部屋のちょっとしたデッドスペース、なんとかしたいと思いませんか?
洗濯機の上、冷蔵庫の横、デスクの足元。棚を置きたいけど、奥行きが合わなかったり、既製品だとサイズが微妙だったり。
そんな悩みを一発で解決してくれるのが「この字ラック」です。
コの字型のシンプルな構造で、空間を無駄なく使える。しかもDIYなら、自分の家の寸法にぴったり合わせられるんです。
「でも、DIYって難しそう…」
大丈夫。この記事では、初心者でも絶対に作れる方法から、既製品をちょっとアレンジする裏技まで、実例たっぷりで紹介します。
工具がなくても、壁に穴を開けられなくても、あなたにぴったりの作り方が必ず見つかりますよ。
「この字ラック」ってそもそも何?
「この字ラック」とは、上から見たときにアルファベットの「コ」の形をしている棚のこと。
両サイドに脚や壁があって、真ん中が空洞。この形だからこそ、後ろに給水ホースや配線があってもスッポリ収まる。洗濯機の上とか、冷蔵庫の上に置かれているのを見たことがある人も多いはず。
正式な商品名ではなく、SNSやDIY好きの間で自然に広まった呼び方です。
なぜDIYする人が急増してるのか
既製品の「この字ラック」も売ってます。でも、いざ買おうとすると…
- 「幅は合うけど、奥行きが3cm足りない」
- 「高さが微妙で、上に置きたい家電が入らない」
- 「デザインはいいけど、値段が15,000円もする…」
こういうモヤモヤ、全部DIYなら解決します。
しかも材料費は2,000円〜5,000円程度。ホームセンターで木材をカットしてもらえば、のこぎりすら不要。電動ドライバーがあれば30分で完成する簡単なものも多いんです。
初心者が最初に知っておくべき「この字ラック」DIYの基本
いきなり作り始める前に、これだけは押さえておきたいポイントが3つあります。
絶対に失敗しないための材料選び
材料選びで9割決まる、と言っても過言ではありません。
木材で一番手軽なのはSPF材の1×4(ワンバイフォー)。幅89mm、厚さ19mmで、軽くて扱いやすい。ホームセンターで1本500円前後から買えます。
もっと頑丈にしたいなら2×4(ツーバイフォー)材。幅は同じ89mmだけど、厚さが38mmあるので洗剤のストックなど重いものを載せてもたわみません。洗濯機上ラックに使うならこっちが安心。
塗料は水性ステインがおすすめ。木目を活かしながら好きな色に仕上がるし、室内で使う分には臭いも少なめ。100均の水性ニスでも十分綺麗に仕上がります。
必要な工具は意外と少ない
最低限必要なのはこの4つ。
- 電動ドライバー:ネジ締めが格段に楽になる。持ってない人は、この機会に3,000円台の入門機を買うのもアリ
- 水平器:これがないと棚が傾く。スマホの無料アプリで代用もできるけど、100均ので十分
- メジャー:採寸ミスは命取り。5.5m以上のスチール製が使いやすい
- 鉛筆:印付け用。シャーペンより濃く書ける鉛筆がベター
のこぎりは、ホームセンターのカットサービスを使えば不要です。1カット50円程度で、自分で切るより正確に仕上がります。
設計前に絶対やるべき採寸のコツ
採寸で一番多い失敗が「横幅は測ったけど、奥行きの余裕を忘れた」です。
洗濯機上に置くなら、洗濯機本体の幅だけでなく、後ろのホースの出っ張り分まで考慮すること。壁から10cm以上離れてるケースも多いので、天板の奥行きは最低でも35cmは欲しいところ。
高さは、上に置きたいものの高さ+出し入れの手のスペース(最低5cm)を確保。突っ張り式の場合は、天井高も正確に測っておきましょう。
作り方別「この字ラック」実例7選
ここからは、実際の作り方をタイプ別に紹介します。あなたのスキルや住環境に合わせて選んでください。
1. ラブリコで作る「壁に穴ゼロ」の突っ張り式
賃貸の人に圧倒的人気なのが、平安伸銅工業 ラブリコを使う方法。
天井と床にポールを突っ張って固定し、専用の棚受けで木板を挟み込むだけ。工具は電動ドライバーすら不要で、ゴムハンマーだけで組み立てられます。
作り方の流れ:
- 設置場所の天井高を測り、ラブリコのポールを適切な長さに調整
- ポールを2本、希望の幅で立てる
- 専用アジャスターに1×4材を挟んで高さを決める
- 水平を確認しながらネジを締めて固定
費用目安:ラブリコ2本+木材+棚受けで6,000円〜8,000円
難易度:★☆☆☆☆(超初心者向け)
耐荷重:ポール1本あたり約40kg(設置方法による)
「でも、天井に跡がつかないか心配…」という人も安心してください。ラブリコは天井と床を傷つけにくい樹脂パッド付き。退去時の原状回復も問題なしです。
2. ディアウォールで2×4材を柱にする本格派
もっとゴツい感じに仕上げたいなら、ディアウォールの出番。
2×4材を柱にしてがっちり固定するので、耐荷重も高め。インダストリアル風や男前インテリアに合う、無骨でカッコいいラックが作れます。
ラブリコとの違いは、木材を自分でカットして塗装までやる前提なところ。DIY感をしっかり味わいたい人向けです。
3. スチールラックを分解してコの字型に組む裏技
「木工はちょっとハードルが高い…」という人には、これが最強。
アイリスオーヤマ メタルラックのポールと棚板を、コの字になるように組み替える方法です。
普通に組み立てると四角いラックになるところを、あえて片側のポールを外してL字型パーツで補強。木を一切切らなくていいし、模様替えのときに分解してまた別の形にできる柔軟性も魅力。
費用目安:幅60cmのもので4,000円〜6,000円
難易度:★☆☆☆☆
ポイント:強度を保つため、一番上の棚板は必ず四隅を固定する
4. すのこ2枚で30分!超時短ワザ
100均やホムセンで買えるすのこを使う方法も、SNSで大人気。
すのこ 60cmを2枚用意して、1枚を縦に半分にカット(ホムセンで依頼可)。それを両サイドの脚にして、もう1枚を天板として上からネジ留めするだけ。
塗装も、組み立て前にやっておけばラク。ブライワックスをサッと塗るだけで、100均素材とは思えない仕上がりに。
費用目安:すのこ2枚+ネジ+塗料で1,500円〜
難易度:★★☆☆☆
5. 既製品のラックを塗装&リメイク
「もう既製品を持ってるけど、色がイマイチ…」という人や、「どうしても時間がない」という人はリメイク作戦で。
山善 コの字ラックのような既製品を買って、水性ペンキで好きな色に塗り替える。取っ手をつけたり、側面に有孔ボードを貼って小物を引っ掛けられるようにしたり。
これなら製作時間は実質塗装の乾燥待ちだけ。デザイン性と時短を両立できます。
6. キャスター付きで可動式にするアレンジ
キッチンやデスク周りで使うなら、キャスターをつけて動かせるようにしておくと便利です。
作り方は基本の「この字ラック」と同じで、脚の底にキャスター 自在を取り付けるだけ。ただし耐荷重が下がるので、重いものを載せる場所には不向き。あくまで小物収納用として割り切ってください。
7. 有孔ボードで側面収納を強化
「ただの棚じゃ物足りない」というDIY上級者には、側面に有孔ボードを取り付けるアイデアが刺さります。
フックを引っ掛ければ、洗濯バサミやスプレーボトル、キッチンツールまで吊るせる。デッドスペースだった側面が、最強の収納力に早変わりです。
「この字ラック」を置く場所別の設計アイデア
同じコの字型でも、置く場所によって最適な寸法や工夫が変わります。
洗濯機上:高さと奥行きが命
一番ニーズが多いのがここ。洗剤や柔軟剤のストックって、意外と場所を取りますよね。
横幅は洗濯機本体+5cm程度の余裕を見る。奥行きはホースの逃げを考えて35〜40cm。高さは、洗濯機のフタが全開にできるかどうかを必ず確認。最近は上から洗剤が自動投入される機種もあるので、投入口を塞がないかもチェックです。
あと、水回りなので塗装は必須。湿気で木材が反るのを防ぐため、ニスかオイルフィニッシュでしっかりコーティングしましょう。
冷蔵庫上:重さに注意
冷蔵庫の上も、電子レンジを置きたいから活用したいスペース。
ただし電子レンジって結構重いんです。10kg以上あるものもザラ。2×4材でしっかり組むか、スチール製の既製品を選ぶのが無難です。
デスク下:キャスター付きで利便性アップ
在宅ワークの味方、デスク下収納。PCの周辺機器や書類をまとめておけるミニラックがあると、作業効率がグッと上がります。
ここはキャスター付き一択。掃除のときもサッと動かせるし、気分によって位置を変えられる自由度がクセになります。
よくある失敗とその対策
実際にDIYした人の声を集めてみると、つまずきポイントにはっきりしたパターンがありました。
「ぐらぐらして安定しない」問題
これが圧倒的1位。原因はほとんどの場合、ネジの長さ不足か水平が出ていないこと。
SPF材に1×4同士を固定する場合、ネジの長さは最低でも32mm。木の厚み19mm+19mmで38mm、そこからはみ出さないギリギリを狙います。
あと、水平器を使うときは横方向だけでなく、対角線でもチェック。人間の目は意外と誤差に気づかないので、道具に頼るのが正解です。
「数ヶ月でたわんできた」
SPF材は軽いぶん、強い荷重がかかり続けると徐々に曲がります。
対策は3つ。材を2×4に変える、棚の下に補強の桟を入れる、耐荷重を超えないようにする。洗濯機上ラックに使うなら、最初から2×4材を選んでおくのが結局ラクです。
「塗装がムラになって生活感が出た」
焦って一気に塗ろうとすると、確実にムラになります。
水性ステインは、いらない布に染み込ませて、木目に沿って薄く何度も重ね塗り。1回塗ったら2時間乾かす。この「待ち」の時間を楽しめるかどうかが、仕上がりの差です。
まとめ:「この字ラック」DIYは自由度が最大の魅力
「この字ラック」DIYの魅力は、なんと言っても自分サイズに完全カスタマイズできること。
既製品で諦めていた寸法のミスマッチも、DIYならゼロにできる。色も、素材も、収納力も、全部思い通り。
しかも今回紹介したように、ラブリコやスチールラック流用なら初心者でも30分で完成。いきなり本格的木工に挑戦しなくても大丈夫です。
まずは洗濯機の上の寸法を測ってみる。それだけで、あなたの部屋がもっと快適になる第一歩です。
「この字ラック」をDIYして、ぴったりサイズの収納を手に入れてくださいね。

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