和室の顔である襖。毎日目にするものだからこそ、黄ばみや破れが気になりますよね。でも「業者に頼むと高いしなあ」と諦めていませんか?
実は襖DIY、初心者でも意外とできちゃうんです。しかも材料費は1枚あたり1,000円から4,000円程度。業者に頼む半額以下で済むことも多いんですよ。
この記事では、これから初めて襖の張り替えに挑戦するあなたに向けて、失敗しない手順とおしゃれに仕上げる和紙選びのコツを、とことん会話形式でお伝えします。一緒に和室を生まれ変わらせましょう。
あなたの襖、本当に張り替えだけで大丈夫?まずは現状チェック
「よし張り替えよう!」と勢い込む前に、ちょっと待ってください。襖の状態によって、やるべき作業がまったく違ってくるんです。
襖は内側から「組子(くみこ)」という骨組み、「下地紙」、そして一番外側の「上貼り紙」という構造になっています。表面の紙だけが汚れていたり破れているなら、上貼り紙の張り替えだけでOK。これなら初心者でも半日あれば1枚仕上がります。
でもちょっと襖を叩いてみて、ボコボコと凹む感じがしたら要注意。下地紙が剥がれていたり、組子が外れている可能性があります。この場合は下地の補修から必要になるので、DIYの難易度が一段上がると思ってください。
また、襖の縁(ふち)がボロボロと崩れてきているなら、縁の張り替えも同時に必要です。縁の補修は細かい作業なので、これも初心者には少しハードルが高いかもしれません。
「うちの襖、どこが傷んでるんだろう?」と迷ったら、とりあえず表面の紙を少し剥がしてみるのが一番確実です。剥がし方は次の章で詳しく説明しますね。
初心者でも失敗しない!襖の張り替えに必要な道具と材料
襖DIYで一番困るのが「何を買えばいいのかわからない」ということ。ホームセンターに行くと似たような商品がたくさんあって迷いますよね。
そこで、初心者さんが絶対に揃えるべき道具と材料をリストアップしました。これさえあればスタートできます。
まずは道具から。
必須の道具
- 霧吹き:古い紙を剥がすときに使います。100均ので十分です。
- 襖張り用のへら(プラスチック製):空気を抜いたり、紙を押さえたりする専用道具。これがないとシワだらけになります。
- 刷毛(はけ):糊を塗るためのもの。幅広のものが塗りやすいです。
- カッターナイフ:はみ出した紙を切るために使います。刃は新しいものに交換しておきましょう。
- 定規(30cm以上の長いもの):紙をまっすぐ切るのに必須です。
あると便利な道具
- マスキングテープ:仮止めに使えます。
- 濡れ雑巾:はみ出た糊をすぐに拭き取るためにスタンバイさせておきましょう。
さて、問題は材料選びです。ここで間違えると仕上がりに直結するので、ちょっと詳しく説明しますね。
襖紙(ふすまがみ)の選び方
襖紙には大きく分けて3つのタイプがあります。
1つ目は伝統的な「本襖紙」。鳥の子紙や手漉き和紙などで、通気性や調湿性に優れていて高級感があります。でも水糊を使って貼る必要があるので、初心者にはちょっと難しい。シワになりやすいという難点も。
2つ目は「アイロン接着タイプの襖紙」。これ、初心者に一番おすすめです。裏面に熱で溶ける接着剤がついていて、アイロンをかけるだけで貼れます。糊を練ったり刷毛で塗ったりする手間がないので、シワになりにくく、作業も断然ラク。サンゲツなどのメーカーからたくさんの柄が出ています。
3つ目は「シールタイプ」。裏紙を剥がして貼るだけなので一見簡単そうですが、位置決めのやり直しが効かないのが難点。空気が入りやすいので、不器用さんにはアイロンタイプのほうが無難かもしれません。
糊の選び方
本襖紙を貼る場合は糊が必要です。でんぷん糊か生麩糊(しょうふのり)が一般的。生麩糊のほうが接着力が強く、乾燥後も柔軟性があるのでおすすめです。ただし、糊を練る工程が必要なので、最初はちょっと面倒に感じるかも。
「もう何を買えばいいか考えるのが面倒!」という方には、襖紙と糊とへらがセットになった初心者用キットも各社から出ています。まずはこれで試してみるのも手ですよ。
いよいよ実践!襖の張り替え手順を6ステップで解説
ここからが本番です。襖DIYの流れを、私が実際にやってみて「この順番が一番スムーズだった」という手順で説明します。今回は初心者におすすめのアイロン接着タイプの襖紙を使う前提でお話ししますね。
ステップ1:襖を外して水平な場所に置く
まずは襖を敷居から外しましょう。上の敷居に沿って持ち上げて、下の溝から外すだけ。意外と重いので気をつけてください。外した襖は、新聞紙やブルーシートを敷いた床の上に置きます。作業場所はできるだけ広く取りましょう。
ステップ2:引き手(取っ手)を外す
襖の中央についている引き手。これを外さないと紙が貼れません。引き手の種類によって外し方が違います。釘打ちタイプなら釘抜きで引き抜くだけ。ピンタイプなら裏側からピンを抜きます。シールタイプなら剥がすだけでOK。どのタイプかわからないときは、裏側をのぞいてみてくださいね。
ステップ3:古い紙を剥がす
ここで霧吹きの出番です。古い紙にまんべんなく水を吹きかけ、10分ほど待ちます。湿気で糊が緩んで、紙がペロッと剥がれやすくなります。無理に剥がそうとすると下地紙まで傷めてしまうので、時間をかけてゆっくり剥がしていきましょう。
下地がボロボロだった場合は、紙パテで穴を埋めて乾かしてから、表面をサンドペーパーで平らに整えます。この補修を怠ると、新しい紙を貼ったときにデコボコが目立ってしまうので、面倒でもやっておきましょう。
ステップ4:襖紙をカットする
新しい襖紙を広げて、襖のサイズより上下左右とも3cmくらい大きめにカットします。後ではみ出した部分を切り落とすので、多少大きすぎるくらいでOK。小さすぎると修正不能なので、ここはケチらずに。
柄物の紙を使う場合は、柄の向きや位置に注意してください。上下がある柄なら、間違えないように裏面に「上」と書いておくと安心です。
ステップ5:アイロンで接着する
いよいよ接着です。襖の上にカットした紙を乗せて、位置を決めます。まずは上端をマスキングテープで仮止めするとズレ防止になります。
アイロンの温度は中温(150度前後)に設定。高温すぎると紙が焦げるので要注意です。端からゆっくり、力を入れずに滑らせるようにアイロンをかけていきます。1か所につき5秒から10秒ほど圧着してください。
空気が入ってしまったら、冷めないうちにへらで外側に押し出します。それでもダメなら、針で小さな穴を開けて空気を抜くという裏技もあります。
ステップ6:余分な紙をカットして引き手をつける
アイロンがけが終わって紙が冷めたら、カッターではみ出した部分を切り落とします。定規を当てて、一気にスーッと切るのがコツ。何度も往復させると切り口がガタガタになるので、思い切りよくいきましょう。
最後に引き手を元の位置に取り付けたら完成です!新しい引き手に交換すると、さらに印象がガラッと変わりますよ。モダンなステンレス製やアンティーク調の真鍮製も人気です。
部屋の印象が激変!インテリア別・おすすめ襖紙デザイン
襖DIYの醍醐味は、なんといっても好みのデザインを選べること。でも「どれを選べば部屋に合うの?」と悩む方も多いはず。インテリアテイスト別に、おすすめの方向性をまとめました。
和モダン系
和室の落ち着きは残しつつ、少し今風にしたいなら、無地の明るいトーンの襖紙がおすすめです。生成りや薄ベージュ、淡いグレーなど。紙の風合いを活かしたシンプルなものが、古すぎず新しすぎず、絶妙なバランスを生みます。
北欧・ナチュラル系
明るい木目調の床や家具に合わせるなら、白を基調とした襖紙がぴったり。ほんのり和紙の繊維が見える程度のシンプルな白が、北欧テイストの部屋に驚くほど馴染みます。縁の色もダークブラウンからナチュラルな薄茶に変えると統一感が出ますよ。
カフェ・アジアンリゾート系
深みのあるアースカラーや、ざっくりとした風合いの襖紙がよく合います。ダークブラウンやテラコッタ、インクブルーなど、少し冒険した色を選ぶと、部屋全体がカフェのような落ち着いた空間に。柄物なら、大きな幾何学模様より、細かいテクスチャ感のあるものがおすすめです。
襖紙のメーカーでは、サンゲツやリリカラなどが豊富なデザインを出しています。実物を見たい方は、ホームセンターのカットサンプルを持ち帰って、自宅の照明で確認してから決めるといいですよ。
やっちゃった!よくある襖DIYの失敗とリカバリー方法
「シワが寄った」「剥がれてきた」「サイズを間違えた」──襖DIYでありがちな失敗、実は私も経験済みです。でも大丈夫、大概の失敗はリカバリーできます。
失敗1:角が浮いてきた
これは本当によくあります。特に冬場の乾燥した時期に起こりがち。浮いた部分に薄く糊を差し込んで、上から布を当ててアイロンで圧着すれば直ります。アイロン接着タイプの紙なら、浮いた部分を再度アイロンで温めれば再接着できることも。
失敗2:アイロンの温度が低くて接着不良
「ちゃんと貼れたはずなのに翌日ペラペラ剥がれてきた」という失敗。これはアイロンの温度不足が原因です。中温設定を守り、しっかり5秒以上は圧着してください。もし剥がれてしまったら、糊を足して貼り直しましょう。
失敗3:紙を小さく切りすぎた
これはもう泣くしかありません。冗談です。上下左右5mmくらいの不足なら、縁の部分で隠れることも。でもそれ以上のミスは新しい紙を買い直したほうが結果的に安上がりです。だからこそ、カットするときは「大きめに」が鉄則なんです。
失敗4:下地がボロボロで紙が貼れない
古い紙を剥がしたら下地紙まで剥がれてしまった。こんなときは、襖用の裏打ち紙を買ってきて、まず下地を貼り直しましょう。薄いベニヤ板が割れているような重症の場合は、残念ですが襖ごと交換したほうが早いこともあります。
もうワンランク上へ!襖DIYで叶える快適空間づくり
襖の張り替えは見た目を新しくするだけじゃないんです。ちょっとした工夫で、部屋の快適さまで変えられます。
防音・保温効果をアップさせる方法
襖紙の下に厚手の裏打ち紙を一枚挟むだけで、遮音性と保温性がグンと上がります。さらに、ホームセンターで売っている薄手の断熱シートを下地と襖紙の間に挟めば、冬の底冷えがかなり軽減されます。賃貸でもできる手軽なプチリフォームとして人気です。
襖紙以外の選択肢もアリ
「和紙じゃなくてもいいの?」と思うかもしれませんが、最近は襖に壁紙クロスを貼るDIYも増えています。防汚性や耐久性が高いので、小さなお子さんがいる家庭やペットがいる家庭におすすめ。ただし、貼る前に専用の下地処理が必要な場合もあるので、壁紙用の接着剤やプライマーを確認してから挑戦してください。
失敗を成功に変える!初心者でもできる襖DIYの魅力
いかがでしたか。襖DIYはちょっとハードルが高そうに見えて、実は手を出してみると意外と楽しいもの。何より、自分で貼った襖を毎日眺められるのは、なかなかの達成感です。
道具と材料をちゃんと揃えて、手順通りに進めれば、初心者でも半日から1日で1枚は仕上がります。まずは目立たない部屋の襖で練習してみるのもいいかもしれませんね。
和室のイメージをガラッと変えたいとき、新しく襖を買うよりもずっと手軽で愛着も湧く襖DIY。この記事を読んで少しでもやってみたいなと思ったら、週末にでもぜひチャレンジしてみてください。あなたの和室が、もっと好きな空間になりますように。

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