週末のDIY、きっといい時間になりますよ。あなたの部屋が、もっと好きになる場所に変わることを願っています。

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