部屋の模様替えをしたいな、と思ったとき。壁紙を変えるだけで、部屋の印象って驚くほど変わりますよね。でも、業者に頼むと意外とお金がかかる。そこで気になるのが「壁紙張替 DIY」です。今回は、初めての方でも失敗せずにプロ並みの仕上がりを目指せる方法を、とことん丁寧にお話ししていきます。
まずはここを確認!賃貸か持ち家かで選ぶ壁紙が変わる
壁紙張替えDIYで最初につまずきやすいのが、「どの壁紙を選べばいいの?」という点です。答えは、あなたが住んでいる家の種類で変わります。
賃貸住宅の場合:原状回復を最優先に
賃貸にお住まいの場合、退去時に壁を元の状態に戻せるかどうかは絶対に外せない条件です。ここで強い味方になるのが、シールタイプの「はがせる壁紙」です。
糊がついていないため、貼るのも剥がすのも非常に簡単。端を少しめくってゆっくり引っ張るだけで、壁を傷めずに綺麗に剥がせます。ただし、下地が弱い壁や、長期間貼りっぱなしにすると、剥がす際に壁紙の表面を一緒に持っていってしまうことも。賃貸でDIYするなら「原状回復できる」という謳い文語を信じすぎず、必ず目立たない場所で試し貼りしてから全体に取り掛かってくださいね。
持ち家の場合:仕上がりの美しさを追求しよう
持ち家なら、選択肢の中心は「生のり付き壁紙」です。貼る前に裏面に水をスプレーして糊を活性化させるタイプで、本格仕上げの代名詞。シール式のように粘着力が最初から強くないので、壁に貼った後の微調整が効きます。一度貼ってしまうと剥がすのは大変ですが、その分、年月が経っても剥がれてきにくく、継ぎ目も綺麗に仕上がります。
成功の8割は「下準備」と「道具選び」で決まる
「さあ貼るぞ!」と意気込む前に、ちょっと待ってください。DIYで一番多い失敗は、実は下準備不足から起きているんです。仕上がりを左右する8割は、貼る前の準備で決まると言っても過言ではありません。
作業前に揃えたい、失敗しないための三種の神器
100円ショップで代用できるものもありますが、仕上がりを大きく左右する専用道具は最初から揃えておくのが結局は近道です。ここでは、プロも使う「三種の神器」と、その理由をお伝えします。
- 地ベラ(ステンカッターガイド)
壁紙をカットする時に使う、幅広の金属製定規です。文房具のプラスチック定規で代用しようとすると、カッターの刃がぶれて線がガタガタに。名前はちょっと物々しいですが、地ベラ 壁紙で検索すれば手頃なものが見つかります。これがあるだけで、カットの精度が雲泥の差になります。 - 撫で刷毛(なではけ)
壁に貼った壁紙の空気を抜き、しっかりと壁に密着させるための刷毛です。経験者はよく「もう片手で十分」と言いますが、それは上級者だから。均一に圧力をかけられる撫で刷毛を使うからこそ、空気が入り込む「ふくれ」を防げます。使う時のコツは、縦方向に動かすこと。横に動かすと壁紙が伸びてしまうことがあるので注意しましょう。 - ジョイントローラー
壁紙と壁紙の継ぎ目を押さえるための、小さなローラーです。DIYで一番「やってしまった…」となるのが、時間が経ってからの継ぎ目剥がれ。特に天井に近い部分や窓際など、温度変化の大きい所で起こりがちです。このローラーでしっかり圧着する一手間が、仕上がりの寿命を格段に伸ばしてくれます。壁紙 ジョイントローラーで探してみてください。
あと、カッターの刃はケチらないでくださいね。1カットごと、または数カットごとにポキポキ折って、常に鋭い刃で切るのが綺麗に仕上げる最大の秘訣です。
意外と知らない「養生」と「下地処理」の基本
道具が揃ったら、次は部屋の準備です。面倒でも、これをやるかやらないかで、後片付けの楽さも仕上がりも全然違います。
壁紙を貼らない幅木やコンセント、窓枠には、必ずマスキングテープで養生を。壁紙を貼った後に、はみ出した部分をカットする時、うっかり下の素材を傷つけるのを防げます。床にも新聞紙ではなく、ビニールシートを敷きましょう。のり付き壁紙の場合、水が飛び散るので新聞紙が水分を吸って床に色移りするリスクがあります。
養生が終わったら、一番大事な「下地処理」です。古い壁紙を剥がした後の壁には、小さな穴やボコボコした凹凸が残っているもの。これを放置して新しい壁紙を貼ると、仕上がりがデコボコになるのはもちろん、そこから空気が入ったり、カビの原因になったりします。小さな穴は市販の「壁穴補修パテ」で埋めて、完全に乾いてから紙やすりで平らに削りましょう。このひと手間が、驚くほど仕上がりを変えます。
【実践編】初めてでもプロっぽく見せる貼り方の全手順
準備が整ったところで、いよいよ実践です。ここでは、初心者にも扱いやすく、仕上がりも綺麗な「生のり付き壁紙」を例に、手順を追っていきます。
糊付き壁紙を使う時の最大のポイントは「水の吹きすぎに注意」、そして「急がない」ことです。
1. 壁紙を採寸し、カットする
壁の高さを複数箇所で測り、一番長かった寸法にプラス10cmほどの余裕を持たせてカットします。天井と床は水平じゃないことがほとんどなので、現場での誤差を吸収するための「逃げ」です。2枚目以降を切る時は、壁紙に描かれた「柄合わせ」のマークを必ず確認してくださいね。
2. 糊を活性化させる
カットした壁紙を裏返し、付属のスプレーボトルで水を吹きかけます。全体にまんべんなく霧吹きしたら、糊が水分を吸って粘り気が出るまで、指定された時間(製品によりますが、だいたい5〜10分)だけ待ちます。この「待ち」の時間を短縮すると、糊が十分に発揮されず、後で剥がれる原因に。待っている間に、次の枚数をカットしておくと効率が良いです。
3. 壁に貼り、空気を抜く
活性化した壁紙を、天井から数センチ余らせた状態で壁の上部に仮止めします。位置が決まったら、撫で刷毛で中央から外側に向かって、優しく空気を追い出すように圧着していきます。焦らず、少しずつ。空気が入ってしまったら、その部分だけそっと剥がして貼り直せば大丈夫です。
4. 余分な部分をカットする
壁紙を貼り終えたら、最後の仕上げです。天井際、床際の余った部分を、地ベラをしっかり当てて、新しい刃のカッターでスパッと切り落とします。この時、地ベラがずれると壁紙が裂けるので、体重をかけてしっかり固定してください。最後に、ジョイントローラーで継ぎ目を入念にコロコロすれば完成です。
壁紙張替DIYでありがちな失敗と回避策
「あれ?」という小さな失敗を、その場でリカバリーできる知識があるだけで、作業中の心の余裕が全く違います。
- 気泡が入ってしまった!
完全に密着する前なら、そこだけ剥がして貼り直せます。もし乾燥後に小さな気泡を見つけたら、注射器に糊を入れて気泡に注入し、手で圧着する方法もありますが、やりすぎるとシミになることも。小さな気泡は時間とともに消える場合もあるので、慌てず様子を見ましょう。 - つなぎ目が開いてきた!
これが最も多いお悩みです。主な原因は、貼る時の圧着不足。ジョイントローラーの出番を怠ったか、糊が乾ききる前に触ってしまったかのどちらかです。少し開いたくらいなら、専用の「継ぎ目補修用のり」を細く塗って圧着すれば、目立たなくなります。 - カッターの切れ味がすぐに落ちる
これは失敗ではなく、カッターの正しい消耗の仕方です。壁の下地にはわずかな砂や埃がついているため、刃をすぐにダメにします。「刃の減りが早いな」と思ったら、それは正常。先ほども言いましたが、ケチらずにどんどん刃を折って新しい面を使いましょう。
まとめ:壁紙張替DIYは「段取り」と「道具」でグッと変わる
さて、ここまで読んでみていかがでしたか? 最初は「自分にできるかな」と不安だった方も、ポイントさえ押さえれば大丈夫、と思えるようになったのではないでしょうか。壁紙張替DIYで最も大事なのは、テクニックよりも「段取り八分」の精神です。適切な壁紙を選び、専用の道具を少しだけ揃え、下準備をしっかり行う。この基本を守れば、部屋は驚くほど簡単に、そして気持ちよく生まれ変わります。最初の一枚を貼り終えた時の達成感は格別ですよ。ぜひ、週末のチャレンジを楽しんでくださいね。

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