カラーボックスって、買ったまま使うとどうしても「収納家具」っぽくて、部屋の雰囲気に合わないな……と感じたことはありませんか?
実は、ちょっとしたDIYで、市販のカラーボックスを自分だけのオリジナル家具に生まれ変わらせることができるんです。塗装を変えたり、脚を付けたり、取っ手を交換するだけで、インテリアのアクセントにもなります。
この記事では、カラーボックスDIYの具体的なアイデアから、初心者でも失敗しにくい手順、材質別の注意点までをまとめました。自分好みにアレンジするためのヒントを、実例を交えて紹介していきます。
そもそも「カラーボックスDIY」で何ができるの?
カラーボックスDIYと一口に言っても、やれることはたくさんあります。代表的なアレンジ方法をいくつか見ていきましょう。
塗装でカラーチェンジ
一番ポピュラーなのが、本体の色を自分好みのカラーに変える方法です。白やナチュラル系の無難な色味が多いカラーボックスを、ダークグレーやウッド調、ビビッドなアクセントカラーに変えるだけで、部屋の印象がガラッと変わります。
シート貼りで質感を変える
塗装がちょっとハードルが高い……という方は、ウッドシートや壁紙シートを貼る方法もおすすめです。木目調やコンクリート調、レンガ調など、バリエーション豊富なシートを使って、簡単に質感を変えられます。
脚や取っ手を追加する
カラーボックスに脚を付けるだけで、一気に「家具」らしい雰囲気に。掃除もしやすくなるので、実用性もアップします。また、引き出しタイプのものなら、取っ手をおしゃれなものに交換するだけでも印象が変わります。
複数台を組み合わせる
同じサイズのカラーボックスを横に並べたり、縦に積んだりして、自分だけの収納システムを作るのもDIYの一種です。連結して大型のラックにしたり、段差をつけてディスプレイ棚にしたりと、自由度が高いのが魅力です。
カラーボックスDIYを始める前に:材質を確認しよう
DIYを始める前に、まず持っている(またはこれから買う)カラーボックスが何でできているかを確認することが、とても重要です。というのも、材質によって適した加工方法や難易度が大きく変わるからです。
木製(プリント紙化粧パーティクルボード)
ニトリの「ナイス!」シリーズや、アイリスオーヤマの木製カラーボックスに多く使われているのがこの素材です。パーティクルボード(木屑を固めたボード)の表面に、木目や色を印刷した紙を貼ったものです。
- メリット:軽量で価格が安い。穴あけやカットなどの加工がしやすい。
- デメリット:耐水性が低く、水に濡れると膨張したり表面の紙が剥がれたりしやすい。表面の紙が薄いので、塗装には下地処理が必須。
スチール製(粉体塗装)
アイリスオーヤマのスチールラックタイプや、無印良品のスチールユニットシェルフ、マルトーの製品などが該当します。金属製で、表面は粉体塗装という丈夫な塗装が施されているのが一般的です。
- メリット:耐荷重が高く、耐久性に優れている。錆びにくい。
- デメリット:素人による切断や穴あけが非常に難しい。再塗装する場合は金属用の塗料と専用の下地処理が必要で、木製よりも難易度が高い。
このように、材質によってDIYのしやすさや注意点がまったく異なります。自分の技量ややりたいアレンジに合わせて、材質を選ぶか、手持ちの製品の材質を確認してから作業に入りましょう。
初心者におすすめ!塗装でカラーチェンジする方法
ここからは、カラーボックスDIYの中でも特に人気の高い「塗装」の手順を解説します。木製のカラーボックスを例に、初心者でも失敗しにくいやり方を紹介します。
塗装に必要なもの
- サンドペーパー(#120〜#240程度)
- プライマー(下地処理剤。木材用のものを選ぶ)
- 水性塗料(お好みの色。DIY用のものを選ぶ)
- トップコート(ニス。水性のもの)
- 刷毛またはローラー
- マスキングテープ
- 養生シート(新聞紙でも代用可)
- 使い捨て手袋
- 乾燥用の場所(風通しの良い場所)
手順1:サンディング(表面を軽く削る)
塗料をしっかり乗せるために、カラーボックスの表面をサンドペーパーで軽く削ります。この工程を「足付け」と呼びます。表面のツヤを取って、塗料が密着しやすくするのが目的です。やりすぎる必要はなく、表面を軽くこする程度で十分です。削った後は、布で表面の粉をきれいに拭き取ってください。
手順2:プライマー(下地処理剤)を塗る
これは絶対に欠かせない工程です。特にプリント紙化粧パーティクルボードは表面が滑らかで吸水性が低いため、いきなり塗料を塗るとハゲやムラの原因になります。プライマーを塗ることで、塗料の密着性が格段に上がります。刷毛でまんべんなく塗り、しっかり乾燥させましょう(製品の指示に従ってください)。
手順3:塗料を塗る
いよいよ本塗りです。水性塗料は臭いが少なく、刷毛やローラーも水で洗えるので初心者にもおすすめです。一度に厚塗りせず、薄く均一に塗るのがコツ。まずは全体に薄く1度塗りし、乾燥後に2度塗り、3度塗りと重ねることで、ムラのない美しい仕上がりになります。各コートの間に十分な乾燥時間を確保しましょう。
手順4:トップコート(ニス)を塗る
色が完全に乾いたら、仕上げにトップコートを塗ります。これにより、表面に傷が付きにくくなり、色の剥がれや退色を防ぐことができます。ツヤあり、ツヤなし、半ツヤなど種類があるので、好みで選びましょう。この工程までやることで、DIY感の少ない、市販品のような仕上がりになります。
塗装よりも手軽?シート貼りで印象を変える
「塗装は時間も手間もかかりそう……」という方は、ウッドシートや壁紙シートを貼る方法も選択肢のひとつです。
シート貼りのメリット
- 塗装と違い、乾燥時間を気にしなくてよい。
- 木目や大理石調など、印刷柄のバリエーションが豊富。
- 賃貸住宅でも、剥がせるタイプのシートを選べば原状回復がしやすい(ただし、糊残りには注意)。
シート貼りのデメリット
- 曲面や角のある部分はシワになりやすい。
- 一度貼ると、張り直しが難しい。
- 安価なシートは耐久性が低く、すぐに剥がれてくることも。
シート貼りのコツ
貼る前に、カラーボックスを分解して、各部分を平面の状態にしてから貼るのがおすすめです。サイズより少し大きめにカットして貼り、余った部分をカッターで切り落とすと、きれいに仕上がります。空気が入らないように、ヘラで押さえながら貼り進めましょう。
もっとこだわりたい!脚や取っ手を交換する
塗装やシート貼りと合わせてやりたいのが、脚や取っ手の交換です。これらは、家具の雰囲気を大きく左右するパーツです。
脚を付ける
カラーボックスに脚を付けると、床からの浮きができるので、掃除がしやすくなるという実用的なメリットもあります。ホームセンターで販売されている木製やスチール製の脚を、L字金具などを併用して取り付けます。高さを変えることで、ソファサイドテーブルのように使うことも可能です。
取っ手を交換する
引き出し付きのカラーボックスの場合、取っ手をシンプルな金属製やレザーのものに変えるだけで、グッと高級感が出ます。取っ手の取り付け穴のピッチを事前に測っておき、合うサイズのものを選びましょう。
材質別にみるDIYの注意点
ここで、もう一度材質別の注意点を整理しておきます。
木製(パーティクルボード)の場合
- 塗装前にプライマーが必須。これを怠ると、すぐに塗装が剥がれます。
- 耐水性が低いので、水拭きは避けましょう。どうしても拭きたい場合は、固く絞った布でサッと拭く程度に。
- ネジ穴を開ける際は、下穴を開けてからネジを入れると、割れやバリを防げます。
スチール製の場合
- 素人による切断はほぼ不可能と考えてください。サイズ変更が必要な場合は、最初からサイズを選ぶか、プロに相談を。
- 再塗装する場合は、既存の塗装をサンドペーパーで十分に削り、金属用プライマーを使います。水性塗料だけでは密着しません。
- 無印良品のスチールユニットシェルフなどは、そもそも粉体塗装がしっかりしているので、塗装はおすすめしません。パーツの追加や組み合わせによるカスタマイズがメインになります。
カラーボックスDIYに関するよくある疑問
ここでは、DIYを検討している人がよく抱く疑問に答えます。
Q. 100均のペンキでも大丈夫?
A. 小さなアクセント部分の補修程度であれば使えることもありますが、全面塗装にはおすすめしません。DIY用として販売されている水性塗料の方が、発色や耐久性が格段に良いです。仕上がりや長持ちさせたいなら、専用の塗料を選びましょう。
Q. 塗装後、ニス(トップコート)は必ず必要?
A. 水性塗料は比較的柔らかいので、トップコートを塗らないと、すぐに傷や剥がれが発生する可能性が高まります。手間はかかりますが、仕上げにトップコートを塗ることで、仕上がりの耐久性が格段に変わります。特に頻繁に触れる部分は、塗っておくのが無難です。
Q. 賃貸でもDIYできる?
A. 剥がせるタイプのシート貼りであれば、原状回復がしやすいので賃貸でも挑戦しやすいです。ただし、シートによっては糊残りや壁紙の色焼けが起きることもあるため、事前に目立たない場所でテストすることをおすすめします。塗装は基本的に原状回復が難しいので、賃貸の場合は避けた方が無難です。不安な場合は、管理会社に確認しましょう。
Q. スチール製のカラーボックスにシートは貼れる?
A. 貼れないことはありませんが、金属面は平滑なため接着力が弱くなりがちです。また、角の部分で浮きやすいというデメリットもあります。貼る場合は、金属用の強力な接着剤が付いたシートを選ぶか、プライマーを塗ってから貼ると密着性が向上します。
カラーボックスDIYを成功させるための3つのポイント
最後に、DIYを失敗しないために覚えておきたいポイントをまとめます。
1. 材質を必ず確認する
何度も言いますが、これが最も重要です。木製なのか、スチール製なのかで、使える道具や塗料、加工方法がまったく変わります。公式サイトや商品の説明を確認してから始めましょう。
2. 下準備をしっかりする
塗装ならサンディングとプライマー、シート貼りならサイズカットと位置決め。下準備を丁寧にやるかどうかで、仕上がりに大きな差が出ます。作業時間の半分は下準備だと思って臨んでください。
3. いきなりメインに取り組まない
まずは目立たない裏面などで、塗料のノリや色味、シートの貼り心地をテストしてみることをおすすめします。思った色と違った、思ったより剥がれやすい、といった失敗を事前に防げます。
自分だけのカラーボックスを楽しもう
カラーボックスDIYは、それほど大きな投資をしなくても、部屋の雰囲気をガラッと変えられる楽しい作業です。自分の好みや部屋のインテリアに合わせて、自由にアレンジしてみてください。
今回紹介した方法はどれも、初心者でも挑戦しやすいものばかりです。もし「どこから始めればいいか分からない」という方は、まずは小さなカラーボックスで塗装に挑戦してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
自分だけのオリジナル家具が完成したときの達成感は、きっと格別ですよ。

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