宅配便の再配達が悩みのタネになっている人も多いですよね。特に仕事などで日中に家にいない場合、荷物を受け取るために何度も配達してもらうのはお互いに負担がかかります。
そんなときに検討したいのが「宅配ボックス」です。市販品を購入するのもひとつの手ですが、最近では自分で作る「自作」に挑戦する人も増えています。
ただ、「作ったはいいけど配達業者が使ってくれなかったらどうしよう」「ちゃんと鍵はかかるの?」といった不安もあるでしょう。
この記事では、宅配ボックスを自作する際の基本的な方法と、実際に配達業者に使ってもらうための注意点をまとめました。
宅配ボックスを自作する前に知っておきたいこと
宅配ボックスを自作するにあたって、まず押さえておきたいのが「配達業者のルール」と「自己責任」という点です。
市販の宅配ボックスとは違い、自作のものには公的な認証や保証がありません。そのため、盗難や雨漏りが起きても基本的には自己責任となります。
また、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合は、管理規約で共有部分への設置が制限されていることもあります。自作する前に、まずは以下の点を確認しましょう。
- 集合住宅の管理規約で宅配ボックスの設置が認められているか
- 廊下の幅や安全基準を満たしているか
- 配達業者がアクセスしやすい場所に置けるか
宅配ボックス自作の基本的な流れ
宅配ボックスを自作する方法はいくつかありますが、ここでは最も手軽で一般的な「収納コンテナ(ストッカー)を利用する方法」を中心に紹介します。
必要な材料
自作宅配ボックスを作るのに必要なのは、以下のようなアイテムです。
- 本体となる収納コンテナ(ストッカー)
- 南京錠
- セキュリティワイヤー
- 宅配ボックスであることを示す貼り紙
材料はホームセンターやAmazonなどの通販で手に入ります。総額で約2,000円〜4,000円ほどあれば揃うケースが多いようです。
作り方の手順
1. コンテナを選ぶ
本体にはプラスチック製の収納コンテナを使うのがおすすめです。蓋がしっかり閉まるタイプで、荷物が入る十分なサイズのものを選びましょう。容量の目安としては50L〜70L程度が一般的です。
2. 南京錠を取り付ける
コンテナの蓋に南京錠を通せる穴があればそのまま使えます。ない場合は、自分で穴を開けるか、掛け金を別途取り付ける必要があります。
3. ワイヤーで固定する
ボックスごと持ち去られないように、バッファロー セキュリティーワイヤーなどを使ってフェンスや手すりに固定しましょう。ワイヤーは南京錠と一緒にロックできる仕組みにしておくと安心です。
4. 貼り紙を設置する
配達員が「宅配ボックス」だとひと目でわかるように、目立つ場所に貼り紙をしましょう。ボックスに「宅配ボックス」と大きく書いたり、使用方法を簡単に説明した紙を貼っておくと親切です。
宅配ボックス自作のメリットとデメリット
メリット
自作の最大の魅力はなんといってもコストの安さです。市販の宅配ボックスは数万円するものもありますが、自作なら数千円で作れます。
また、設置場所のサイズに合わせてコンテナの大きさを選べるのも利点です。市販品ではぴったりのサイズが見つからない場合でも、自分で調整しやすいのが自作のよさといえるでしょう。
デメリット
一方で、自作には次のようなデメリットもあります。
- 市販品に比べて防犯性が低い
- 雨漏りや耐久性に不安が残る
- 配達業者に使ってもらえないリスクがある
特に防犯面では、プラスチック製のコンテナは刃物で簡単に開けられてしまう可能性もあります。高価な荷物を頻繁に受け取る場合には、市販の金属製ボックスを検討したほうがよいかもしれません。
配達業者が自作宅配ボックスを使ってくれるためのポイント
ここが一番気になるポイントですよね。実際に自作した宅配ボックスを配達業者が使ってくれるかどうかは、いくつかの条件によって変わります。
わかりやすさが鍵
配達員は時間に追われて仕事をしています。パッと見て「ここに荷物を入れればいいんだ」とわからなければ、使ってもらえない可能性が高まります。
大きな文字で「宅配ボックス」と書いた貼り紙をボックスに貼り付けましょう。さらに、印鑑やサインを押す場所、ボックスの開け方なども簡単に記載しておくと親切です。
鍵のサイズに注意
南京錠を選ぶときは、掛け金(シャックル)の幅がコンテナの穴に合うサイズのものを選ぶことが重要です。小さすぎると固定が不安定になり、大きすぎるとそもそも通らないこともあります。
また、鍵は配達員が簡単に施錠・開錠できるタイプを選びましょう。数字を合わせるダイヤル式よりも、鍵穴にキーを差し込むタイプのほうが配達員にとっては扱いやすいといわれています。
ワイヤーはしっかり固定する
セキュリティワイヤーは、ボックス本体とフェンスや手すりなどの固定物にしっかりと通しましょう。配達員が荷物を入れるときにワイヤーが邪魔にならないようにするのも配慮のひとつです。
日本郵便(ゆうパック)を利用する場合は事前申請が必要
特に注意したいのが日本郵便のゆうパックです。日本郵便では、宅配ボックスを利用する場合、事前に「指定場所配達サービス利用依頼書」の提出が必須となっています。
この申請をしていないと、ゆうパックの配達員は自作ボックスに荷物を入れてくれない可能性が非常に高いです。日本郵便の公式サイトから依頼書をダウンロードして、最寄りの郵便局に提出しましょう。
なお、ヤマト運輸や佐川急便では、このような事前申請制度はありませんが、ドライバーの判断で対応が分かれることもあります。あくまで「配達員が使いやすいと判断すれば使ってくれる」というスタンスで考えておくとよいでしょう。
自作でよくある失敗と対策
実際に自作した人の体験談をもとに、よくある失敗とその対策をまとめました。
ワイヤーが外れてしまう
セキュリティワイヤーをしっかり固定していないと、配達員が荷物を出し入れするたびに外れてしまうことがあります。ワイヤーの端を南京錠でロックするときは、たるみができないように調整しましょう。
鍵が合わない
購入した南京錠がコンテナの穴やワイヤーと合わず、施錠できないケースがあります。事前にサイズをしっかり計測してから購入するようにしましょう。
大きな荷物が入らない
A4サイズの封筒や小さな段ボールは問題なく入っても、靴箱や大きなギフトボックスは入らないというケースも。コンテナを選ぶときは、普段受け取る荷物の最大サイズをイメージして選びましょう。
自作が不安なら市販品も検討しよう
ここまで自作の方法を中心に紹介してきましたが、「やっぱり安心して使えるものにしたい」「手間をかけたくない」という人には市販の宅配ボックスも選択肢になります。
市販品は防犯性や耐候性、防水性がしっかり考慮されて設計されています。また、多くのメーカーが配達業者の使用実績を持っているため、自作よりも使ってもらえる可能性が高いのが魅力です。
例えばルスネコボックスなどの市販品は、工事不要で設置できるタイプもあり、初心者でも導入しやすいでしょう。
市販品は自作より価格は高くなりますが、その分「安心」を買うと考えればコストに見合うともいえます。
宅配ボックス自作に関するよくある疑問
ゆうパック以外の業者は事前申請がいりますか?
いいえ。日本郵便(ゆうパック)以外の主要な宅配業者(ヤマト運輸や佐川急便など)には、事前申請制度はありません。
ただし、これはあくまで「申請が不要」というだけで、「必ず使ってくれる」という意味ではありません。配達員の判断やその日の状況によっては、使われないこともありえます。
雨の日でも大丈夫ですか?
自作のコンテナは完全防水ではありません。雨漏りを防ぐには、ボックス自体に防水スプレーをかける、ボックスの上にさらに屋根のようなものを設置するなどの工夫が必要です。
また、コンテナの蓋がしっかり閉まるタイプを選ぶことも重要です。
マンションの廊下に置いてもいいですか?
管理規約によって異なります。多くのマンションでは、避難経路をふさぐような設置は禁止されています。必ず管理組合や大家さんに確認してから設置しましょう。
宅配ボックス自作は自己責任で計画的に
宅配ボックスの自作は、手軽でコストも抑えられる魅力的な選択肢です。しかし、防犯面や配達業者の対応、そして何より自己責任であることをしっかり理解しておく必要があります。
自作を成功させるためのポイントは次のとおりです。
- 配達員がひと目でわかる貼り紙を設置する
- 日本郵便を利用する場合は事前に依頼書を提出する
- 鍵やワイヤーはサイズをしっかり確認して選ぶ
- 雨漏りや盗難リスクを考慮して対策をとる
- 集合住宅の場合は管理規約を確認する
どうしても不安が残る場合や、高額な荷物を受け取ることが多い場合は、市販品の購入も検討してみてください。
自作か市販かは、予算や手間、そして何よりも「どこまで安全を求めるか」という優先順位で決めるのがよいでしょう。あなたにとってベストな選択ができるように、この記事が判断材料のひとつになれば幸いです。


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