クローゼットの微妙な隙間、リビングのデッドスペース、キッチンの収納不足。既製品の棚を買いに行っても、サイズが合わなかった経験って結構ありますよね。しかも既製品の棚は地味に高いし、材質もなんだかチープだったり。
だったら自分で作っちゃいませんか。
DIY可動棚は、初心者でも意外と手軽に作れてしまうんです。道具にあまり自信がなくても、最近の材料はホームセンターやネットで気軽に手に入って、カットまでお願いできちゃいます。
でも、気になるのが「ちゃんと重さに耐えられるのか」ということですよね。せっかく作った棚が抜けたりたわんだりしたらショックです。そこで今回は、本気で使える可動棚をDIYするために、強度の考え方や材料選びのポイントをたっぷり紹介していきます。
可動棚DIYの前に知っておきたい耐荷重の基本
「だいたい大丈夫でしょ」で作った棚が、数ヶ月後にぐにゃりと曲がってきたら悲しいですよね。DIYで大事なのは見た目のおしゃれさだけじゃなくて、何キロまで耐えられる棚を作るかという視点です。
棚板の材質でこんなに違う耐荷重の目安
材質によって耐荷重はかなり変わってきます。たとえば木製の棚板は1枚あたり約8kgが目安です。一方、樹脂製の棚板だと約4kg。半分しか耐えられないんですね。
本棚にするのか、キッチンで調味料を置くのか、重たい家電を置くのかで選ぶべき材料は変わる。重たい本を並べるなら木製一択です。
補強金具を使えば耐荷重は倍以上アップする
棚板が長くなればなるほど、真ん中がたわみやすくなります。そんな時に使いたいのが補強金具です。木製の棚板でも、補強金具を裏側に取り付けることで耐荷重が約20kgまで跳ね上がるんです。
ホームセンターで数百円で手に入る金具ひとつで安心感が段違いになるので、ぜひ覚えておいてください。
集中荷重と等分布荷重の違いを理解しよう
ちょっと専門的に聞こえるかもしれませんが、すごく大事な話です。
集中荷重というのは、棚の一点に重さがかかること。例えば炊飯器みたいに底に足がついている家電を置くと、その足の部分にだけ重さが集中します。
等分布荷重は、本を平積みにした時のように面全体に均等に重さが広がる状態です。
同じ10kgでも、集中荷重になると棚板への負担は格段に増えます。DIYする時は、「何を置くか」によって荷重の種類をイメージしておくと失敗しません。
予算別で選ぶおすすめの材料と道具一式
DIY可動棚を作るのに、いくらくらいかかるのか気になるところですよね。ざっくりしたイメージですが、横幅90cmの棚を一段作る場合の材料費の目安を紹介します。
低予算で手軽に始めたい人向けシナ合板コース
まずは木材の中でも安く手に入るシナ合板。厚み15mmで幅30cm、長さ90cmの板が1000円前後で購入できます。
ダボレールとダボピンが500円くらい。これだけあれば立派な可動棚ができあがります。全部で2000円以内に収まることもあるので、まず試してみたい人にぴったり。
ブラケットを使わずダボだけで支える方法は壁に穴をあけずに棚柱を取り付けるタイプなので、賃貸でも工夫次第で設置できます。
見た目にもこだわるならラブリコと突っ張り棒の組み合わせ
ラブリコとアイリスオーヤマ 棚柱を組み合わせると、より本格的な可動棚が作れます。
ラブリコは2本セットで5000円前後、棚板に使う1×4材などの木材が3000円程度、棚受けが1000円。トータルで約1万円から1万5000円くらいの予算感です。
工具がなくても組み立てられるキットも出ているので、のこぎりや電動ドリルに自信がない方でも安心です。
重たいものを置くならアルミフレームでがっちり構築
アルミフレームを使うと、オーダーメイドのような棚が自由自在に設計できます。
アルミフレームはメーカーが使用推奨耐荷重をきちんと公表しているので、計算式に当てはめて安全に設計できるのが最大のメリットです。棚板の枚数や載せるものの重さから逆算してフレームを選ぶ、といったことがきちんとできる。
価格は必要な長さや本数によって変わりますが、1万円台から構築可能。AV機器など重量のあるものを置く場合におすすめです。
賃貸でも原状回復できる取り付け方法を紹介
「壁に穴を開けられないから棚なんて無理」と思っていませんか。実は賃貸でも大丈夫な方法がいくつもあります。
突っ張り式の棚柱なら工具不要で原状回復できる
天井と床で突っ張って固定するタイプの棚柱は、壁にも床にも傷をつけません。
ディアウォールや平安伸銅工業 突っ張り棚といった商品が人気です。設置も簡単で、女性ひとりでも組み立てられます。
可動棚にしたい場合は、あらかじめ棚柱にダボ穴が等間隔で空いているタイプを選べば、高さを自由に変えられます。
壁面有効活用で収納力を最大化するコツ
突っ張り式の棚柱を2本立てて、その間に棚板を渡す。これだけでもかなりの収納力です。でも、もっと空間を活かしたいなら左右の壁に棚柱を設置して、そこに棚板を渡す方がスペースを無駄にしません。
壁付けにする方法でも、石膏ボード用のピンを使えば比較的小さな穴で済むので、退去時の補修も楽です。壁に穴を開けることに抵抗がある方は、まずは突っ張り式から試してみると良いでしょう。
安全に使うための補強アイデアと注意点
DIYで完成した瞬間は嬉しいものですが、使っていくうちに気になるのが安全性です。とくに小さいお子さんがいる家庭では、ちょっとした工夫が事故を防ぎます。
棚板のたわみを防ぐ3つの具体的な方法
たわみを防ぐ方法はいくつかあります。
まずは棚板の厚みを増やすこと。12mmから15mmに変えるだけで、耐荷重はかなり変わります。次に棚板の奥行きを調整する方法。奥行きを短くするとたわみにくくなるので、置きたいもののサイズに合わせて最小限にするのがおすすめです。
そして先ほども紹介した補強金具。これは本当に効果が高いので、長さが60cmを超える棚板にはぜひ使ってください。
棚全体の転倒防止はL字金具で固定
棚が前に倒れてくるのを防ぐには、L字金具で壁と棚を固定するのが確実です。耐震対策としても有効なので、背の高い棚を作る時は特に意識しておきましょう。
転倒防止用の突っ張りポールを天井との間に挟む方法もありますが、見た目をすっきりさせたいならL字金具がおすすめです。
配線をすっきり隠すと見せる収納に変わる
せっかくDIYするなら配線の処理もきれいにしたいですよね。棚板の裏側にケーブルクリップを貼り付けて配線を固定したり、棚柱に沿わせて結束バンドでまとめたり。
配線がごちゃごちゃしていると、重さとは別のストレスになります。見せる収納を目指すなら、こういう細かい処理までしっかりやっておくのがおすすめです。
実際に作った人の口コミから学ぶ失敗しないポイント
「材料を買ったけど失敗した」という声は意外とあります。実際にDIY可動棚を作った人のレビューからよくある失敗をピックアップしました。
下穴を開けずにネジを打って木材が割れた
これ、本当に多い失敗です。とくに硬い木材を使う時は、下穴を開けてからネジを打たないと割れます。細めのドリルビットを用意して、必ず下穴を開けてから作業しましょう。
電動ドライバーに慣れていないと、ネジを斜めに入れてしまって強度が落ちることもあります。最初は端材で練習するのがおすすめです。
水平が取れていなくて物が滑り落ちる
見た目はまっすぐなのに、水平器を使ってみたら傾いていたというパターンです。これもよく聞きます。
水平器は100均でも売っているので、設置の時に必ず当てて確認してください。少しの傾きでも本が倒れてきたり、細かいものが転がっていったりしてストレスになります。
耐荷重を考えずに棚板を選んで後悔した
「見た目だけで薄い板を買ったら本の重さに耐えられなかった」これもよくある失敗談です。
見た目が素敵な薄い板もありますが、可動棚DIYにおいては強度とのバランスが大事です。厚みを最低でも15mmは確保して、本を置くなら木製のしっかりしたものを選ぶのが鉄則です。
こんな場所にこそDIY可動棚がぴったり
作る前から設置場所をイメージできていると、材料選びもスムーズです。実際に設置しておすすめできる場所をまとめました。
キッチンの細々したものを収納するスパイスラック風
調味料やスパイス類はサイズがまちまちで、既製の棚だと空間を無駄にしがち。可動棚にすれば、ボトルの高さに合わせて棚の位置を調整できるので収納力が格段にアップします。
樹脂製の棚板なら水拭きもラクなので、キッチンにはむしろ木製より向いています。耐荷重は4kg程度ですが、調味料くらいならまったく問題ありません。
リビングのデッドスペースにぴったり収まる本棚
ソファの横やテレビボードの脇など、あとちょっと収納がほしい場所ってありますよね。そんな時は壁面の幅を測って、そのサイズに合わせて棚板をカットしてもらえば隙間なく設置できます。
見せる収納としても使えるので、お気に入りの本や雑貨を飾るのにぴったりです。木製の棚板にオイルステインを塗れば、既製品にはないあたたかみのある仕上がりになります。
クローゼット上段の無駄な空間を使い切る
クローゼットの上の方って手が届きにくくて、つい荷物を適当に突っ込んでしまいがちです。でもDIY可動棚なら空間を仕切って収納力を倍増できます。
突っ張り式の棚柱を使えばクローゼット自体には手を加えずに設置できます。シーズンオフの衣装ケースやスーツケースなど、かさばるものをすっきり収納できるようになります。
可動棚DIYの材料はどこで揃えるのが正解か
材料をどこで買うかによって、仕上がりも予算も変わってきます。用途に合わせた購入先を選びましょう。
ホームセンターはカットサービスと実物確認が強み
木材や金具を実際に手に取って確認できるのは大きいです。しかもホームセンターなら購入した木材をその場でカットしてもらえるので、自宅に丸ノコがなくても大丈夫。
カインズやコメリ、コーナンといった大手なら棚柱やダボ関連のパーツもひと通り揃います。
ネット通販は品揃えと価格で勝負する
amazonや楽天市場では、ホームセンターでは見かけないデザインの棚受けやブラケットが手に入ります。価格も比較的安いので、必要なものをリストアップしてまとめて注文するのがおすすめです。
ただし木材は送料がかかるので、長尺のものはホームセンターで買った方が結果的に安くなることもあります。金具類だけネットで買って、木材は近所のホームセンターという使い分けが賢いです。
失敗しないためのDIY可動棚チェックリスト
最後に、作り始める前に確認しておきたいポイントをまとめました。これだけ押さえておけば大きな失敗は防げます。
まず「何を」置くかを決める。重たい本や家電を置くなら木製プラス補強金具。軽いものなら樹脂でも大丈夫です。
次に「どこに」設置するかを決める。賃貸なら突っ張り式、持ち家なら壁付けも検討できます。
そして必要な道具をリストアップする。電動ドライバー、水平器、下穴用のドリルビットは必須です。のこぎりが必要ないように、ホームセンターでカット済みの板を買うと作業がぐっと楽になります。
耐荷重の計算をざっくりでいいのでやっておく。目安は木製で8kg、補強金具ありで20kgだと覚えておいてください。
ここまで準備できたら、あとは実際に手を動かすだけです。
DIY可動棚は一度コツを掴めば家中の収納に応用できます。既製品では味わえないサイズ感やデザインを楽しみながら、理想の収納を作ってみてください。

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