「障子の張り替えって自分でできるのかな?」
「業者に頼んだらどれくらいお金がかかるんだろう?」
「障子紙にもいろいろ種類があって、何を選べばいいかわからない……」
そんな風に思っていませんか?
実は、障子の張り替えは、コツさえ掴めば初心者でも十分にDIYで挑戦できる作業です。この記事では、張り替えの具体的な手順から必要な道具、業者依頼の費用相場、そして障子紙の種類と選び方まで、くわしく解説していきます。
これを読めば、あなたに合った張り替え方法と障子紙がきっと見つかるはずです。
障子の張り替え方法はDIYと業者依頼の2通り
障子の張り替えには、大きく分けて「自分でやるDIY」と「専門業者に依頼する」の2つの方法があります。
まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。
DIYで張り替える場合のメリット・デメリット
メリット
- 費用を大幅に抑えられる
- 自分の好きなタイミングでできる
- やり遂げたときの達成感がある
デメリット
- 手間と時間がかかる
- 慣れるまでは失敗するリスクがある
- 道具や材料を自分で揃える必要がある
専門業者に依頼する場合のメリット・デメリット
メリット
- プロの技術で美しく仕上がる
- 手間が一切かからない
- 古い障子の処分を依頼できる場合もある
デメリット
- DIYより費用がかかる
- 予約や日程調整が必要
- 業者選びに時間がかかることも
どちらが正解というわけではなく、予算や時間、求める仕上がりによって選ぶとよいでしょう。
障子の張り替えに必要な道具と材料
DIYで張り替えをする場合、事前に道具と材料を揃えておくことが成功のカギです。
必要な道具
- 障子用ペースト(のり)
- 刷毛(はけ)
- カッター
- 定規(メジャー)
- マスキングテープ
- 霧吹き
- 雑巾
- 養生シート(新聞紙でも代用可)
必要な材料
- 障子紙(サイズを事前に計測して購入)
- 障子用のり(液体のりやスティック状の簡易糊もある)
障子のサイズは、一枚貼り、美濃判、半紙判などいくつかの規格があります。糊代(のりしろ)も考慮して、少し大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。
障子紙の種類と選び方
障子紙と一口に言っても、素材や特徴はさまざま。ここでは代表的な3種類を紹介します。
手漉き和紙
職人が手作業で漉いた伝統的な和紙です。
- 特徴:和の趣深さ、意匠性が非常に高い。重要無形文化財の技術で作られるものもある
- メリット:光をやわらかく取り込む質感が格別
- デメリット:高価で、耐久性は他のものに劣る
- 向いている人:見た目や質感を何より重視する人、和の雰囲気を楽しみたい人
- 向いていない人:コストや耐久性を重視する人、小さな子どもやペットがいる家庭
機械漉き和紙
木材パルプを機械で大量生産した和紙です。
- 特徴:和紙の風合いを保ちつつコストを抑えられる
- メリット:価格が安く、品質が安定している
- デメリット:手漉き和紙ほどの風合いは出ない
- 向いている人:コストパフォーマンスを重視する人、頻繁に張り替える予定の人
- 向いていない人:特別な風合いや高級感を求める人
プラスチック障子紙(強化障子紙)
和紙を塩化ビニルでコーティングしたり、化学繊維を混入して強化した紙です。
- 特徴:耐久性が非常に高い
- メリット:破れにくく、水拭き可能。紫外線カット効果があるものもある
- デメリット:通気性が劣るため結露が発生しやすい。和紙の風合いはない。価格が高い
- 向いている人:小さな子どもやペットがいる家庭、掃除の手間を減らしたい人
- 向いていない人:和紙本来の風合いや質感を求める人
- 注意点:結露しやすい場所での使用は不向き
それぞれ一長一短があるので、「見た目」「耐久性」「価格」 のどれを優先するかで選ぶとよいでしょう。
初心者でもできる!障子の張り替え手順
ここからは、実際の張り替え手順をステップごとに解説します。
① 古い障子紙をはがす
まず、古い障子紙をはがします。障子を外して平らな場所に置き、カッターで紙を切り込みながら丁寧にはがしていきましょう。
桟(さん)に残った糊や紙くずは、濡らした雑巾で拭き取ります。
ここが重要! 桟は絶対に洗わないでください。水に浸すと木が膨張して歪みの原因になります。あくまで拭き取る程度にとどめましょう。
② 障子紙の位置決め
新しい障子紙を桟の上に置き、位置を決めます。上下左右の糊代(のりしろ)が均等になるように調整しましょう。
このとき、障子紙を仮置きして全体のバランスを確認するのがおすすめです。
③ のり付け
刷毛を使って、桟に障子用ペーストを均等に塗ります。量は多すぎず少なすぎず、重湯(さゆ)くらいの硬さが目安です。
のりの種類には、「ペースト貼り」「アイロン貼り」「両面テープ貼り」などがあります。初心者の方は、扱いやすい簡易糊や両面テープタイプを選ぶと失敗が少ないでしょう。
④ 障子紙を貼る
のりを塗った桟に障子紙を貼り付けます。中央から外側に向かって、手で押さえながら空気を抜くように貼っていきましょう。
シワやたるみが気になる場合は、この段階で調整します。
⑤ 余分な部分をカットする
貼り終わったら、カッターで余分な障子紙をカットします。カッターは寝かせて使うときれいに切れます。
⑥ 霧吹きで仕上げ
最後に、障子全体に霧吹きで水をまきます。紙が適度に湿ることで、乾燥するときにピンと張ります。
ここがポイント! 乾燥は日向ではなく、風通しの良い日陰で行ってください。日向で急激に乾かすと、紙が縮んで歪みやシワの原因になります。
障子の張り替えにかかる費用相場
DIYと業者依頼では、費用に大きな開きがあります。
DIYの場合の費用
DIYの場合は、障子紙と糊などの材料費だけで済みます。障子紙の種類にもよりますが、数千円程度から始められます。
業者に依頼した場合の費用相場
業者に依頼する場合の費用相場は、障子1枚(1本)あたりおおむね2,000円~15,000円程度です。
- 一般的な障子紙:2,000円~6,000円/枚
- 強力紙:3,000円~10,000円/枚
- プラスチック障子紙:7,000円~15,000円/枚
専門業者の一例では、障子1本(900×1800mm)で現金特価1,400円(税別) というところもあります。
また、古い障子の処分には別途費用がかかる場合があり、1枚あたり1,500円程度が相場です。
業者を選ぶ際は、複数社で見積もりを取ることをおすすめします。
障子の張り替えに関するよくある疑問
ここでは、障子の張り替えに関してよく寄せられる疑問をまとめました。
Q. 障子の張り替えは雨の日がいいって本当?
湿度が高いと紙が伸びてシワになりにくいため、「雨の日が良い」とも言われます。しかし、桟がしっかり乾かないと歪みの原因になるので、作業中は湿気に注意しましょう。晴れた日でも霧吹きで調整すれば問題ありません。
Q. 何年くらいで張り替えるべき?
目安としては5年程度です。ただし、破れたり黄ばんだりしたら、そのタイミングで張り替えるのがよいでしょう。
Q. 少ない枚数でも業者は依頼できる?
可能です。1枚からの依頼を受け付けている業者も多いので、気になる場合は問い合わせてみましょう。
障子の張り替えを成功させるためのポイント
最後に、初心者が特に注意すべきポイントをまとめます。
- サイズを正確に測ること:障子紙を買う前に、必ず障子のサイズを測りましょう
- 糊の種類を確認する:ペースト貼り、アイロン貼り、両面テープ貼りで手順が異なります
- 乾燥場所に注意:日向で乾かさない。風通しの良い日陰で
- 桟は洗わない:水に浸すと歪みの原因になります
- 霧吹きを忘れずに:張りを調整する最終仕上げです
まとめ:自分に合った障子の張り替え方法を選ぼう
障子の張り替えは、DIYでも業者依頼でも、それぞれにメリットとデメリットがあります。
- 費用を抑えたい、自分でやってみたい → DIY
- 確実に美しく仕上げたい、手間をかけたくない → 業者依頼
また、障子紙には手漉き和紙、機械漉き和紙、プラスチック障子紙と種類があり、それぞれ特徴が異なります。「見た目」「耐久性」「価格」 のバランスを考えて選ぶことが大切です。
この記事が、あなたの障子の張り替えをスムーズに進めるための参考になれば嬉しいです。さあ、あなたに合った方法で、美しい障子のある暮らしを始めてみませんか?

コメント