「既製品の食器棚、サイズが微妙に合わないんだよなあ」
「好みのデザインのものは値段が高すぎる…」
そんな風に思ったこと、ありませんか?実は僕も全く同じ悩みを抱えていたひとりです。でも大丈夫。ちょっとした工夫と基本的な道具さえあれば、あなたのキッチンにぴったりフィットする食器棚を自分の手で作り出せます。しかも材料費は市販品の半額以下なんてことも珍しくありません。
今回は「食器棚をDIYしてみたいけど、何から始めればいいかわからない」という方に向けて、失敗しない手順とアイデアをたっぷりお届けします。
なぜ今、食器棚DIYが人気なのか
まずは「わざわざ作るの?」という声にお答えしますね。食器棚DIYがここまで注目されているのには、ちゃんと理由があるんです。
ひとつはサイズの問題。日本のキッチン、特に賃貸物件のスペースって本当に千差万別です。横幅があと5cm足りない、高さが合わない、そんなストレスから解放されるのがDIYの最大の魅力。
そしてもうひとつはコスト。希望のデザインとサイズを両立させようとすると、既製品はあっという間に10万円を超えてしまいます。でもDIYなら材料費1〜3万円程度で世界にひとつだけの食器棚が手に入るんです。
食器棚DIYに必要な道具と材料リスト
いきなり作り始める前に、何が必要かをしっかり確認しておきましょう。せっかくやる気になったのに「道具が足りない!」となるとテンション下がりますからね。
最低限そろえたい基本道具
- 電動ドリルドライバー:ビス打ちと穴あけ、両方使えるタイプが便利です。電動ドリルドライバー
- のこぎり:手のこでも十分ですが、ホームセンターのカットサービスを使うと圧倒的に楽です
- メジャー(スケール):正確な採寸がないと絶対に失敗します。5m以上のものがベスト
- 水平器:これがないと棚が傾いて食器が滑り落ちる悲劇が起きます
- サンドペーパー:仕上がりの手触りを決める縁の下の力持ち
- プラスドライバー:仮止めや微調整に必要です
材料選びのポイント
木材は「1×4(ワンバイフォー)材」が初心者の強い味方です。幅89mm×厚さ19mmと扱いやすいサイズで、ホームセンターで1本数百円から購入できます。SPF材という白っぽい木材が一般的で、塗装もしやすいですよ。
その他に必要なものは以下のとおり。
- 木工用ビス:長さは板厚の2.5倍が目安。32mmと38mmをそろえておくと安心です
- 木工用ボンド:ビスと併用することで強度が格段に上がります
- 塗料またはオイルステイン:好みの色に仕上げるために。水性なら初心者でも扱いやすいです
- 背面用ベニヤ板:厚さ4mm程度で十分。棚全体の強度を支える重要なパーツです
- 蝶番(ちょうつがい):扉をつけたい場合に。スライド蝶番が今どきの仕上がりになります
食器棚DIYの設計図を描くコツ
「設計図」と聞くと難しそうですが、要は「どこに何を置きたいか」を紙に落とし込むだけです。この工程を丁寧にやるかどうかで完成度がガラリと変わります。
まずは収納する食器を全部出してみる
いきなりですが、あなたの家にある食器を全部テーブルに並べてみてください。大皿、小鉢、マグカップ、グラス…。それぞれの高さと直径を測ってメモします。「この高さがあれば大皿が入る」「この奥行きならコーヒーカップが2列並ぶ」といった具体的な数字が見えてくるはずです。
設置場所の採寸は3回やる
「せっかく作ったのに入らなかった」これがDIYあるあるで一番へこむパターンです。横幅、高さ、奥行きを最低3回は測りましょう。賃貸の場合は特に、巾木(はばき)と呼ばれる壁の下部の出っ張りにも要注意。ここを考慮しないと壁にぴったり付かないなんてことになります。
棚板の間隔は「可変式」がおすすめ
固定棚は簡単ですが、後々レイアウトを変えたくなったときに不便です。そこで便利なのがダボレールを使った可変棚。側板にレールを取り付けておけば、棚の高さを自由に変えられます。最初はちょっと手間ですが、将来の自分へのプレゼントだと思って挑戦してみてください。
初心者でも失敗しない食器棚DIYの作り方手順
さあ、いよいよ制作です。ここではシンプルなオープンタイプの食器棚を例に、手順を追って説明します。
ステップ1:木材のカット
ホームセンターのカットサービスを迷わず活用しましょう。1カット数十円で正確に切ってくれます。自分でのこぎりを使う場合は、切りしろを線の外側に取るのがポイント。線の上を切ると寸法が短くなってしまいます。
ステップ2:仮組みと位置決め
床に新聞紙などを敷いて、カットした木材を並べてみます。この段階で「あれ、なんか思ってたのと違う」となっても修正がきくので、焦らずじっくり確認を。側板に棚板の位置を鉛筆でマークしておきましょう。
ステップ3:ビス打ちと接着
マークした位置に沿って、まずは木工用ボンドで仮固定。そのあと電動ドリルで下穴を開けてからビスを打ち込みます。下穴を省略すると木材が割れる原因になるので、ひと手間かける価値あります。コツは「ゆっくり、まっすぐ」。斜めに入ると仕上がりがガタガタに見えてしまいます。
ステップ4:背面ベニヤの取り付け
ここが強度の要。ベニヤ板を背面に貼ることで、棚全体がピタッと安定します。タッカー(ホッチキスの大型版)があると作業がラクですが、なければ細い釘でもOKです。ベニヤのサイズが大きい場合は、ホームセンターであらかじめカットしてもらいましょう。
ステップ5:塗装と仕上げ
組み立てが終わったら、サンドペーパーで表面を滑らかに整えます。木のささくれでケガをすることもあるので、ここは丁寧に。塗装は薄く2〜3回に分けて重ね塗りすると、プロっぽい仕上がりになります。乾燥時間はしっかり守ってください。焦ると塗料がべたついて後悔します。
ワンランク上の食器棚DIYアイデア集
基本ができたら、ちょっとした工夫でグッとおしゃれになります。
100均アイテムを組み合わせる方法
ダイソーやセリアのウッドボックスを組み合わせれば、工具いらずでそれっぽい収納が作れます。ディアウォールを使えば壁に穴を開けずに突っ張り式の棚を設置することも可能。賃貸派の強い味方です。
リメイクシートで雰囲気チェンジ
出来上がった棚にリメイクシートを貼るだけで、無垢材風にもコンクリート風にも変身します。失敗しても貼り直せるものが多いので、気分に合わせて模様替えできるのがいいところ。
カフェ風スライド扉の取り付け
ちょっと難易度は上がりますが、スライド扉をつけると一気に本格的な食器棚になります。引き戸レールを上下に取り付けるだけなので、蝶番のように細かい調整が必要ないのが救いです。
食器棚DIYでよくある失敗と対策
僕自身も数々の失敗をしてきました。皆さんには同じ轍を踏んでほしくないので、特によくあるパターンを紹介します。
失敗1:木材が反っていて組み上がらない
対策:購入時に床に置いて反りがないかチェック。湿気の多い場所での保管は厳禁です。
失敗2:ビスが飛び出して見た目が悪い
対策:皿取りビスを使うか、ザグリ(ビスの頭が隠れるくぼみ)を開けてから打ち込みます。
失敗3:完成したら食器の重みで棚板がたわむ
対策:棚板の下に補強の桟(さん)を1本入れるだけで驚くほど強度が上がります。大皿や重たい鍋を置く予定なら必須です。
失敗4:塗装がムラになる
対策:厚塗り厳禁。薄く均一に伸ばし、完全に乾いてから次の層を重ねる。これだけで見違えます。
食器棚DIYにかかる費用の目安
実際どのくらいお金がかかるのか、具体的な数字を出しておきますね。あくまで目安ですが、横幅90cm×高さ180cm×奥行き30cm程度のオープン棚で計算してみました。
- 1×4材(SPF):約3,000〜4,000円
- 背面ベニヤ板:約1,000円
- ビス・ボンド類:約500円
- 塗料(オイルステイン):約1,500円
- その他(ダボレールなど):約1,000〜2,000円
合計で7,000円〜9,000円ほど。同じサイズの既製品がおおむね2万円以上することを考えると、かなりのコストダウンになります。道具代は初回だけかかるので、2つ目以降は材料費だけです。
食器棚DIYを安全に楽しむために
最後に、これだけは忘れないでほしいポイントを。
作業中は必ず軍手と保護メガネを着用してください。電動工具を使っていると、思わぬところから木くずが飛んできます。また、塗装時は換気をしっかり。水性塗料でも密閉空間だと気分が悪くなることがあります。
そして何より、完璧を目指しすぎないこと。最初から「既製品みたいに綺麗に作らなきゃ」と思うと、途中でしんどくなってしまいます。多少のズレやムラも、それも含めて「味」になるのがDIYのいいところ。まずは小さな棚から始めて、少しずつステップアップしていくのが長続きのコツです。
さあ、次の休みにホームセンターへ行ってみませんか?あなただけの食器棚DIY、きっと楽しいですよ。

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