押入れって、気がつくと「とりあえず突っ込んでおく場所」になってませんか?
奥の方は何が入っているか思い出せない。手前だけパンパンで、奥はほぼ空洞。ふすまを開けるたびにモヤモヤする。
でも、大丈夫です。ちょっとした工夫と「やってみようかな」という気持ちがあれば、押入れは家の中でいちばん使いやすい収納スペースに変わります。
この記事では、初心者でも挑戦しやすい押入れDIYのアイデアを、収納力アップの実用系からおしゃれなリメイク系まで13個、順番に紹介していきますね。
押入れDIYでまず考えたい3つのこと
いきなり木材を買いに行く前に、ちょっと立ち止まって考えてほしいことがあります。
「誰が、何を、どう使いたいのか」です。
これがブレていると、せっかく作った収納が「なんか使いにくい」になりがち。次の3つは必ず確認しておきましょう。
1. 押入れの中身を全部出す
当たり前のようで、いちばん大事です。全部出して仕分けると「もう使わないもの」が想像以上に出てきます。DIYの前にまず断捨離。これだけで収納力は1.5倍になります。
2. 収納したいもののサイズを測る
スーツケース、季節家電、布団、衣装ケース。収納したいもののサイズをメモして、奥行き・高さ・幅を把握します。寸法を決めずに棚を作ると「あと3cm入らない」が起こります。
3. 「どこで使うか」をイメージする
押入れの中で完結するのか、それとも部屋に出して使うのか。たとえば掃除機やアイロン台は押入れからサッと出して、すぐ戻せる動線がほしいですよね。動きをイメージすると、必要な棚の位置や高さが決まってきます。
押入れDIYでまず試したい!初心者向けかんたん収納アップ術
いきなり電動ドライバーを買うのはハードルが高い。そんな方でも今日からできる方法を集めました。
突っ張り棒とワイヤーネットで「吊るす収納」
押入れの上部って、ほぼ空きスペースになっていませんか?
ここに突っ張り棒を2本渡して、ワイヤーネットを結束バンドで固定するだけで、軽いもの専用の吊り棚が完成します。トイレットペーパーのストックや、使う頻度が少ないバッグ類を置くのにちょうどいい。
ポイントは重いものを乗せすぎないこと。あくまで軽量物専用です。耐荷重を超えると落下の危険があるので、パッケージの表示は必ず確認してください。
キャスター付きケースで「奥行き問題」を解決
押入れの最大の欠点は「奥のものが取れない」ですよね。
これ、キャスター付きの収納ケースを下段に置くだけで驚くほど解決します。使うときは手前にスッと引き出して、しまったら奥に押し戻す。重い缶詰や飲料のストックもラクラク出し入れできます。
キャスター付き収納ケース奥行きが80cm以上ある押入れなら、ケースを前後に2列並べるのもアリです。手前には頻繁に使うもの、奥には季節もの、と使い分けると無駄がありません。
100均グッズでできる!ふすまのイメチェン術
押入れの印象を決める最大の要素、それは「ふすま」です。
古びたふすまがどーんとあるだけで、部屋全体が昭和感に包まれてしまう。でも、ふすまを変えるだけで部屋の空気はガラッと変わります。
リメイクシートを貼るだけ
100均にもおしゃれなリメイクシートがたくさんあります。木目調、レンガ調、無地のホワイト。ふすまのサイズにカットして貼るだけで、まるで新築のような印象に。
貼るときのコツは、端からゆっくり空気を抜きながら貼ること。気泡が入ると安っぽく見えるので、定規やカードでしごきながら貼ってください。
賃貸の場合は原状回復が気になりますよね。そんなときは、ふすまに直接貼らず、マスキングテープを下地に貼ってから両面テープでシートを付ける方法がおすすめです。退去時にはがしやすく、跡も残りにくいですよ。
リメイクシートふすまを外してカーテンにする
もっと思い切った方法ですが、ふすまを取り外してカーテンにするのも手です。
天井にカーテンレールを取り付けるか、つっぱり式のカーテンレールを設置して、好きなカーテンを吊るすだけ。開け閉めが楽になるし、空間がやわらかくなって部屋が広く見えます。布団の出し入れが多い方にこそ試してほしいアイデアです。
木材を使って本格収納棚にチャレンジ
「せっかくやるならしっかりした棚を作りたい」という方へ。初心者でも作れる、シンプルな収納棚の手順です。
材料は杉の胴縁(どうぶち)がベスト
ホームセンターで売っている杉の胴縁は、30mm×40mm程度の細い角材で、1本200円前後と安価。これとL字金具、ビスだけで棚が作れます。
用意するもの
- 杉の胴縁(押入れの奥行きに合わせて数本)
- L字金具(棚1段につき4個)
- 木ねじ(長さ15mm程度)
- 電動ドライバー(なければドライバーでも可)
- のこぎり(ホームセンターのカットサービスを使えば不要)
作り方
- 押入れの内寸を測る
- 胴縁を希望の長さにカット(カットサービスを使えば正確でラク)
- L字金具で胴縁を壁に固定する
- その上に棚板を乗せる(同じ胴縁を並べてもOK)
材料費は1段あたり1000円〜1500円程度。3段作っても5000円以内で収まります。
棚の奥行きは押入れいっぱいにするより、あえて10cmほど手前に短くするのがポイント。奥の壁に隙間ができて、コンセントを通したり、奥に落ちた小物も取りやすくなります。
2×4材でもっと頑丈に
もう少し重いものを置きたいなら、2×4材がおすすめ。厚みがある分しっかりしていて、キャンプ用品や本など重量のある収納に向きます。
2×4材組み方は胴縁とほぼ同じ。棚板も2×4材を並べて作れます。耐荷重が必要な下段は2×4、上段は胴縁と使い分けると無駄がなくてコスパも◎です。
押入れを作業スペースや趣味部屋にリメイク
収納だけじゃもったいない。押入れを「使える空間」に変えた事例を紹介します。
テレワークスペースに変身
押入れの下段にデスク板を設置し、上段は本棚に。ふすまを外せば、ちょっとした個室ブースの完成です。
集中したいときはカーテンを閉めてこもれるし、終わったらカーテンを開けて開放感も出せる。狭い部屋でもワークスペースを確保できるアイデアとして人気です。
デスク板はホームセンターで好きなサイズにカットしてもらった合板で十分。脚はL字金具で壁に固定するか、カラーボックスを左右に置いてその上に板を渡す方法もあります。
カラーボックス子どもの遊び場や読書スペースに
押入れの下段にクッションマットを敷いて、上段に絵本棚を設置。子どもにとっては秘密基地のような感覚で、自然とそこで過ごす時間が増えるそうです。
電気配線が必要な場合は、無理せず電池式のLEDライトを使いましょう。賃貸でも手軽に設置できて、暗くなりがちな押入れ奥も明るく使えます。
LEDテープライト賃貸でも安心!原状回復できる押入れDIYの鉄則
賃貸でいちばん気になるのは「退去時に怒られないか」ですよね。
やってはいけないこと
- 壁や柱に直接ビス穴を開ける(無断で)
- ふすまを解体・処分してしまう
- 接着剤ではがせないものを貼る
やっても大丈夫なこと
- 突っ張り式の棚やポールを使う
- 置くだけの収納ラックを活用
- ふすまは外して保管し、代わりのカーテンを設置(レールは突っ張り式で)
- マスキングテープを下地にしたリメイクシート貼り
どうしても壁に穴を開けたい場合は、必ず管理会社に確認を。退去時の補修費用を事前に確認しておくと安心です。
押入れDIYをもっと楽しむコツと注意点
最後に、実際にやってみて「こうすればよかった」となりがちなポイントをまとめます。
換気はしっかり
塗装やシート貼りをするときは、揮発性の成分がこもりやすい場所なので、窓を開けて換気扇を回しましょう。
重さにはシビアに
棚を設置するときは「何kgまで大丈夫か」を必ず確認。特に突っ張り式は見た目以上に耐荷重が低い商品もあるので、パッケージをよく読んでから。
いきなり完璧を目指さない
DIYのいいところは「使ってみてから微調整できる」こと。最初はラフに作って、使いながら棚板を増やしたり高さを変えたり。そのほうが結局使いやすい収納になります。
まとめ:押入れDIYは「ちょっとずつ」が成功のコツ
押入れのDIYは、一度に全部やろうとすると疲れてしまいます。
まずは中身を全部出す。次に、気になる部分だけちょこっと変えてみる。それだけでも空間は確実に変わります。
「とりあえず突っ込む場所」から「気持ちいい収納」へ。
この記事のアイデアが、そんな押入れDIYのきっかけになればうれしいです。

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