Lowe’s(ロウズ)とはどんな企業?
「Lowe’s(ロウズ)」と聞いて、すぐにピンとくる人はまだまだ少ないかもしれません。でも実は、アメリカの家庭やプロの現場では、なくてはならない存在なんです。
簡単に言うと、Lowe’sはアメリカで圧倒的なシェアを誇る住宅改善小売企業。つまり、DIYから大規模なリフォームまで、家に関するあらゆるプロジェクトに必要な商品を取り揃えているホームセンターのチェーンです。
ただの「資材を売るお店」ではありません。園芸用品、電動工具、家電、塗料、木材、照明器具、さらにはスマートホーム関連商品まで。専門知識が必要なプロ向けの建材から、週末DIYを楽しむ家族向けのアイテムまで、その品揃えはまさに「家のことなら何でもそろう」レベルです。
創業から現在までの歴史
Lowe’sの歴史は、1921年3月25日までさかのぼります。創業者のLucius Smith Loweが、ノースカロライナ州ノースウィルクスボロに小さな金物店を開いたのがすべての始まりでした。
当初は地域密着型の小さな店舗でしたが、時代とともに事業を拡大。1961年に株式を公開(NYSE:LOW)し、現在の巨大企業へと成長していきました。
2026年現在、Lowe’sの本社はノースカロライナ州ムアーズビル(1000 Lowes Blvd.)にあります。そして、会長・社長・CEOを務めるMarvin R. Ellison氏のもと、経営を続けています。
驚くべき現在の事業規模
ここで、Lowe’sが現在どのくらいの規模なのか、数字で見てみましょう。すべて公式発表された数値です。
まず店舗数。2026年5月1日時点で、Lowe’sは1,759店舗を展開しています。アメリカ国内のほぼすべての州で見かけることができ、まさに「どこにでもあるホームセンター」と言えるでしょう。
そして従業員数は約300,000人。これは30万人です。小さな町の人口と同じくらいの人数が、Lowe’sで働いていることになります。
売上高もすごいです。2025年度(2026年1月終了)の年間売上は863億ドル。営業利益率は11.8%でした。さらに2026年第1四半期(最新の四半期)の売上は231億ドルを記録しています。
そのうちオンライン販売の比率は13%。そしてPro向け(プロの建設業者やリフォーム会社向け)の事業は、540以上の支店と120の流通センターという体制で支えられています。
Lowe’sとHome Depotの関係
Lowe’sについて語るうえで、どうしても出てくるのが「The Home Depot」です。Home Depotは世界最大のホームセンターチェーンで、Lowe’sはそれに次ぐ第2位のプレイヤーという関係性です。
実は歴史的には、1989年にHome DepotがLowe’sを抜いてアメリカ最大手になりました。それ以来、この2社は激しい競争を続けています。
ただ、Lowe’sも負けてはいません。J.D. Powerの調査では、「ホーム改善小売業における顧客満足度1位」に選ばれるなど、品質やサービス面での評価は非常に高いものがあります。
2026年の最新動向:新店舗と成長戦略
Lowe’sは現在も成長を続けています。2026年に発表された最新情報によると、以下のような動きがあります。
まず店舗展開ですが、2026年にアメリカ国内で5店舗の新規オープンが計画されています。
- テキサス州:3店舗
- フロリダ州:1店舗
- ケンタッキー州:1店舗
これらの新店舗には「新デザイン」が導入される予定です。具体的には、デジタルサイネージ、3Dデザインビジュアライザー、セルフペイントキオスクなど。テクノロジーを活用した新しい買い物体験を提供しようとしています。
さらに2025年8月には、建設資材供給業者のFoundation Building Materials(FBM)を88億ドルで買収することに合意しました。これはプロ向け事業を強化する大きな戦略の一環です。2026年第1四半期の決算報告でも、この買収関連の費用が計上されています。
そして今後の見通しですが、Lowe’sは2026年度の通期売上を920~940億ドルと見込んでいます。比較可能売上の成長率は0~2%を見込んでいます。
海外展開について知っておくべきこと
ここでひとつ、重要な注意点があります。Lowe’sを調べていると「かつてはカナダやメキシコにも店舗があった」という情報にたどり着くかもしれません。でも、これは過去の話です。
- カナダ事業:2023年にSycamore Partnersへ売却されました。現在のカナダでは、Lowe’sブランドの店舗は「Rona」というブランドに統合されています。
- メキシコ事業:2019年4月10日に全店舗が閉店しました。
- オーストラリア事業:かつてMasters Home Improvementという合弁事業がありましたが、2016年に終了しています。
つまり現在のLowe’sは、アメリカ国内に集中的に展開しているというのが正しい理解です。「北米全体で展開している」という表現は、正確ではありません。
Lowe’sで何が買えるの?
Lowe’sの魅力は、その圧倒的な品揃えです。取り扱いカテゴリをいくつか挙げてみましょう。
- DIY用品:ペイント、工具、はしご、収納用品
- 建築資材:木材、コンクリート、断熱材、配管材料
- 電動工具:ドリル、のこぎり、研磨機(自社ブランドのKobaltなども有名)
- 家電製品:冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、食器洗い機
- 庭と屋外:芝刈り機、グリル、園芸用品、肥料
- 照明と電気:電球、照明器具、電線、スイッチ
- スマートホーム:セキュリティカメラ、スマートサーモスタット
特に注目したいのは、自社プライベートブランドの存在です。Kobalt(工具)、Stainmaster(カーペット)、allen+roth(照明・家具)など、質の高い商品を比較的手頃な価格で提供しています。
投資家視点で見るLowe’s
もしあなたが投資家としてLowe’sに興味を持っているなら、いくつかのポイントをおさえておくとよいでしょう。
まず、配当金について。2025年度の年間配当金は26億ドルでした。安定した配当を続けている企業です。
また、Fortune誌の「最も尊敬される専門小売企業」で1位に選ばれています。これはブランド力や経営の質を示すひとつの指標と言えるでしょう。
ただし、投資判断をする際には、必ずLowe’sの公式投資家向け情報(ir.lowes.com)や、証券取引委員会に提出された書類を直接ご確認ください。この記事の数値は公式発表に基づいていますが、決算や見通しは定期的に更新されます。
よくある質問(FAQ)
Q:Lowe’sの創業はいつですか?
A:1921年3月25日、ノースカロライナ州ノースウィルクスボロで創業しました。
Q:本社はどこにありますか?
A:ノースカロライナ州ムアーズビル(1000 Lowes Blvd.)にあります。
Q:現在のCEOは誰ですか?
A:Marvin R. Ellison氏が会長・社長・CEOを兼任しています。
Q:Lowe’sとHome Depot、どちらが大きいですか?
A:店舗数と売上の面では、Home Depotが世界最大です。Lowe’sは米国第2位のホームセンターチェーンです。
Q:カナダにもLowe’sはありますか?
A:2023年にカナダ事業を売却したため、現在はありません。カナダではRonaブランドとして展開されています。
Q:日本にLowe’sは進出していますか?
A:いいえ、日本の店舗はありません。主にアメリカ国内で展開しています。
情報を探すときの注意点
Lowe’sについて調べるとき、ひとつだけ気をつけてほしいことがあります。それは「情報の鮮度」です。
特に以下のような情報は、古いものを使わないようにしてください。
- カナダ・メキシコ・オーストラリアの事業に関する情報(すでに撤退・売却済み)
- 従業員数「約161,000人」という数字(現在は約300,000人)
- 店舗数「2,181」などの過去の数値(2022年当時のデータ)
これらの情報は、いまだにネット上にはびこっています。「最新情報」と書かれていても、実際には数年前の古いデータであるケースが多いんです。
必ず確認してほしいのは、Lowe’sの公式サイト(lowes.com)や投資家向け情報ページ(ir.lowes.com)です。特に決算発表資料や証券取引委員会への提出書類は、最も正確で最新の情報源と言えます。
まとめ:Lowe’sはこれからも成長を続けるか?
ここまでLowe’sについて、歴史から現在の事業規模、最新の戦略まで見てきました。
Lowe’sは1921年の小さな金物店から始まり、現在では1,759店舗、従業員約30万人、年間売上863億ドルを超える巨大企業へと成長しました。競合のHome Depotと比較されることはあっても、顧客満足度の高さやプロ向け事業の強化、デジタルシフトへの対応など、独自の強みを持っています。
2026年の新店舗展開計画や、Foundation Building Materialsの買収などを見ると、今後も成長を続ける姿勢は明確です。
もしあなたがアメリカで家のリフォームを考えているなら、DIYに挑戦したいなら、あるいは投資対象として注目しているなら、Lowe’sの今後の動きから目が離せません。
最後にもう一度。価格や仕様、店舗数などの詳細な情報は変更される場合があります。最新の正確な情報は、必ずLowe’sの公式サイトや公式発表資料でご確認ください。

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