部屋が狭くて「もう床が見えない!」なんて悲鳴をあげているあなた、その発想をちょっと上に広げてみませんか。
そう、ロフトDIYです。
「いやいや、DIYとか絶対ムリでしょ」「工具ないし」「お金かかりそうだし」と、心のシャッターを下ろしかけた方にこそ読んでほしい。この記事では、壁に穴を開けず、最小限の工具でできるロフトDIYのリアルなコツを、とことん会話形式でお伝えしていきます。必要な道具や安全の話も、隠さず全部見せますね。
ロフトDIYが今、賃貸でも熱い理由
「ロフトって持ち家の人がやるものでしょ?」
そう思っていませんか。実は今、賃貸でもできるロフトDIYが静かなブームなんです。
理由は主に3つ。
ひとつ、フロア面積を増やせること。
縦の空間を使えば、今ある床はそのままで新しい居場所が生まれます。寝室、仕事場、趣味のこもり部屋。あなたが欲しかった空間が、そこにできます。
ふたつ、市販のロフトベッドより自由に設計できること。
既製品だと「思ったより圧迫感が…」「サイズが合わない」といった悲劇が起きがち。でもDIYなら、部屋の寸法に合わせたジャストサイズで作れるから、デッドスペースという言葉とは無縁です。
みっつ、賃貸でも可能な方法が充実してきたこと。
次の章で詳しく触れますが、壁も天井も傷つけずに柱を立てられるアイテムが手に入る時代。管理会社に「はい、原状回復できます」と言えるロフトDIYが現実になっています。
はじめる前に知っておきたい安全と法律の話
ロフトDIYで一番大切なのは、見た目のおしゃれさでも、コストの安さでもありません。
あなたと家族の安全です。
まず知っておくべきなのは、ロフトは建築基準法上の「床」として扱われること。ロフトに人が乗れば、その重さを柱と床が支えなければいけません。耐荷重の計算を飛ばして作ったロフトで寝るなんて、トランポリンの上で寝るようなものです。何かあってからでは遅い。
最低限守るべきはこれ。
- 床材には厚さ12mm以上の構造用合板を選ぶ
- 柱と梁の接合には羽子板ボルトや構造用のL字金具を使う
- 横揺れを防ぐために、ブレースと呼ばれる筋交いを必ず入れる
この3つを守るだけで、ロフトの安定感はまったく違います。
賃貸に住んでいるなら、管理会社や大家さんへの確認も忘れずに。内見のときに「突っ張り式のロフトを置きたいんですが」とストレートに聞いてみてください。最近はDIYに理解のある物件も増えています。もし交渉が難しいなら、壁に穴を開けない工法を選び、退去時に完全撤去できるプランで臨めばOKです。借家人賠償責任保険が使えるかどうかも、賃貸の方はぜひチェックを。
予算別、あなたにぴったりのDIYコース
ロフトDIYと一口に言っても、その道はひとつじゃありません。あなたの予算と工具スキルに合わせて、3つのコースを用意しました。
工具ゼロコース|予算の目安:5〜8万円
「電動ドライバーすら持っていない」という人向け。ホームセンターの木材カットサービスをフル活用します。あらかじめ必要な長さと数を設計図に書いておいて、お店の人に切ってもらいましょう。金具で固定するだけなので、プラスドライバー1本あれば組み立てられます。代表的なのがラブリコ(ディアウォール ラブリコ)などの突っ張り式柱システム。これを2〜4本立てて、梁を渡し、合板を敷くだけです。
ノコギリで頑張るコース|予算の目安:3〜6万円
「手ノコくらいは引ける」という方向け。自分で木材をカットすれば、材料費はぐっと下がります。ただし精度が命。ズレたカットをすると、あとでガタガタのロフトになります。大きめの直角定規とクランプを用意して、線の通りに切る練習をしてから本番に臨んでください。電動工具を1つだけ買うなら、マキタやハイコーキのインパクトドライバー(マキタ インパクトドライバー)があると作業時間が半分になります。
電動ドリルありコース|予算の目安:2〜5万円
「道具は揃ってるよ」という人には、2×4材と構造用合板を使ったガチDIYがおすすめです。柱を床と天井に直にビス留めするので、耐荷重は一番高い。ただし賃貸の場合はこの方法を選べないので、そこだけ注意してください。コーナンやカインズといったホームセンターの2×4材は1本数百円。合板と合わせても材料費は驚くほど安く済みます。浮いたお金で、おしゃれな梯子や照明を買うのもいいですね。
空間別、ロフトDIYの楽しい活用アイデア
さて、無事にロフトができたら、次は「どう使うか」です。ここからは少し想像をふくらませてみましょう。
寝室としてのロフト
一番オーソドックスな使い方。ロフトの下のスペースをウォークインクローゼットや仕事部屋にできるから、ワンルームが一気に1LDK級に化けます。ポイントは高さをどうとるか。ロフト下で立って作業したいなら、天井高190cmは確保したいところ。座るだけなら120cmでも十分です。マットレスを直置きするなら、除湿シートを必ず敷いて。狭い空間は湿気がこもりやすいので、小型のサーキュレーター(アイリスオーヤマ サーキュレーター)で空気を回すのが快眠のコツです。
在宅ワーク用の集中ブース
ロフトを書斎にすると、下のリビングスペースから物理的に隔離されて、集中力が段違いに上がります。必要なのは、小さな折りたたみデスクと座椅子。ノートパソコンさえあれば仕事ができる人に最高の環境です。照明は壁にクリップで留めるタイプのスポットライトが便利。天井が低いので、ペンダントライトより空間を広く使えます。
読書と趣味の秘密基地
「誰にも邪魔されず、本を読んだり絵を描いたりしたい」。そんな大人のわがままを叶えてくれるのもロフトDIYです。床にクッションフロアを敷いて、壁にフェルトやファブリックを貼れば、音も吸収されて図書館のような静けさに。お気に入りのクッションを置いて、スマホはロフトの下に置いてくる。それだけで、ここはもうあなただけの世界です。
ロフトDIYでありがちな失敗とその回避法
先人たちの涙を、あなたは繰り返さないでください。よくある失敗パターンをお伝えします。
「揺れが怖くて眠れない」。横揺れ対策をしなかった人の末路です。柱が4本立っているだけのロフトは、地震でなくても体重移動で揺れます。必ず筋交いを入れましょう。ターンバックル付きのワイヤーを対角線上に張るだけでも揺れは激減します。
「高さを計算しなくて頭がつかえる」。ロフトに上ったはいいけど、天井まで30cmしかなくて寝ることしかできない。そうならないために、設計段階で「ロフト上でやりたいこと」を決めてから高さを出してください。座るなら90cm、正座なら75cmあればなんとか。寝るだけなら45cmで十分です。
「梯子が怖い」。市販のロフト用はしごは意外と高価です。ホームセンターで売っている垂木をカットして自作する人も多いですが、滑り止めテープと角度固定の金具はケチらないで。深夜にトイレに降りるとき、眠い目をこすりながらだからこそ、安全な梯子は必須です。
最後に、収納力もお伝えしておきますね。ロフトの下はデッドスペースになりがち。そこに突っ張りパイプでハンガーラックを作ったり、キャスター付きの収納ケースを並べたりすれば、部屋の収納力は一気に跳ね上がります。狭い部屋に住んでいるからこそ、縦を制する者が空間を制します。
さあ、あなたもこの週末、ホームセンターに足を運んでみませんか。理想のロフトDIYは、思っているよりずっと、手の届くところにありますよ。

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