「引っ越しが決まったけど、エアコンの取り外し料金って結構かかるんだよな…」
「買い替えたいけど、古いエアコンの撤去費用をなんとか浮かせられないかな」
そんなふうに考えて、このページにたどり着いたんじゃないでしょうか。
実はエアコンの取り外し、正しい手順と注意点をしっかり押さえればDIYでも不可能ではありません。ただし、ひとつ間違えると大きな事故や故障につながる作業でもあるんです。
この記事では、安全にエアコンをDIYで取り外すための完全ガイドをお届けします。準備するものから具体的な手順、そして絶対にやってはいけないことまで、包み隠さずお伝えしていきますね。
まず知ってほしい、エアコンDIY取り外しのリスクと心構え
「素人でも簡単にできます!」なんて軽々しく言うつもりはありません。なぜなら、エアコンの取り外しには命に関わるリスクが潜んでいるからです。
特に注意すべきなのが、室外機の爆発事故。ポンプダウンという作業を誤ると、コンプレッサー内部に空気が混入して「ディーゼル爆発」と呼ばれる現象が起きることがあります。実際に死亡事故につながったケースもあるんです。
また、冷媒ガスを正しく回収しないと、大気中に放出されてしまいます。これはフロン排出抑制法という法律に違反する行為で、罰則の対象になることも。
「費用を浮かせたい」という気持ちはよーくわかりますが、安全に作業できる自信がないなら、素直にプロに依頼するのが賢い選択です。エアコン取り外しの相場は4,000円〜9,000円程度。この金額を高いと見るか、安全料と見るか、よく考えてみてくださいね。
エアコンをDIYで取り外す前に確認すべき3つのこと
作業を始める前に、必ずチェックしてほしいポイントが3つあります。
確認1:あなたのエアコンは冷房が効きますか?
故障して冷房が効かないエアコンでは、ポンプダウンができません。ポンプダウンにはコンプレッサーを強制冷房運転させる必要があるからです。冷えないエアコンは迷わず業者に依頼しましょう。
確認2:必要な工具はすべて揃っていますか?
最低限必要な工具は以下のとおりです。
・4mmの六角レンチ(ポンプダウン作業の要)
・モンキーレンチ(配管ナットを外すため)
・プラスドライバー(カバーや配線の取り外しに使用)
・軍手(ケガ防止に必須)
これらが手元にない状態で作業を始めるのは絶対にNGです。
確認3:自己責任であることを理解していますか?
DIYで取り外したエアコンは、後日プロに取り付けを断られることがあります。また作業に失敗して配管を折ったりガス漏れを起こすと、修理費用のほうが高くつくケースも。それらすべてを受け入れた上で作業に臨んでください。
エアコンDIY取り外しの必須工具と準備物リスト
さて、覚悟が決まった方に向けて、必要なものをまとめていきます。
絶対に必要な工具
・4mm六角レンチ:これがないと話になりません。ポンプダウンで室外機のバルブを操作する専用工具です。
・モンキーレンチ:配管のフレアナットを緩めるときに使います。サイズは250mm程度が扱いやすいですよ。
・プラスドライバー:室内機のカバーや端子台のビスを外すのに使います。
・軍手:配管の切断面はかなり鋭利なので、素手は厳禁です。
あると便利なアイテム
・養生テープ:配管の口を塞いだり、外したビスをまとめて貼り付けたりするのに重宝します。
・ペンチ:配線を引き抜くときにあると便利です。
・レベル:室内機を取り付け板から外すときに確認用として。
プロはゲージマニホールドという圧力計を使ってポンプダウンの完了を確認します。DIYでは感覚に頼る部分が出てしまうので、そのぶん慎重に作業を進めましょう。
いよいよ実践!エアコンDIY取り外しの手順を徹底解説
ここからが本番です。手順をひとつずつ丁寧に説明していくので、焦らず落ち着いて進めてくださいね。
ステップ1:ポンプダウン(冷媒ガスの回収)
これが最大の山場です。室外機の中にある冷媒ガスを、室外機内部に閉じ込める作業ですね。
- エアコンを冷房運転にし、温度設定を最低(18℃など)にして10分以上運転します。
- 室外機のカバーを外し、サービスバルブという部分を探します。細い管と太い管、それぞれに六角レンチを差し込む部分があるはずです。
- まず細い管(液管)のバルブを、4mm六角レンチで時計回りにゆっくり閉めます。最後はしっかり締め込んでください。
- そのまま1〜2分ほど運転を続けます。室外機のファンの音が変わったり、運転音が静かになったらポンプダウン完了のサインです。
- すかやかに太い管(ガス管)のバルブも六角レンチで時計回りに閉めます。
- エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。ブレーカーも落としておくと安心です。
この手順で最も大事なのは、絶対にバルブを閉める順番を間違えないこと。そしてポンプダウンが完了するまで配管のナットに触らないことです。
ステップ2:室外機の配管と配線を外す
ポンプダウンが済んだら、室外機側の取り外しに移ります。
モンキーレンチを使って、細い管と太い管のフレアナットを緩めて外してください。ナットが固い場合は、もう片方のレンチでバルブ本体を固定しながら回すと安全です。
配管が外れたらすぐに、養生テープなどで管の口をしっかり塞ぎます。ここからホコリや水分が入ると、再取り付け時にエアコンの故障につながるからです。
配線カバーを外し、端子台のビスを緩めて電線も取り外します。色の組み合わせを写真に撮っておくと、後日取り付けるときに混乱しませんよ。
ステップ3:室内機を取り外す
いよいよ室内機です。意外と重たいので、できれば二人で作業するのがおすすめ。
- 室内機の前面パネルとカバーを外します。
- 取り付け板にロックされている部分があるので、下側を手前に引き起こしながら上に持ち上げて外します。
- 配管とドレンホースが壁の中を通っているので、慎重に引き抜いていきます。無理に引っ張ると配管が折れるので注意。
外した配管はなるべく曲げずに、大きく丸めて養生テープで固定しておきましょう。
エアコンDIY取り外しでありがちな失敗と絶対NGな行動
実際にDIYで挑戦して失敗した人のパターンをいくつか紹介します。笑い話では済まないので、真剣に読んでくださいね。
ポンプダウンのやり直しは絶対ダメ
「ちゃんと回収できたか不安…」と思っても、絶対にポンプダウンをやり直してはいけません。一度バルブを開けてしまうと、配管内に空気が入り込み、それが室外機に戻って爆発の原因になります。ポンプダウンはまさに一発勝負。不安なら最初から業者に任せましょう。
配管ナットをなめてしまう
サイズの合わないレンチを使ったり、力任せに回したりすると、ナットの角が丸くなって外せなくなります。これを「なめる」と言いますが、こうなるともう素人では手が出せません。
配管を折ってしまう
壁から引き抜くときに無理な力をかけると、銅管がポキッと折れます。折れた配管は交換しないと使えませんし、壁の中に残った部分の処理も大変です。
まとめ:エアコンDIY取り外しは慎重な判断を
ここまで読んで、「ちょっと難しそうだな」と感じた方、その感覚は正解です。
エアコンのDIY取り外しは、決して誰にでもできる簡単な作業ではありません。知識と準備、そして万が一のリスクを受け入れる覚悟が必要です。
「費用を節約したい」という気持ちは大切ですが、安全はお金に代えられません。少しでも不安があるなら、迷わずプロの業者に依頼してくださいね。
もし「それでも自分でやる!」と決めたなら、この記事の手順を何度も読み返し、焦らず慎重に作業を進めてください。あなたの作業が無事に終わることを心から願っています。

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