【DIYでトイレを交換・設置!必要な工具とプロが教える失敗しない手順】

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「トイレが古くなってきたし、そろそろ交換したいなあ。でも業者に頼むと10万円以上かかるって聞くし…。自分でやれたらどんなにいいか。」

そんなふうに考えたことはありませんか?実はトイレの交換って、コツさえつかめばDIY初心者でも十分に挑戦できる工事なんです。必要な工具さえ揃えて、手順をしっかり理解しておけば、半日もかからずにピカピカの新しいトイレに生まれ変わります。

ただし、ここで一つだけ覚えておいてください。トイレの設置で一番怖いのは、目に見えない漏水です。「あれ、なんか床がふかふかするな」と気づいたときには、すでに根太が腐って大がかりなリフォームが必要になった。そんな悲劇は絶対に避けたいですよね。

この記事では、プロの配管工が口を揃えて言う「ここだけは絶対に押さえろ」というポイントを、実際の手順に沿って包み隠さずお伝えします。「え、そんなところまで説明してくれるの?」と思われるくらい丁寧に書きましたので、ぜひ最後まで読んで、自信を持って作業に臨んでください。

DIYでトイレを交換する前に知っておきたい基礎知識

自分でトイレを交換するのって本当に大丈夫?

結論から言います。ちゃんと準備して手順を守れば、DIYでのトイレ交換は十分可能です。

ただし、水まわりの工事にはトラブルがつきものです。「簡単そうに見えたのに、やってみたら止水栓が固着して回らない」「古いワックスリングがガチガチに固まっていて剥がすのに一苦労」。そんな想定外の事態に慌てないためにも、作業に入る前の下調べが勝負の分かれ目になります。

所要時間の目安は、初めての方で3時間から4時間。慣れた人なら2時間程度で終わる作業です。とはいえ、慌てて適当に済ませると確実に後悔するので、時間に余裕のある休日に取り組むのがおすすめです。

あなたの家の排水芯は何ミリ?測り方のコツ

トイレを買う前に、絶対に確認しなければいけない寸法があります。それが排水芯、つまり壁から排水管の中心までの距離です。

壁にぴったりとくっつけて設置してある便器の場合、壁から便器のタンク横についているキャップの中心あたりまでの距離をメジャーで測ります。この距離が30.5センチ(12インチ)であれば、日本国内で流通しているほとんどのトイレが問題なく設置できます。もし25センチや35センチだった場合は、対応可能な機種が限られてくるので、購入前にかならずメーカーの仕様書をチェックしてください。

「採寸せずに買ってしまって、いざ設置しようとしたらサイズが合わなかった」というのはDIYあるあるの筆頭です。ここは絶対に省略しないでくださいね。

どんなトイレを選べばいい?一体型とツーピースの話

トイレには大きく分けて、タンクと便器が一体になったタイプと、別々になっているツーピースタイプの2種類があります。

ツーピースタイプはパーツごとに持ち運べるので、力に自信のない方や階段での搬入が大変な住宅に向いています。ただし、タンクと便器の接続部分から漏水するリスクがゼロではありません。

一方、一体型はデザインがすっきりしていて掃除がしやすく、接続部の漏水リスクがないのが最大のメリットです。そのぶんずっしりと重いので、設置のときは誰かに手伝ってもらうのが現実的でしょう。どちらを選ぶにしても、自分の体力と家の状況を考えて決めてください。

プロが教えるDIYトイレ設置の完全手順

当日までに揃えておきたい工具と材料

作業の途中で「あれがない!」と慌ててホームセンターに走ることほどテンションが下がるものはありません。以下のリストを参考に、事前に一式揃えておきましょう。

まず必要な工具です。モンキーレンチ、プラスドライバーとマイナスドライバー、古いワックスを剥がすためのパテナイフ、水平器、そしてバケツと雑巾は必ず用意してください。あったら便利なのが、便器内に残った水を吸い出すショップバックと、万が一ボルトを切断する必要が出たときのハンドソーです。

材料で一番大事なのがシーリング材、いわゆるワックスリングです。最近は初心者でも扱いやすいゴム製のタイプも出ていますが、伝統的なワックスリングのほうが密閉性は高いと言われています。どちらを使うにしても、一度取り付けたものは再利用できないので注意してください。

給水ホースも重要なポイントです。今ついているホースが硬くなっていたり変色していたりしたら、迷わず新品の編み上げタイプに交換しましょう。数百円のケチが数年後の水漏れトラブルにつながります。

トイレ用ワックスリング トイレ用給水ホース

古い便器を傷つけずに外す方法とコツ

さあ、いよいよ作業開始です。まずは止水栓をしっかりと閉めて、タンクの水をすべて抜きます。ここで「カチッ」と音がするまでしっかり閉めないと、配管を外したときに水が止まらず大惨事になるので、手応えをちゃんと確認してください。

タンクに残った水はスポンジで吸い取るか、なければ古いタオルを突っ込んで絞り出します。便器本体の中の水も同じように抜いてしまいましょう。

固定ボルトを外したら、便器をゆっくりと前後に揺らしながらシールを剥がしていきます。このとき無理にこじると、排水管の受け口であるフランジを破損する恐れがあります。フランジが割れてしまうと修復が面倒なので、あくまで体重をかけて揺らすようにしてください。

便器が外れたら、排水口から上がってくる下水臭を防ぐために、すぐにウエスやタオルを詰めておきましょう。このひと手間を忘れると、作業中ずっと嫌な臭いと付き合うことになります。

フランジの点検こそが成功の分かれ道

ここがこの記事で一番伝えたいポイントです。便器を外したら、かならずフランジの状態をじっくりと確認してください。

フランジがひび割れていたり、腐食してボロボロになっていたりしたら、絶対にそのまま新しい便器を取り付けてはいけません。一見すると大丈夫そうでも、床に埋まっている部分がダメになっているケースは驚くほど多いんです。フランジの交換は少しハードルが高い作業ですが、補修プレートを使う方法もあるので、状態に応じて適切な修理をしましょう。

また、フランジの高さも重要です。床面と同じ高さか、わずかに出ているのが理想で、もし床よりも低くなっている場合は、専用のスペーサーでかさ上げするか、厚手のワックスリングで対応します。この調整を怠ると、あとでじわじわと水が漏れ出す原因になります。

古いワックスの残りはパテナイフで丁寧に取り除いてください。ボルトもこのタイミングで新品に交換しておくと安心です。

いよいよ新便器の設置。ここで失敗しないために

フランジの準備が整ったら、新しいワックスリングをセットします。フランジの上に置く方法と、便器の排出口に貼り付ける方法がありますが、どちらでも大丈夫です。便器側に貼り付けるほうが、下ろすときにずれにくいという声もあります。

便器をフランジに合わせて真っ直ぐに下ろしたら、もう揺らさずに一気に体重をかけて圧着します。ぐりぐりと動かすのは厳禁です。ワックスがうまく広がらず、隙間の原因になります。

固定ボルトを締めるときのコツは「しっかり、でも締めすぎない」です。これは口で言うのは簡単ですが、陶器製の便器は想像以上に脆いんです。少しずつ左右交互に締めていき、便器が動かなくなったらすぐにストップ。締め増すたびに「まだ動くかな」と便器を揺すって確認しながら進めてください。手応えが急に重くなったら、そこが締め止めのサインです。

水平器を便器の上に置いて、ガタつきがないか確認します。もし床が傾いていてぐらつくようなら、シムと呼ばれる薄いスペーサーを隙間に差し込んで調整してください。ぐらつきを放置すると、フランジに余計な負荷がかかって破損のリスクが高まります。

水平器 小型

タンクと給水を接続して試運転

タンクを載せるタイプの場合は、便器とタンクの間にある大きなパッキンが正しくセットされているかを確認してから固定します。このパッキンがずれていると、水を流すたびに接続部から水が漏れるので、慎重に位置を合わせてください。

タンクの固定ボルトも締めすぎ厳禁です。陶器が割れるだけではなく、ゴムパッキンが過剰に潰れてかえって密閉性を損なうこともあります。

新しい給水ホースを接続したら、止水栓をゆっくりと開きます。全開にしたあと、接続部から水がにじんでいないかを指で触って確認してください。少しでも湿っているようなら、すぐに止めて増し締めします。

タンクに水が溜まったら、いよいよ試運転です。流すときは便器のベース部分とタンク周りに神経を集中させて、水が滲み出てこないかを目を皿のようにしてチェックします。もしベースの周りから水が出てきたら、フランジ部分のシール不良の可能性が高いので、残念ですが最初からやり直しです。ここで「まあ大丈夫だろう」と見過ごすと、床下の腐食という取り返しのつかない事態を招きます。

すべてのチェックが終わったら、仕上げのコーキングです。便器と床の境目にシリコンシーラントを打ちます。プロの間でも意見が分かれるところですが、見た目の美しさと掃除のしやすさを取るなら全周に打ち、万が一の漏水をいち早く見つけたいなら後ろ側だけあけておくといいでしょう。

DIYトイレ交換でありがちなトラブルとその対処法

止水栓が固着して回らないときは

古い家でよくあるのが、止水栓が固着してびくともしないケースです。無理に回すとハンドルが折れたり、最悪の場合壁の中の配管ごと破損したりします。こういうときは素直に水道の元栓を閉めて作業しましょう。元栓は屋外のメーターボックスの中や、マンションならパイプシャフト内にあります。

どうしてもトイレの止水栓を直したい場合は、ここで無理をせず水道業者に依頼するのが結局は安上がりです。

フランジの高さが合わない、割れている

フランジが床面より大きく沈み込んでいる場合、通常のワックスリングだけでは隙間が埋まらず漏水のリスクが高まります。こういうときは、重ねて使えるエクストラシックタイプのリングを使うか、積み重ね式の補強スペーサーを利用しましょう。

もしフランジにひびが入っていたら、補修リングという製品があります。これは割れたフランジの上からかぶせて固定できる優れものです。床をはがして配管ごと交換するような大工事を避けられるので、DIYの強い味方です。

トイレフランジ補修リング

便器を設置したらガタつく

床に傾きがあって便器が安定しない場合、シムを差し込んで調整すると書きましたが、これにはちょっとしたコツがあります。シムを奥まで差し込みすぎると便器が浮き上がってフランジとの接続が甘くなるので、あくまでガタつきがなくなる最小限のところで止めます。

シムがはみ出ている部分はカッターで切り取り、その上からコーキングでカバーすれば見た目もすっきりします。

DIYトイレ交換でよくある質問

節水トイレに変えると水道代はどのくらい浮くの?

これは気になりますよね。古いトイレ、特に2000年より前に設置されたものは1回の洗浄で10リットルから13リットルもの水を使っていました。最新の節水トイレは4リットルから6リットル程度ですから、単純計算で水道代が半分になる可能性があります。家族の人数にもよりますが、年間で数千円から1万円以上は変わると思って間違いありません。

ワックスリングとゴム製パッキン、どっちがいいの?

結論から言うと、一長一短です。ワックスリングは昔ながらの定番で、少々のフランジの凹凸にも馴染んで高い密閉性を発揮します。ただし取り付けにコツがいるのと、一度圧着したらやり直しがききません。

ゴム製のパッキンは「失敗したらやり直せる」という精神的な余裕をくれるのが最大の魅力です。最近の製品は品質も上がっていて、きちんと取り付ければ問題なく使えます。ただ、フランジの状態が悪いと密閉が不十分になることもあるので、自信がない方はワックスリングのほうが無難かもしれません。

暖房便座やウォシュレットも自分で付けられる?

基本的には大丈夫です。ただし、ウォシュレットなどの温水洗浄便座は、水側とお湯側の両方の接続が必要になります。製品によっては分岐水栓が付属しているので、説明書をよく読んで取り付けましょう。

電気工事が必要なタイプはさすがにDIYの範囲を超えるので、コンセントが近くにない場合は電気工事士に依頼してください。水と電気が近くにある場所だけに、素人判断は危険です。

温水洗浄便座

まとめ:DIYでトイレを交換して、気持ちのいい水まわりを手に入れよう

ここまで長い記事にお付き合いいただき、ありがとうございます。

最後にもう一度だけ、いちばん大事なことをお伝えします。DIYでトイレを交換・設置するときに、絶対に手を抜いてはいけないのはフランジ周りの点検とシール処理です。ここさえしっかりやれば、あとは手順通りに進めるだけでちゃんと使えるトイレが完成します。

道具を揃えて、採寸して、動画でも予習して、あとは落ち着いて一つひとつの作業をこなしていけば大丈夫。自分で取り付けたトイレで用を足したときの、あのちょっとした達成感はなかなかのものですよ。

「やっぱり自信がないな」と思ったら、無理をせずプロに依頼するのも賢い選択です。でも、「やってみたい!」という気持ちがあるなら、この記事がその背中をそっと押せていれば嬉しいです。

それでは、素敵なDIYライフを。トイレがきれいになると、家全体の空気まで変わるから不思議ですよ。

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